高性能な家の窓及びガラスには寿命がある。

ある家のペアガラス内部での結露とカビ、汚れ。

窓につかうガラスは一般的に半永久かなと思っているはず。確かに単板ガラス(真物一枚ガラス)はほとんど劣化しない。しかし・・・超高断熱高気密住宅に使うペアガラス及びトリプルガラスは劣化し、その寿命は30年から35年と考えている。実際過去には10年くらいでカビが生えたペアガラスがある。

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UA値0.25w/m2kの超高断熱 西大崎の家 完成見学会


延べ床28坪とコンパクトな市街地住宅。外壁はいつものコットンホワイトのガルバニューム鋼板。

写真を4日差し替えました。このページは5日までトップ表示されます。

超高断熱高基礎の家 完成見学会 

県内トップクラスの超高断熱Ua値 0.25w/(m2k)
中間気密測定C値0.2cm2./m2、耐震等級は1.3m耐雪で2相当。
日時 8月06日()、
07日( 9時00分~16時00分
 完全予約制(各時間1~2組様)

超高断熱UA値=0.25w/m2K※の湿気のない真夏の快適さが実際の家で(展示場ではない)体感できます。

特徴
市街地住宅のコンパクトな間取りと外観
高基礎による床下高1200mmの空調&収納空間

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超高断熱の家 西裏館の家の工夫② 窓の位置

さすがにお正月です。アクセス数が企業が休日にもかかわらず1100を超えてます。感謝です。

さて、この西裏館の家のシリーズは、最近家を作ろうと思ってネットを勉強し始めの人にはさっぱりわからないと思います。特に正月の休みを利用して始めて家の勉強している人や、単に自然素材、高断熱を探している人には全く理解できない高難度の家のおもしろ話です
しかしある程度家の勉強をしている人には半分くらいはわかると思いますので、興味ある人はお読みください。

西裏館の家のサッシ取付け風景

「西裏館の家」の窓の施工中です。

何か普通の家の窓と違いますね。

さて・・・何でしょう?

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新潟の自然素材の家 論より証拠 20年経た樹脂サッシ

先日、「これからは樹脂サッシだ!アルミ樹脂複合サッシは賞味期限間近品だ!」と宣言しました。そうしたらその記事に貴重なコメントを建て主さんから頂きました。

「樹脂サッシは紫外線劣化するので心配」
なるほど!普通はそう考えますよね。そこで論より証拠。

はい。拙宅の20年経過した樹脂サッシです。その上のアイアンウッドのすだれ掛け(夏限定)がこだわり。この窓は西の海に面しており、水面で反射した紫外線とダブルで当たる、また冬は風速30m/sが吹き付ける県内でも最も過酷な場所です。ですがサッシ表面は未だツルツルです。
どこが一番痛んでいるか?それは・・・

サッシの下に錆び汁跡がありますね。

そのサッシの戸を開けるとこんな感じです。黒い線はパッキン1で、黒い線跡は押しつけられているパッキン2の跡です。そして錆び汁跡もあります。樹脂部分はしっかりしているでしょ。パッキン跡が残るということはそろそろパッキン寿命です。
 錆びの原因は家の真ん前の「海」です(笑)。・・・ではなく、このようなサッシ付属品のステー(金物)はステンレス製なので以外と大丈夫。実は錆びはこのステーを樹脂に留めているビス受けの内部金物なのです。とはいっても樹脂内部にあるので表面からわかりません。そこから錆びがでているのです。これは樹脂内部なので部品交換できません。サッシ全体の交換になります。

あっ、パッキンより外側は外部なので一度も掃除したことがありませんのでちょっとカビっぽいですね。


樹脂部分のアップです。どうですか?エッジの一番痛みやすい部分のです。しっかり角がアールでしょ。黒い線はヒビではなくただのこすり跡や傷ですが、傷が目立つということは表面がまだツルツルなのです。20年前でもすでに塩ビ(樹脂サッシの原料)の耐紫外線劣化防止剤は相当優秀です。

いやー20年後の住宅をアップで写すなんて、オーブルデザインだからですね。普通のメーカーさんや工務店さんには絶対あり得ない写真です。
自信があるのです。自宅を(家を)愛しているのでこの時間が経った雰囲気がすきなんですね。浅間は少し(大変?)変わってます。でも家って愛着があればとても長く大事にされるのです。



因みに10年ちょっと経ったご近所さんの海側の外壁と換気扇フードと軒裏はこんな感じです。引き合いに出してしまってすみません。

まとめです。
このとおり今のサッシの寿命は20年から30年。これは樹脂の寿命というより付属品の寿命なのでアルミサッシも同じ寿命ですね。だから緑の家SSプランAグレードではサッシ交換が簡単に可能なように取り外し枠がついているのです。これが70年以上(100年)家を保たせるまじめな解なのです。超高気密住宅に20年も住んでいる建築士だからわかる事です。

大手ハウスメーカーさんは外壁に力を入れてますが、実はサッシの交換の方が大変な工事になります。外壁を壊さないとサッシ交換できない構造だから・・・。
外壁にお金を沢山かけるのは、家の寿命が30年だった今までの住宅で、これからの長寿命住宅は、サッシの交換が簡単なように考える事がメンテナンスコスト削減の上で大変重要なのです。


自然素材の家新潟から 2020年の約束② これからの樹脂サッシの枠

2020年の約束①では、アルミサッシ10年後には樹脂サッシに置き換わることの理由を書きました。②ではその主流となる樹種サッシの枠を考えてみたいとおもいます。

現在の国内の樹脂サッシの枠は概ね上の写真のような断面です。中がスカスカで枠には「ツバ」がついてます。このツバがくせ者でサッシの単体取り替えを事実上不可能にしてます。ツバがなければ簡単に取り替えられるのに・・・。国内最大手のシャノンさんの話では今のところツバなしサッシに切り替える予定はないそうです。

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