基礎はコストを掛ける部分とケチな部分がある

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荒町2丁目の家も基礎工事も真っ最中です。まずは防湿フィルム(ポリエチレンフィルム0.2mm厚)を重ね300mm以上で敷き込みます。

「緑の家」の独特である真っ平らなスラブは、防湿フィルムのすき込みも簡単です。

真っ平らだと鉄筋の組み立てが簡単。

そして捨てコンの後(墨を引きやすくし、型枠を作りやすいように薄く平らにコンクリートを打つこと)、配筋、型枠を施工します。この時も真っ平らなスラブが施工性を高くします。

緑色の○印が前回使った穴を塞いでいるところ

オーブルデザイン「緑の家」の基礎は普通の倍の高さですが、荒町2丁目の家はさらに高い基礎となります、そして白アリ予防のためにコンクリート打ち放し(モルタル化粧はしない)であるため、このような樹脂コートパネル(パネコート)を使います。通常このパネコートは1回限りのことが多いのですが、「緑の家」ではピカピカの打ち放し仕上げでなくとも良いので、した写真のように1回使ったパネコートの穴を塞いで、再び使う事をOKとしております。

塞がれたところが見える型枠(パネコート)

基礎を高くするようなコストは惜しみないですが、性能とは無関係な部分はケチになり無駄なコストを抑える・・・このあたりが質実剛健が売りの「緑の家」なのかもしれません。

積雪1.4mのため配筋ピッチはなんと90mm以下になる。普通住宅では見ることがないほど細かい鉄筋組み立てである。

真っ平らなスラブ・・・良いですね。この基礎屋さんは「緑の家」の高基礎で一発打込みが初めてですが、スムーズに施工しております。

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コメント

  1. S田 より:

    見学会直前の大変お忙しい中、早速ご回答いただきまして有難うございました。
    最初の1~2年の若干の暖房費UPも想定済みでしたので、スタイロフォームなしですすめてもらうようにします。床下エアコンも初チャレンジなので、ネット等でいろいろ勉強してくれているのですが…、余計なところに予算が使われているようです。(汗)
    当地はOM発祥の地ですが(だからか?)、温暖な土地柄ですので普通程度な高断熱?で良しとする業者が殆どで、温熱環境のレベルアップにマジで取り組んでいるところは本当に少ないです。恵まれた環境を生かした、住み心地の良い家を目指してラストスパートしたいと思います。
    浅間様の更なるご活躍を祈っております。有難うございました。
    (また質問するかも?ですが、よろしくお願いします。)

  2. オーブルデザインの浅間 より:

    S田様
    コメントありがとうございます。
    > 設計者は地層面への熱ロスを考えてスタイロフォームAT50mmをひきたいと云ってます。
    私は、基礎下の地層面も蓄熱材として考えれば不要ではないか?と考えてます。一般的には、この部分は断熱材を入れるのが標準的なのは理解していますが、余計なモノ?にはコストを掛けたくないと思っていますので平行線です。地下水位の高さは無問題です。
    これは必要無いです。
    地面(乾いた土)の断熱性能はとても高く、スタイロ50mmの遥か上の断熱性能です。最初の年は地中が暖まっていないので、少し暖房エネルギーを使いますが、3年目以降は計算上の数値になります。ただ、外気に接するセンターコート(中庭)のあるようなプランは例外です。
    思いや感ではなく、断熱材がある場合とない場合の理論計算値はいくつになるか設計者にお聞きになれば良いかと思います。

  3. S田 より:

    はじめまして。半年ほど前から、こちらのブログで勉強させていただいています。
    建て替えの最終見積り検討中なのですが、床下エアコン採用で基礎底版下の断熱をどうするかで迷っています。
    設計者は地層面への熱ロスを考えてスタイロフォームAT50mmをひきたいと云ってます。
    私は、基礎下の地層面も蓄熱材として考えれば不要ではないか?と考えてます。一般的には、この部分は断熱材を入れるのが標準的なのは理解していますが、余計なモノ?にはコストを掛けたくないと思っていますので平行線です。
    助言していただけましたら、嬉しいです。
    (地下水位の高さは無問題です。)
    ちなみに建築場所は、静岡県西部の太平洋沿岸地域で温暖な環境です。