私が・・・目指す処がわかった・・・②

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私が・・・目指す処がわかった・・・①から2ヶ月が経過し、恩師から②はどうした!?と叱られましたので(汗)、既に7月下旬に下書きしてあったブログをアップします。

明治維新以後人口が爆発的に増え、工業製品を作ることでそれを支えるようになった時から、エネルギー確保は日本にとっての一番の課題です。

このエネルギー確保のため過去に大きな大戦をしました(情報操作もありはホントかどうかわからないがその可能性はある)。

エネルギー問題を話すと必ず原発問題になりますが、原発問題は「哲学」で判断するべき問題で、「電力不足」や「コスト」等というもっともらしい言語で判断、議論するべき問題では無いと思っております。

日本が島国なのでこの人口を支えるエネルギーに対し多くの恐怖心・悩みがあります。第二次世界大戦前は、米欧列国がアジア圏を植民地支配・併合するなか、唯一独立を守っていたのはほぼ「日本」だけです。中国、及びインド東南アジア諸国はその殆どが米欧の植民地化か支配下にありましたが、日本は資源が無かったせいか、米欧からの侵略を受けずに完全な独立国家でした。しかし大戦になり敗北し、敗戦後10年は米の支配下となり、その中でなんとかエネルギーを確保ました。1960年代に入ると、米の直接支配下から表向きには離脱し、独自にエネルギー確保をするようになりました。がしかしオイルショックで経済が再び脅かされるようになった時、原子力発電という巨大なエネルギーを米国から持ちかけられ、直ぐに導入する事になりました。

背景はここまでですが、如何にエネルギー資源によって国が翻弄されるかがわかるためにも明治維新以降の日本に触れました。明治維新以前はなんと日本のエネルギーは自給自足しておりましたので・・・。

 

さて、この講演がすばらしかったのは、

・ドイツ在住でジャーナリストが、

・ドイツでの実際の実績を紹介

・CO2問題に関係なく脱・巨大エネルギー支配

・なぜ自然エネルギー=地域の発展

でした。
まず情報のフィルターが最小限度である事は重要で、今の大手報道はこの電気問題が絡むと必ずフィルターが入ります。例えばドイツでは太陽光発電の推進政策は失敗した等・・・自然エネルギーに力をいれた過去10年のドイツとそうでない日本のGDPの伸びを比較するとどうも疑わしい・・・。総合的に考えると?がつき、日本では太陽光発電やその他の新しいエネルギーを推進させたくない意志が働いていたように感じます(3.11前)。

次に良い点は、
温暖化対策という美麗句を使わず、自然エネルギー推進をその地域が選んだのは、独立自尊=地域の発展のためであると言う事です。地域で出資し、それを地域民が使う・・・エネルギーが確保され資金も地域で循環しております。

現在の日本の自然エネルギー推進政策は、再び大手資本に資金がまわるような施策であり、地域の人々から大手(大都市)にお金が集まるシステムには変わりありません。特にメガソーラー開発の多くが地域の資本でなく、大手の資本が投入されております(SB等もそのように感じます)。するとまた原発事故と同じような間違い(システム)が繰り返され事になります。

電気エネルギー確保は地域独立自尊のため最も重要なファクターです。これが今の電力会社のような再び大手資本に支配されれば、数十年後には原発問題と本質的には変わりはないでしょう。大事な事は地域独立自尊のためのエネルギー施策です。

次回「私が・・・目指す処がわかった・・・③」で結論とまとめです。

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コメント

  1. オーブル浅間です。 より:

    みつい様  
    何時もコメント感謝です・・・
    規制委員会人事も違法に近い首相の指名で決着・・・もう、めちゃくっちゃの政治でまともな人にはあほらしくなってきます。と言う事で、私は今月「生活が第一」の党員になり、森ゆうこ議員のパーティー券を生まれて初めてかって、自分が政治家になれないのでその想いを議員に託す事にしました。
    >でもオーブルデザインでは、ゼロエネルギーに向かっているのではないでしょうか。
    そのとおりです。
    上の記事は・・・
    人は住宅の中だけでは暮らしておりません。工場・作業所、お店、スーパー、学校など地域と共に個があります。このため住宅の上に太陽光発電だけでは地域が成り立ちませんので、地域単位で電気の自給自足できるような仕組みが必要です。もし地域で石炭・ガスが産出すればそれを使えば良いし、森が多くあればバイオマスを使えばよいでしょう。太陽光に偏る必要はないと思います。
    >本当に効率のよい住宅を作れば、少ないエネルギーになるのではないですか。
    そのとおりです。上にも書きましたが、日本の電気エネルギーの2/3は業務、製造で使用しております。ここをへらしつつ、地域で発電しそれにかかわる循環が大きくなればと思っております。そして地域で発電するからそのエネルギーや廃棄物まで真剣に考えるのです。それを他に押しつけるからゆがみ始めます。
    >浅間さんは以前にも『電気代は2倍になる』と予告されました。そのとうりの展開ですね
    予言が当たることはうれしいはずですが、原発で被災された人を考えると全く喜べません。気持ちよく笑えるような方向に一歩一歩進むだけですよね。

  2. みつい より:

    いつもブログを拝見しています。Q値が0.8だったらいいなと思います。湘南地方で1.5のQ値です。9月には原発の廃止を求めて、政府のパブリックコメントに意見しました(8割の方が原発の廃止を求めていると結果が公表されました)。しばらくして、今度は2030年に原発をゼロにすると電気代が現在の2倍になると報道されました。「それでも原発はゼロですか。」との巻き返しです。でもオーブルデザインでは、ゼロエネルギーに向かっているのではないでしょうか。本当に効率のよい住宅を作れば、少ないエネルギーになるのではないですか。浅間さんは以前にも『電気代は2倍になる』と予告されました。そのとうりの展開ですね。
    この国にエネルギー負荷の少ない家を望みます。それは私たちの意識次第だと思います。
    大江健三郎さんの言葉『原子力は荒廃と犠牲を伴う』福島県の女性の『逃げる、逃げない、食べる、食べない、日々いや応なしに決断を迫られた』の声を心に刻んでいます。