土台敷きが行われる現場。現場でこのようにドリルで穴開けがされる。
朱鷺が保護ゲージの中で小動物に襲わた原因が明らかになるにつれて、その保護ゲージの甘さが露呈してます。
「そのくらい大丈夫だろう」と工事を直接作業された方よりも、私はそのゲージの計画をした人、チェックした行政機関の甘さが原因と思います。
どんな工事でも作業する人は時には相当多数になり、意思の疎通が滞る事があります。だからこそ、
0.ミスがなくなる計画をする。
1.「主旨」を直接作業する人に理解してもらう。
2.施工責任範囲をきっちり理解してもらう。
3.予めミスしそうな箇所を全数検査する。
だと経験上思っています(おわかりだと思いますし、それ以上に実践されている方も多数いらっしゃると思います)。
さてここで「ミスが少なくなる計画」を特別数の「0」にしたのは、これが基本であるからです。
人間の行う作業は間違いや勘違いがあります。だからこそ様々なチェックがあるのですが、その前にミスがなくなる計画が一番大事です。そこで自然環境で左右される屋外現場では・・・
単純で行程が少ない事です。
複雑だったり、遊びが殆どない作業が多数を占める場合は、思わぬコストも掛かりますし
シビアな計画で行う事は大変難しい内容を要求されます。勿論そういう箇所があっても良いのですが、土と接している場所や近い場所では精度が得られにくいのは、屋外現場で作業した経験がある方ならわかるとおもいます。
例えば防腐防蟻性が重要視される建物の土台と呼ばれる所では、樹種に拘る事で実現できます。その為土台には薬剤を工場で加圧注入した土台を使う事が一般的に多い中、当事務所では「米ヒバ」という樹種を事務所開設当時から使っています。むろん米ヒバの方が薬剤を加圧注入した土台より随分高いのですが、使うその理由はここにあります。
現在の住宅において土台は、建物の部品の中でも基礎と同じくらい重要な部材です。ここが仮に数万コストが掛かっても米ヒバにするのは、現場での間違いをしない計画にしているためです。