新潟の家 都市にはエアコンが高効率で運転できる家を!その4

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前回の「その3」では

温熱の快適さで人に影響を与える6要素
1.空気の温度(乾球温度)
2.輻射熱
3.空気の湿度(湿気)
4.気流量(風)
5.着衣料(衣服)
6.代謝状態(運動状態)

の内3以外は説明しました。

今日は3.空気の湿度(湿気)を説明します。

このブログで何回かご案内してますが、

仮に気温が30度でも湿度が35%で、輻射熱が小さければ意外と暑くありません。
天気予報で発表する不快指数(最近あまり強く言わない印象)は、温度と湿度で算出しますが、湿度はそれほど夏の快適性に影響を与える要素です。

最近は高気密高断熱を造るメーカーさんも増え低湿度高温冷房(28度で湿度45%以下)を勧めています。一昔前は、冷房温度は24~25度とかだったりしましたが今は26~28度が推奨と変化してます。これは家が高気密化されまたエアコンが進化したことで湿度がある程度制御できるようになったからではないでしょうか?

そもそも最近のエアコンの除湿能力は家庭用の除湿専用の除湿器の3倍以上も除湿します。再熱除湿も装備され個別除湿器は既に必要無いでしょう。

東芝エアコンのカタログから なんと5台分の除湿能力。これも再熱除湿運転があるからできるのでしょう。再熱除湿の原理が左側にあります。

ところが最近エアコンのCOP向上のために能力可変巾が広がり、この事で逆に冷房運転時に湿気が取れにくくなってしまいました。特に超高断熱や高断熱住宅で低負荷の24時間運転時の夜にその問題が現れます。

そもそもエアコンの冷房モードは半分が潜熱除去(湿気取り)、半分が顕熱除去(温度下げ)と考えても大丈夫でした。これはエアコンの冷媒(冷すための液体)が室内の露点温度より充分低いため、エアコンの本体に入って来た空気は結露しながら冷やされます。結露=除湿です。図右側のエアコンです。

これが夜、熱負荷が少ない家では、負荷が少ない事をエアコンが検知して冷出力を落とします。すると冷媒はその部屋の露点温度まで下がらない状態で空気だけを冷やすので、温度は下がりますが湿度が殆ど下がらない状況ができます。図左側のエアコンです。

これではいくら経済的な冷房モードでも不快ですね。そこでエアコンメーカーは考えました。涼風モードとかカラッとモードという再熱除湿を組み込んだハイブリッド冷房運転モードを造りました。今はこれが主流の運転になったのです。ご存じのとおり再熱除湿モードは冷房モードに比べ同じ冷出力なら2倍から3倍効率が悪くなります。ですが温度を下げずに強力除湿ができ、且つ設定した湿度にほぼなります。

しかしこの再熱除湿モードだけ使われると、冷房時の電気代が上がるばかりか、折角COPが高いエアコンでエコだといわれてエコポイントまでもっているのに、実はCOPが2しかない機器となり、とってもエコでない高性能エアコンになるという本末転倒の事になります。

そこでオーブルは考えました。できるだけ再熱除湿使わないエアコンの使い方(設置)とは・・・

夏ももう終わり。そこでとうとう夏のエアコンのお話は次回が最終回です。

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