今日は朝8時に車場の家の地鎮祭をおこないました。朝のラッシュに巻き込まれた上に、道に迷ってもう少しで遅刻するところでしたが、建て主さんの誘導でなんとか3分前に到着しました。
その後に長潟の家に行き工事監理として外壁下地、内装吹き込み、窓納まりなどをチェックします。
SS標準仕様の気密シートはこのセルロースファイバー(CRF)の奥になり、順番は外貼り断熱(ネオマ)120mm+気密シート+CRF120mmとなり理想的な順番です。つまり気密シートを中心に
外部2:室内1
の熱抵抗値となり、夏型結露の心配も一切なく、CRFの吸湿性も生かせ、更に電気コンセント、スイッチボックスなどの気密も入りませんから多分気密性能は0.1~0.2位になる理想的な断熱気密位置と思われます(SS普及仕様は別の納まり)。
「緑の家」の充填断熱材は通常高性能GW(グラスウール)ですが、こちらの長潟の家はセルロースファイバー(CRF)です。GWでもCRFでも静止空気を断熱材として使う材料で、使う空気の熱抵抗値が変わることもないですから、その空気を如何に静止出来るかが断熱性能の差なのでどの断熱材がよいかどうかは原料の差(紙かガラスか)は気にしないところが「緑の家」です。しかしご要望があれば指定された断熱材を使う事になります。今回の充填断熱材はCRFの指定だったので上の写真のような吹き込み工事が行われました。
最近は現場吹きつけ断熱材が巷では多くなっておりますが、この断熱材も結局静止空気なので断熱性能の善し悪しはなく、好みの差です。私は木の加工をすることがあるのでどうも木にべったりくっつく断熱材は好きでなく、当事務所の標準ではGWなのです。ですがあくまでも好みなので素材は自由です。
明るさを決められた耐力壁(耐震等級3)の中で最大限取れるように窓は天井から設置します。
そして最大の特徴・・・庇とセットで単独取り替えることの出来るサッシ納まり。外貼り断熱材ネオマ120mmと通気層30mmだから・・・150mm・・・
ネオマ120mmはGW240mm相当になり室内のCRFと合わせるとGW360mm相当のです。その性能で壁厚を最小にするSS標準仕様の断熱材はよい構成かなと思っております。
奥まったサッシが普通ではないと主張する。無論、庇とセットで・・・。
サッシ周囲(外部)からも断熱材を充填し、枠の結露を極力させない配慮。このあたりが最高の断熱性能を持つSS標準仕様の納まり。
次に西大畑の家です。
ようやく防火サッシが現場に納入され設置する事ができました。
玄関のサッシが取り付くとこの家の特徴がわかる。もうすぐだ・・・
ネット越しに見えるドレーキップ窓・・・。
防火サッシではドレーキップ+FIXのサッシはエクセルシャノンさんにはナイとのことで、このようにドレーキップサッシが7枚並ぶ事になりました。
内側からみるとこのように綺麗に並びます。
脱衣所もこのように南の光と熱をたっぷり取り入れ、洗濯物が早く乾くように計画します。
次に・・・
小新南の家です。
外壁が貼られてようやくその外観が見えて来ました。「緑の家」にはない新しい形と色で新鮮な感じがしました。
複雑な構造で2mほどの張り出しを可能にしたバルコニー、
コーナーサッシと庇のバランス、
太陽光発電パネルが多く載る屋根・・・等々です。
中では一番明るい所が仮の休憩室となっており、休憩時間に職人さんが宮崎さんを中心に取り囲み談笑しておりました。
今日の地鎮祭で現在施工中は県内で7棟になりましたが、その7棟を仲村建設さん、宮崎建築さん、ヨシダハウスさんが行っており各社複数をされております。何れも「緑の家」の施工経験は充分で特に経験の多い仲村さんは図面の質問が殆ど有りません。皆さんホントこの忙しい情勢の中、施工を請け負って頂きありがたいです。
ヒノキの縁甲板は4m(3.7m)が基本長さ。堅木の床材(カバ、ナラ、タモ、ピーチ、チェリー)と大きく違うところ。
赤ちゃんの肌のような感触の無塗装のヒノキ。これに触れるともうこれが一番と思ってしまう。
多くの現場で床が貼られヒノキの香りに包まれておりました。久しぶりの芳香がもうすぐ完成を想像させ、ここから追い込みの監理になります。休み無しでもありがたい事・・・。
最後は石上の家・・・。
外構工事を行っております。内部の大工工事は終わり久しぶりに普通に完成する予定です。