業界ニュースの最大手ケンプラッツのコラムにて。

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再び上のコラムに投稿しました。

本文は後日掲載しますが、コメントのほとんどが「住宅の」冷房のエネルギー消費が意外と少ないことをなかなか認めませんね。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/column/20080722/524530/

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住宅で消費されるエネルギーは、給湯と暖房で半分から2/3を占める。ところが普通の感覚では、家電製品(冷蔵庫、照明、TV等)や冷房が多くを占めると思われている。

真夏の関東地方の特に都心部はヒートアイランド現象も伴って、連続熱帯夜が20日以上になったとの報道もあり、非常にきびしい環境。無論26度くらいでは、熟睡できないであろうから冷房することも多いはず。15年位前のエアコンは、COPも3以下でインバーターもない機種がまだ販売されていた。するとやはり冷房に使うエネルギーは実際結構あり、当時は他の家電機器の消費電力も少なかったので、冷房=エネルギー消費大と思うようになった。でも今現在の冷房消費エネルギーは住宅での年間消費されるエネルギーの5~7%くらい(日本平均)である。ではなぜ、冷房が目の敵にされるか?

1.東京電力管内において消費電力のピークが真夏であるため。

2.冷房しなくても我慢できるエコ機器(扇風機)がある。

3.健常な人にとって、夏は生命の危険を感じない。(夜そのまま外で寝ても死なない)

ではないかと推測する。

それに比べ暖房は、

1.東京電力管内で真冬に消費電力のピークが来ない。

2.暖房はすべて暖房機以外ありえない。暖房のエコ機器がない。(過去には炬燵があった)

3.暖房無しでは健常の人にとっても生命の危機がある。(夜外でそのまま寝たら凍死の恐れがある)

となり、冬に「暖」がないことは、生命の危機であるため、これを倹約の対象とは考えない回路が脳内に組み込まれる。つまり生きていくに必要なものは、贅沢品ではないのである程度気にしない。たとえば毎日の普通の食費など・・・。同じように給湯(お風呂や洗顔)がどうしても必要で変わるものがないので(水風呂というわけにはいかない)、たくさんエネルギーが消費されても仕方ない感覚である。正しい統計結果で考えると、我々住宅建築に関わる者で消費エネルギー削減に寄与できるものは、やはり暖房エネルギー削減のための高気密高断熱だったり、暖房機器や給湯機器の高効率のものを推薦することになる。ところが、感覚的な統計結果?で考えると、冷房エネルギーの削減のために、通風を一番と考え、多少隙間があってもよい家ではないかと、変な理屈ができる。(建築に多い)正しく現状を把握し、未来に必要な性能と耐久性をしっかり考えるため、惑わすような情報は発信してはいけない。

一方関東地方の冬の日中のオフィスビルでは、冷房エネルギーも多いはず。それは冬でも暑くなるビルが多いため。これは、パソコンや照明、人など発熱するものが大変多く、かつ日射が室内に多く入るようなビルも多数あるし、容積に対し外皮面積が少ない建物が多いので。

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