埼玉県幸手市で「緑の家」計画中

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目標Ua値0.20で太陽光は6kw程度の幸手市5922番の家。

埼玉県幸手市で計画中の「緑の家」のスタディー模型が完成した。写真でわかる通り玄関の位置が一般的ではなく道路から全く見えない後ろ側に位置している。このように優先順位をつけると普通ではない発想が出てくる。

この「緑の家」はAグレードで「緑の家」では伊達の家に続いて本格的に電動ブラインドがつく。そのためAグレードの必須の庇はその窓にはつかない。サッシの寿命より電動ブラインドのメンテナンスのほうが多いと思われるため、電動ブラインド優先となることを想定している。電動ブラインドは美幸町の家でも使用しているが、伊達の家ではブラインドを外壁に埋め込みほとんど外部からわからない状態にしているが、今回もそのご要望を頂いているので、この南側の外壁の厚さは500mm程度になると考えている。そのため模型でも外壁と基礎の出っ張りが違うことを再現している。

矢印が示す南側外壁の厚さは500mm程度になる。

そこまでこだわるのは、建て主さんとの出会いが伊達の家であったからである。この伊達の家では、南側はほぼガラス張りであり、そのため日射遮蔽用の外付けブラインドは必須の状態。その外付けブラインドを外壁に中に収納して外から全く見えないようにしている。

伊達の家は上の写真のとおり、複雑な外壁周りになっており庇もないが、2階の屋根が1300mmも外壁芯から張り出ているので、雨もほとんどかからないのでこのような納まりにできた。但しメンテナンスは少し手間となるが意匠優先の時もある。

外付けブラインドがあるのに上げてあるとブラインドは全く分からない。2018年竣工の伊達の家
軒高7m制限で「緑の家」の高基礎とするために、2階の天井高が2.2mと低い。

特に今回はブラインドが巾5mで高さ4.6mの製作MAX寸法の一枚物なのでその電動ブラインド収納部分(メカ部分)が2階の窓上になる。よってメンテナンス時には足場か高所作業車の必要があるのはや無得ない計画。

小規模ながらユーティリティが充実している。

5m×4.6mの窓を持つ室内だが、いたってシンプルの家族の間。但しユーティリティが充実しているので造り付けの家具は大変多くなると思われ、キッチンも造り付けになる可能性が高い。

2階床を外し室内を見る。

模型の良いところは、CGと違い自宅へ持って帰れてゆっくりと自身のペースで眺められること。そこはやはり模型が建て主さんにとって都合がいいだろう。

大窓からの雰囲気も顔を近づければわかるし、光の入り方もその日その時間を忠実に再現する。

2階のホールから大窓を見たところ。一階のダイニングテーブルとカウンターテーブルが右手に見える。
一つ上の写真のアップ。模型でもここまで中から見た雰囲気を再現する。

敷地は意外と大きいのだが敷地内で車の転回が必要なので外構のコンクリート部分は大きくなる。

屋根には太陽光発電がのることで屋根は片流れという選択肢もあったが、今回は北側斜線の回避で招き屋根になっている。また木の外壁という事で軒の出は910mm確保するつもりだが、北側斜線のかかる北側外壁は、軒の出ゼロになりそうなのでここはガルバニューム鋼板にする予定。やはり木の外壁は軒ゼロでは問題が起きやすいので、無難な金属外壁となる予定。意外とこの北側斜線制限でできた勾配の急な招き屋根が模型にすると割と良く雪国でなければこれもありという見栄え良い形状だ。

予報を調べると明日の埼玉は雨模様なのでいつもは行わないラッピングをして万一雨が荷物に浸透しても模型にまで届きにくいようにする。

いつものように箱に動きを止めるように補助材を入れて梱包する。

県外に運ばれる模型は人や建物がいつもより接着剤で厳重に固定してある。

無事に届くことを願って宅配業者さんに手渡す。

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