北園町の家 スタディー模型完成

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北園町の家の屋根俯瞰です。

近代建築は屋根俯瞰が重要であるといわれておりますが、住宅でも真上から見ると、敷地の使い方となぜその配置なのかがよくわかります。

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グーグルアースに合成する。本来はマイグーグル設定をしなければならないが今回はそのまま使った。

グーグルマップに配置するとこのような感じになります。青い矢印方向が長期間眺望を維持できると考えてその方向に大きな窓を切り、周囲は緑(木々)で覆います。

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建築後現地では普通は絶対見ることのない俯瞰。この撮り方はあまり意味がない写真のカットだが、見た目が良くなるのでつい撮影してしまう。

このように計画すると比較的カーテンを開けていることが出来ると思います。これは以前から何度も申しあげておりますが、幾ら太陽光を取り入れる窓を大きくしても、その方位(正面でなくとも)に家があったりすると、レースのカーテンは閉める事になります。レースのカーテンを閉めると1割から2割の日射遮蔽になり、計算上の日射が入ってきませんから窓の切り取りを含め総合的な設計計画が重要です。

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人の視線高さはこのくらい。屋根は見えない中で如何にデザイン的に「無難に」まとめるか。そして雨納まりも無難な軒の出ありデザイン。

建物の形状を考える時、俯瞰で見るとカッコ良く見えるので、つい俯瞰の写真や俯瞰パース、俯瞰のシミュレーション図を見てしまいますが、実際は上の写真のように人の目線は低いので屋根など見えません。
今回は正面になる南窓が印象的で、3階建のような窓の切り取りをデザインするつもりです。無論1階床高は1.5mもあるので1階の室内人との視線は合わない事になります。模型では6帖あるウッドデッキに人を立たせておりますが、1階は通行人から見えないほど基礎が高いのです。

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低い玄関でその屋根も低い。しかし玄関を入ると突然天井高が3.2mもある。この差がワクワクする。

でも・・・「緑の家」の特徴は玄関が低くく殆ど地上レベルで家の中に入ることが出来ます。これは「緑の家」の際だったデザインです。そんな低い玄関から入ると・・・天井高3.2mもある空間になり、想像以上のダイナミックさが演出できます。

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2階の床を取り去った内部空間。左矢印が玄関。1階は完全なワンフロアー。ウッドバルコニーの大きさがわかる。

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2階の床があるときの内部空間。大きな吹き抜けから光が降り注ぐ。

また上の模型写真のように玄関から直接床下へ入ることが可能です。これも大変大きなメリットで、加えて玄関戸を開けたときに冷気が直接居室に流れ込むことがなく玄関ホールで滞留します。また北園町の家ではユーティリティーからも床下へアプローチできます。コンパクトな家ですが空間は広々で明るさはピカイチの北園町の家です。

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