緑字加筆 2014.03.09 20時
この写真は昨年の撮影。
今日は朝一番で荒町二丁目の家に初期メンテナンスに伺いました。
床下に設置されたヒートファクトリーのおかげか、この広く家族の多い家の給湯(半分電気のハイブリット給湯機)を含めた24時間暖房(今日は床温24℃)と照明を含んだ全ての電気代がこの厳寒期で3万/月ちょっと。太陽光はありません。これは凄い・・・ です。
初期不良として扉の開閉の不具合、ヒートファクトリーのシーリング修繕(これは建て主さんが既に行っていた・・・感謝です)、キッチンステンレスの膨らみなどがありました。それとヒートファクトリーは銅管を熱交換装置して使います。この三条市の水質では全く銅イオンがでませんが、新発田市、新潟市では銅イオンがでるようです(青い色が付く)。それでも数年ででなくなるようですが、水質によりこれほど違うとは思いませんでした。
キッチン奥のパントリー内に冷収納がある(青い矢印部分)
さてその中で「緑の家」では殆ど家で設置される「冷収納」について少しふれたいと思います。
建て主さんから「冷収納庫が思ったより温度が高い」とのこと。そこで持っていた放射温度計で壁内を測定すると・・・
上のような温度分布です。これは冷収納庫内に上下に換気口がついており、下から入った外気が室内のガラスから伝わる熱気で暖められ上部換気口から排出されるので、このような綺麗な温度分布になります。建て主さんが測ったところは少し高めの位置だったので、10℃近くだったようです。従って冷たいところがよい食品は下の段に、少し暖かくてもよい物は上段に使い分ける事ができることがはっきりわかりました。
荒町二丁目の冷収納詳細図面
ところで冷収納ってなに・・・
にお答えすると、
冬に比較的暖かいキッチンやリビングにジャガイモや大根、にんじん、白菜などの野菜を放置すると芽が出たり、しなびておいしく無くなる事を経験したことがありませんか?また折角外が冷たいのにわざわざ冷蔵庫でビールを冷やす事を変だと思った事がありませんか?それを解決したのが冷収納なのです。「緑の家」では家中が暖かいので、ジャガイモは芽が出てしなびるし、大根も直ぐにたくわんようにしなびます。キャベツや葉物も同様です。そこで家の中に外のように冷たくて湿気ある収納を造りました。それが冷収納です。無論電気レスの外気同調型で自然の外気だけを使います。
あっ・・・夏は普通の収納庫になります。やっぱり・・・。