なぜ超高断熱が必要なのか?2012年

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Q値0.83w/m2kと県内最高の性能を持つ「西裏館の家」。でも窓が大きく明るい新潟の家。

3月20日21日と完成見学会の行われる「西裏館の家」ですが、この家の断熱性能は新潟県ではトップQ値0.83w/m2kです。

この性能数値はこの地域で建築される高断熱住宅(次世代断熱基準Ⅳ地域)の3倍以上・・・。異常なくらい高い断熱性能です。

なぜこんな高い断熱性能が必要なのか・・・(もう5年前に宣言)。

※・・・国にQ値計算を行って認定した中でトップ。民間各企業独自の未認定Q値算定は除外。

それは・・・

来るべきエネルギー高騰時代の備えです。

実は今まで当事務所は地球温暖化防止のために超高断熱が良いと言った事はありません。また事務所開設以来 高断熱高気密が地球温暖化防止に良いとも地球環境に優しいとも言った事はありません。それは超高断熱でない普通の高断熱高気密住宅は一般の住まいより多くのエネルギーを使う事も考えられるからです。これは高断熱高気密住宅を20年まえから勧めた人ならよくわかっています。普通の高断熱高気密で家中暖房した時にかかる燃料代は、低断熱住宅で一部屋暖房で寒さを我慢している住宅より多くのエネルギーを使います。しかし家中暖房の快適さから2007年まではその点に目をつぶることができました。
何しろ20年前の灯油価格は40円/Lなので今の半分以下でしたから。
つまり今同じように暖房していれば、20年前の2倍のランニングコストがかかっています。拙宅でも20年前は灯油によるFFストーブのみで暖房しておりましたが、12年前にエアコン暖房に切り替えており、暖房費アップをできる限り抑えております。

現行のプリウス30型の大ヒットはガソリン価格が下がってから販売されている事に注目。初代10型はガソリン価格が最も安い頃に販売されていた。要は普通の人は経験しないと学べないということ。

さて・・・

3年前に低燃費車プリウスが爆発的ヒットをして、今でも売り上げ台数上位5車種に入っております。これはプリウスはハイブリットだから売れたのではなく、超低燃費車だから売れたのです。

プリウスは15年くらい前から販売されておりました。なぜ急に売れたのでしょう?それはプリウスの価格が下がったためではありません。価格は今と同じ価値(全体車種の装備から見て)ですから・・・。では何が購入者の意識を変えたか・・・?

それは4年ほど前におこった「ガソリン価格高騰」があったからです。この高騰で、同じガソリンで1.5倍以上も距離が伸びるハイブリッドが一躍注目を集めました。無論、メーカーのデザイン変更や走り改善も理由でしょうが、間違いなくガソリン価格が一番の影響でしょう。

最新のプリウスが燃費が良いから大ヒットになったのでは?と思う方もいるでしょうが、プリウスは9年前に販売された2代目20型で既に35.5km/Lと現行30型のプリウスと全く同じ燃費です。ですが2代目20型はここまでの大ヒットにはなっておりません。やはり4年前のガソリン高騰があったから・・・が最大の理由です。トヨタはその事を見越してプリウスを15年前から販売してきました。

このプリウスでわかる事は・・・
普通の人は、苦い経験しないと懲りない、わからない、想像できないのであって、今「緑の家」のSSプランの家を選んでいる方は、普通の人ではありません。未来を考え、想像でき、学べる賢い人と言えるでしょう。

つまり今後は・・・

今後、福島第一原発があのような事故を起こし、その後の政府の酷い時後対応を見ると再び原発が主流になって発電する事はないでしょう。つまり国内的理由だけでもエネルギー価格が上がります。更に世界の人口増加、新興国の台頭でエネルギーの価格が上がる事は間違いないでしょう。また原油も簡単に採掘できる(コストが安い)所は掘り尽くし(枯渇)、今度は深層油田など今より採掘コストがかかる所に移ります。もしここで円安が続けば島国日本ではエネルギーコストが高騰します。それも20年後は2倍になると私は思って下ります。現実に灯油は過去20年で2倍以上になりました。

きれい事でCO2削減とか、地球温暖化防止では説得力はありません。本音では誰もがその事を疑っているからです。何しろ環境学者で「地球温暖化防止が大事」と言っている人らが毎年何回も大して意味なく海外へ行っています。海外へ行く飛行機はその1回の飛行で海外に行かない人の年間総量に近いCO2を排出しています。彼らは自分は特別だと思って俺くらいは大丈夫と海外に意味もなく行っても良いと思っているのでしょう。海外へ行くことが悪い事ではなく、2枚舌のように使い分ける事が問題でしょう。

また、東京の道路渋滞も同じことです。運輸でどのくらいのCO2が排出されているかご存じですか?レジ袋削減や割り箸程度では全く役に立たないほどのCO2排出が止まっている車から無駄に排出されてます。だから都内一局集中をまず止める対策が有効でしょう。

建前と本音を日本人は止めなければならないときに来ております。

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