構造用合板を定尺のまま使う

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構造用合板が高い・・・。一年前の倍ちかい値がついている。そんな事で「緑の家」の地震に対する耐力壁は、数年前の仕様に戻して筋交い(壁倍率4倍)を中心として更に半分は真壁合板(壁倍率2.5)と同時に設置し、耐力壁倍率6.5と一般的なMAX7にほぼちかい。これは井岡の家が耐雪1.7mで耐震3等級という高い耐震性を要求するからである。

構造用合板の外貼りは今年はもう設計しないのでこの井岡の家が見納めである。

合板で外貼りするこの合板高騰化での贅沢な耐力壁はこの井岡の家で打ち止め。さて「緑の家」はその高いこの構造用合板を無駄なく大切に使う。

右の合板が継いであるほうが耐力壁と一目でわかる。土台より50mmかかり張上げその下の切れ剥ぎはただの下地。

その構造用合板は3×10(さんとうばん)と呼ぶ、巾910mmで長さ3030mmの合板でこれが3尺×10尺になるので3×10と呼ぶ。この合板を土台に50mm重ね、胴差しに50mmに重ねてちょうどよい寸法を建物の高さ寸法としている。つまり3030-50-50=2930mmが横架材間寸法になる。通常胴差しの最小寸法が270だから、専門家用語の矩計寸法(土台上端から胴差し上端)は3197mmとなる。3030mmに対し3027mmで3mmは遊び寸法とキッチリ無駄なく使う。普通はこんな長い矩計寸法を使わないので、3030mmの長さを110mm以上切って使うことが多いのではないだろうか。又は小さい9尺板(2730)になるだろう。

内側の耐力壁で910mmより小さい壁は真壁合板の耐力壁になる。

構造用合板12mmを真壁貼り耐力壁で使う時は合板勝ちの倍率4で設計し、施工する。この時は流石に3×10は100mm以上切ると時もあるが止む得ないが、この切れ端が先ほどの土台下に張られたりするので無駄が出ない。2階もほぼ同様できるだけ定尺で使い、無駄とロスをなくす。

今日はこれから長野県諏訪郡原村へいく・・・。

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