地盤改良と断熱材

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清五郎の家の地盤改良が先頃行われた。鳥屋野潟のほとりであるこの場所は地盤はよいはずもない・・・が、意外と支持層は地面から5、6mにある。これは海抜面に近いことで浅い位置で砂質がでやすいため。一方事務所のある三条では10mでも砂質にはならない。

本題の前に・・・

恐れていたことが起こり始めている。COVID19 の影響で北欧から集成材が国内に思うように入荷していないらしく、構造材が奪い合いの様相である。何かにつけて値上がりをはかる商社らしい感じである。

ベタ基礎の場合の基礎断熱位置は上の種類がある。現在はAとなっている。

通常地盤改良施工中に現場に伺うことは少ない。これは工事の施工記録がある程度揃っていること、また工事監理が地中内のため目視できないためであるが、清五郎の家ではスラブ下に断熱材を敷き込むかの判断が必要だったので現地に赴いた。

「緑の家」では原則スラブ下に断熱材は敷き込まないことは以前このブログで申し上げたが、

A.スラブに熱を蓄熱等させる場合と、
B.水みちがスラブ下直下にあるような地盤面水位が高い場合、
この2つの場合には

断熱材を敷き込むことがある。その場合にもその厚さは50mmを超えることはしない。

今回はBが心配だったので現地で地中に穴をあけたところで実際の水位を確認することにした。

直径20cmの穴を地盤面から150cmまであけると・・・

穴の中をのぞき込むと穴をあけた全箇所で水が1m位で出てくる。

複数の穴で地面から1m下に水が溜まることが確認された。この位置は決して深くなくやはり浅めの水位である。この位置であるとスラブ下の断熱性がわるくなり熱が多く逃げやすい。そのためスタイロフォームATを敷き込んだ場合のコストを勘案すると35万程度のアップとなる。もしスタイロフォームを敷き込まなかったらどのくらい暖房費があがるかと大凡考えると、一年で1.5~2万余計にかかるとおもわれる(電気代の値上がりを含む)。となると断熱材敷き込み費35万をペイするまでに20年から25年かかる。その頃には地中内の微生物で断熱材も無事では無いこともあり、電気代とスラブ下の断熱材のデメリットを天秤にかけ結局断熱材を敷き込まないことにしたいと建て主さんからの要請。

新潟県の長岡市以北の平場では高い確率で地盤改良が行われる。

ベタ基礎であるスラブ下の断熱材の敷き込みは構造と高断熱性において諸刃の剣であり、特に注意してきめたいと常々感じている。

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