今日は三条市で施工中の緑の家の工事監理に行ってきました。配筋検査は明日ですが、その前に問題がないか、間違いはないか見てきました。概ね良好です。まだスラブのかぶりがと鉄筋の空きがしっかりと取れていませんが、その他は良好です。スラブから立ち上がりへの上鉄筋と考えた場合の定着は25dとしております。下鉄筋と考えた場合は斜め筋があるので35d以上となりますね。
他の基礎工事現場と比べるとわかりますが、床の配筋と立ち上がりの配筋を一緒に造ってます。これは基礎の「一体打ち込み」と呼ばれる造り方です。この一体打ち込みとは、基礎の立ち上がりと平らな所を同時にコンクリートを流す事をいいます。普通は、平らなところを先にコンクリートを流して、固まってから(1週間くらい)立ち上がり部分のコンクリートを流す2度打ちといわれるものです。どちらが良いかといえば、一体打ち込みのほうが良いに決まってます。また一体打ち込みのほうが手間と費用がかかります。どうしてそんなお金を掛けて一体打ち込みするのでしょうか?それはコンクリートは一体となって初めて強度が出るもの。2度打ちでは打ち継ぎ箇所ができ、どうしても肌別れ(隙間)が生じやすく、水やシロアリが浸入しやすくなります。
「緑の家」の基礎は1mあります。これを一体で打つには時間と技術が必要です。ですが、基礎は住宅の一番下を支える大事なところ。多少のコストは必要と考えてます。
きっちりと区画され、開口部補強にはなんと2本の16mmの異型鉄筋と13mmの3本が入ります。斜め補強は16mm鉄筋と普段お目にかかれない補強です。この開口部が普通の家の基礎とほぼ同じ高さがあり、それでもこれだけの鉄筋が必要です。
スラブ配筋はD13が120mmピッチで組まれます。
写真でわかるとおり、床から貫通する配管類はない。