風呂CF(循環ファン)の設置マニュアル公開

当面このページはトップに固定する。また適時更新。最新更新は2025.09.24

風呂場に排気用換気扇は不要」とネットで宣言し、初採用から13年経過し10年前に全設計で採用とした風呂CFが、今年(2022年)に入ってから一日一度はお風呂CFのことをメールで返信しているくらい問い合わせが多い。その都度お答えするのは大変だからこのブログで「緑の家」設置マニュアルとして公開する。わかりやすいように要点のみ記載する。

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超高気密 C値0.1㎝2/m2で完成③

傘の小叩きの質感が凄い、

巻新町の家では玄関廻りの金物に拘っているとご紹介した。上は玄関灯だが、シンプルに見えているが本物の真ちゅう製で、しかも傘は小槌打ちだしで手仕事感があり質感は最高によい。価格もこの小ささで結構するが、この価格なら納得する品質。

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換気をもう一度振り返り②―バイパス回路の必要性―

「緑の家」の集中換気システムの標準で使用しているAVH95。バイパス回路はない。

表題のとおり「全熱交換型」の24時間換気システムに「バイパス回路が必要か」の私見を書く。

私見は超高断熱高気密で24時間全館空調していればあえて取り入れる必要性はないと現時点では考えている。

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超高気密 C値0.1㎝2/m2で完成②

奥の壁に見える小さなエアコンのような機器がロスナイである。コストが安価に設置できる全熱交換型換気扇として重宝する。

今回完成気密測定でC値0.1㎝2/m2となったが、通常上の写真のように換気装置をロスナイにした時には、0.1になることは少ない。これはダクト式の換気扇が一セットの室内外を貫通する穴しかないのに対し、ロスナイでは5から7セットもあること、およびロスナイの場合はテーピングして測らず、機器のシャッターだけを閉じて測ることが多いためである(つまり排気口は全く塞がない状態)。今回の測定もその状態で0.1だったので、これは巻新道の家が大変気密が高く施工されているということ。

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換気をもう一度振り返り―第三種換気とは―

2025年建築学会大会梗概集から その2 換気の給気量
2025.07.31緑字加筆 その2は既往の研究もたくさん行われている換気システムの実給排気量等である。...

今年の7月にアップした投稿で少し補足をしておく。何度も申し上げるが決して第三種換気を否定しているのではなく、それぞれのメリットデメリットがあり、第三種換気のデメリットを正しく理解するためにお伝えする。

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2025年建築学会大会梗概集から番外編 気密測定のシンポジウム

今年の9月に九州で行われた大会の続きで環境工学委員会のシンポジウム「AIJES※ 気密性能に関する規準・同解説」が行われた。
※AIJESとは日本建築学会環境規準であり、建築学会環境工学委員会で決めている。日本国の法規準とは違うが、建築学会という唯一無二の業界団体なのでこの規準に準じて国の法体系がつくられることがあるいわば先進的な規準。

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この時期の夜間湿度を40%台で過ごす

9月30日朝6時の居住部の温湿度。

新潟県ではここ最近秋の気候。暖房もまだで、特に夜に冷房すると寒いこの時期の家では夏は簡単に行われた低湿度状況が容易にできず、洗濯物の乾燥や室内湿度コントロールに苦労されている方もいるだろう。しかし日立エアコンの強力な再熱除湿機能があれば、容易にコントロールできる。

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二酸化炭素を閉じ込める空間。

事務所内の2日間のCo2濃度の推移。

上のグラフは当事務所の二酸化炭素濃度の推移。事務所営業中は人がいるので人の人数と活動量でCo2濃度は変化しているが、400ppm~750ppmと良好。一昨年の提言16があるとおり、人がいない時には換気を止めてもよく、というより止めたほうが良いので、タイマーで夜7時から朝6時まで換気はOFFとしている。

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長岡千代栄町の家 完成写真 ③ 優しい色は素材が本物

独立系キッチンのような対面式キッチン

とてもシンプルで潔いキッチンである。これはシステムキッチンには絶対したくないお気持ちの表れであり、このシンプルさでも造作キッチンは安価なシステムキッチン並みの価格となるが、どちらが良いかと問われたら当然私はこちらを推す。

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長岡千代栄町の家 完成写真 ① 優しい色の室内

トップクラスの性能がベースで無垢素材を無塗装で使うことで優しい空間をつくる。

長岡千代栄町の家 基本性能

 Ua値0.22w/m2k 断熱等級7取得
 耐雪2.5mで耐震等級3取得
 全館空調(CFとエアコンによる。換気は第一種熱全交換型)
 高基礎による半永久シロアリ予防

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完成チェック 金沢戸板の家

「緑の家」らしい低い玄関と重厚な感じの基礎。シンプルであるが重みがある。

金沢市で建築中だった「緑の家」がようやく完成した。工期は「緑の家」で最も長い2年と11カ月である。耐震等級は3で積雪1.2mとなる。

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長岡市の「緑の家」 完成前チェック その2 優しい色の室内

真っ白の家にある北側のピクチャーウインド。空間の抜けで南側が見える。

窓回りが特殊なAグレード。Bグレードの「緑の家」でもAグレードの窓回りを採用したのがこちらの「緑の家」。この特殊性は外壁を壊さなくとも窓交換が可能なことである※。

※一般的なサッシカバー工法とは違い既存のサッシと全く同じ寸法で交換可能な方法。サッシカバー工法で後悔する主な理由は、窓のガラス部分が小さくなることや、足元に段差ができること、そして断熱性能が期待通りにならないケースがあること。特に、既存の窓枠をそのまま利用するため、ガラス面が上下で約7cm、左右で約5cm程度小さくなることが多く、窓が小さくなることや採光性が低下することへの不満につながることがある。断熱性が不十分で逆に結露が悪化するケースも後悔する原因になる。

AIによる引用説明
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長岡市の「緑の家」 完成前チェック その1 ド・定番

「緑の家」といえば庇とコーナーサッシと外壁を壊さないで取り換えできる窓枠。そして簾による日射遮蔽だが、その全てをこの一枚の写真で見る事ができる。板金屋さんの仕事が主役の外観。

来週末に見学会が行われる長岡市千代栄町に建つ「緑の家」の完成前チェックに伺った。

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新潟市で地鎮祭

少し前に新潟市で地鎮祭が執り行われた。

この日も暑い日がったが、新潟市でも海よりにある中央区は風があるので、長岡市よりは何とかなりそうな暑さであった。

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良い家造りと工事監理者の重要性 その1

国交省のHPより抜粋。矢印はこちらで記載。

一般の方が家をつくるときには、設計者と施工者と工事監理者が必要になる。設計者と施工者はだれもが知っていると思われるが、工事監理者とはいったい何者?との疑問があるかもしれないが、もし私が今の仕事していなくて一般の人であった時でも家を建てるなら必ず「施工関連から独立している工事監理者」を自身で選ぶだろう。

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埼玉県幸手市で「緑の家」計画中

目標Ua値0.20で太陽光は6kw程度の幸手市5922番の家。

埼玉県幸手市で計画中の「緑の家」のスタディー模型が完成した。写真でわかる通り玄関の位置が一般的ではなく道路から全く見えない後ろ側に位置している。このように優先順位をつけると普通ではない発想が出てくる。

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夏期のバックアップエアコン効果と夏型結露

この夏も大変暑くて、読者さんもエアコンMAX稼働させていらっしゃると思う。近夏は「緑の家」のオーナーさんから5件ほどエアコンの不具合の連絡が来ているが、2件はエアコン本体の故障(冷媒漏れらしい)だが、3件がドレン水の問題である。この3件とも室内からドレン水があふれてきてエアコンを止めざるを得なかったとのこと。しかしながら大きな問題にはならなかった。

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長岡市で残暑の地鎮祭

先日の日曜日に長岡市の大島新町にて地鎮祭が執り行われた。この大島新町はショッピングタウンの古正寺や小学校も近いとても恵まれた環境である。
当日は残暑厳しく汗を拭いても流れ落ちるので困ったが、神主様をみると決して涼しくはない装束を着込んでいらっしゃるのに、汗一つかいていない。それを見ると私の修行がまだ足らない気もするが、気で汗を止めることは凡人には難しい。

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長岡市での住まいの最優先事項

Googleストリートビューはある意味恐ろしい。画像取得年代が複数保存されているから記録として誰もが時の変わりを確認できる。上はある都市の公共建築の屋根の雪止めの変化である。ご覧のとおり雪止めアングルは追加され、雪止め金物は1.5倍に増やされている。

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9月20、21日 真白な「緑の家」の完成見学会

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耐雪2.5mで地域地震係数1.0での耐震等級3でもコーナーサッシを持つ外観。

豪雪の長岡市に最も大事なことは、雪対策が無難であること。このことに集中しBグレードながらAグレードの窓取り替え仕様を取りいれた「緑の家」の完成。
ちなみにUa値は0.22で今回のGX志向型住宅補助金160万を受けている。

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建築は想定条件が重要

5階の窓下部分の写真。ワイヤーがついているのはハコ建築には大変珍しい網戸である。

今日から実質業務開始となる。お盆中は予想外のことでスケジュール変更となり県外の病院に数日伺っていた。その時の病室の窓越しからみたその建物の窓写真である。建物は6階建てではあるが、2階から上の窓には網戸があり、その網戸が万一サッシ枠から外れた時のために落下防止用ワイヤーのフックが全箇所取り付いていた。

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スノコ張りの木の外壁に思うこと

赤矢印の112と240で外壁と外壁開口部、取り付け部の漏水が半分以上を占め屋根より多い漏水。出展元は国交省HP。

今日の話題は屋外の外壁すのこ張りについてである。ちょうどこの記事を書いている途中にタイムリーなコメントまで頂いている。

建て主さんは知らないかもしれないが、業界人は屋根からの雨漏りより外壁全般からの雨漏れが多いことを知っている。上図左は瑕疵担保保険が使われた漏水部位の割合だが、屋根より外壁およびそれに付随する箇所から雨漏りが半数以上あり、屋根より相当多いことがわかる。データは短期間であるが肌感覚でもこんな感じを否定する業界の人はすくないはず。

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可変透湿気密シートとホウ酸塩塗布

矢印部分の白く粉を拭いたようになるホウ酸塩処理(全部分塗布)。

以前から可変透湿気密シートには疑義がある。当然すでにそれなりの年数を経ているのでそろそろ検証をしっかりと行う時期に来ているし、できるはずなのでぜひ行って頂きたい。当然一義的にはメーカーが行うべきだが、本年度から法律で実質高気密高断熱を推進して義務化していることから公共研究機関でも行って頂きたい。

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広島市の「緑の家」クロス通気の無難さ

眼下は海の上の千切ったような雲。海面の反射で光が下から当たる見え方と横から当たる輝きで美しく、海面上の小さな積雲が徐々に積乱雲になるのか。

近年は1年で10回ほど飛行機にのって「緑の家」の工事監理に伺うが、窓から見える雲の造形に目を奪われることに飽きない。特に荒れた天候程楽しい。

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