今日は東京で通風セミナー by南雄三先生 と積雪

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


自由の師「南雄三先生」の講師による通風セミナーが今日東京で行われるために、新幹線で向かいます。ですので何時ものようにタイムリーにブログをアップしたいと思います。

通風については夏に涼得るという機能だけでなく、できる限り天候をそのまま受け入れて揺らぎのある自然の風を豊かに使おうという目的があるかと思います。そのな通風は大変気まぐれで難しいので、なかなか普通の設計者には手が出せません。そこに手を入れるのが南流。今回もわかり易くかみ砕いて解説されるでしょう。期待します。

 スイカってカードなのですね。それさえ知らなかった。

さて、今更ですが・・・SUICA デビューです。
田舎に住んでいると車での移動が殆どなので時折にしかない東京などはキップを使っていました。しかし、各種利用のの還元がスイカしかできないということで、このたび初めてスイカを購入しました。10年以上遅れています(笑)。

今朝の三条。今の時期には大変珍しく雪が殆どない。

報道はまだ控えめですが、建物の破損(積雪による屋根の陥没、車庫の破損)が多くあり、改めて災害は忘れた頃にやってくるという言葉が身にしみます。

では、次は新幹線内で・・・。

ということで新幹線内です。

ネットをみると、小屋が雪でつぶれたは無論ですがTSUTAYAさんが雪で屋根が変形したとか、航空機格納庫が押しつぶされたとか、時間が経つにつれて雪の被害状況が明らかになってきました。過去の記録では大きな災害が同時に襲うことはありません(地震と最大降雪時の複合)。しかし昨今の状況を見るとすこし考え直した方がよいのかも・・・とも思います。

例えば新潟県の多雪地域でも、積雪時に地震が来る可能性はとても少ないということを加味し、建築物では雪加重の35%まで軽減して構造計画してもよいとのことになっております。実際に当「緑の家」でもご要望が無い限り35%に軽減して計画します。これを50%に増やすだけで、実は耐震等級2の建物が耐震等級3になってしまいます。また逆もあり、耐雪1.4mで考えた建物で耐震等級2を取得した建物は、耐雪1mに減して計算すると耐震等級3の建物になります。

どうですか、理解できますか・・・

つまり建物の地震時にかかる力Fは
F=αMなので(αは地震時の加速度、Mは建物にかかる重量)、

αを震度7クラスの力で一定にすると、後は建物重量で決定されます。

建物自重以外の加重で一番重いのは一般的に雪であるため、雪の加重をどのように考えるかよって大きく異なります。地震の加重は35%で考えるのか、50%の考えるのか?はたまた70%という長期とおなじ加重で考えるのか・・・。また、新潟県ではその大半の地域が積雪1.2m以上で計算するするはずなのに、1mで計算している住宅が殆ど。その上に地震時軽減で35%まで減らして、積雪50cmの雪が屋根にある状態で地震が来ると計算上では地震に耐えられない家となります。

今回の件で改善すべきは設計積雪量の表示をするべきだと思います。自分家の家がどのくらいの雪に耐えられるかわかる人は少ないでしょう。だからいくらまで耐えられる家なのかを玄関部分等に表示することで、最悪の被害を免れる事ができます。

「最大30cmの積雪」とあればそれを超える雪を見たときには、少なくとも家から待避するでしょうから・・・。

 こちらは高崎市の今日の状況です。こんなに真っ白な高崎市は見たことがありません。雪に埋もれている・・・新潟県と殆どかわりありませんが、晴れています。さすが群馬県です。

とここまで積雪のお話です。ここで新幹線内からのブログをやめます。また帰りにでもアップします。

Suicaでオチがありました。使わなかったです。降りる駅は神田駅だったので新幹線キップでそのまま降りました。

今日は悪いことをしました。実は何時も新幹線は混んでいないのですが雪の影響か、予約席も満席・・・そんな中、こんな表示に気づかないままパソコンを打っていました。禁止なのですね。今までガラガラしらなかった・・・。帰りは気をつけようと思いました。最近のキーボードは静かなので大丈夫かと思いますがそれは自分だけの思い込み・・・気をつけます。周囲の人にいやな気持ちにさせたと思います、お詫びします。

セミナーを終わって・・・期待通りでした。

通風はとても難しい条件の連続なので、それをかみ砕いて設計者にわかりやすく伝える事を得意とする南流の真骨頂でした。そのまとめは3つに集約されており無論、前提条件付き。「それは省エネの観点、かかる時間からするとあまり意味のない「通風」であるが、豊かさ、楽しみとして通風を考え、計画、実行する事はワクワクさせられれる」・・・との要約だったかと思います。それが詰ったセミナーでした。

このあたりが南流・・・・必ずしも南先生のそのままに行わなくても、この講習会で得られた事でよいと思った事をすぐ実行する事が肝心です。まずは受け入れ、それをよく理解し咀嚼して自分に合う形で吸収する事にしましょう。

何時も好奇心と吸収する気持ち、謙虚な心が自分を進化させてくれます。ありがとございます。

現在は東京駅・・・新幹線待ちで地震も無く、噴火もなく無事に新潟に戻れそうです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする