提言11 網戸必要なし。

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網戸がないとこのような内外の繋がりが出来るがこの事では無い。(2002年の「緑の家」)

ええーーと、、

今後書くの図面から網戸止めます。

というと、なんとなく大型木製のオリジナル引込戸で、それを開け放した家・・・を思い浮かべます。このような窓を開け放した通風を最大限楽しむ家・・・ではありません。

梅雨から夏秋は窓を開けない家だから網戸を止めました。

「網戸がいらないって・・・通風を止めるの?アホか?」

といわれそうな・・・

時代が自然志向=通風に向かっている今、またまたオーブルデザインの戯言です。

しかしよく考え、実際の体験談を聞くと網戸が標準仕様ではお金が勿体ないです。

外壁が全てガラス戸のような「て・こあ」

築100年の「て・こあ」では、網戸なんてありません。ですので夏の日中は開け放し状態で、家の中にオニヤンマが飛び回るそんな家です。これぞ通風の家・・・裏に山をかかえるので昼間の蚊であるヤブ蚊が時々入ってきますが・・・。
まあ、つまり夏季は昼間なら蚊や昆虫はあまり気になりませんから網戸の必要性は薄いばかりか、網戸が無い方が風の抜けが抜群です。しかし夜になると急変・・・

蛾は入って来るし、家蚊・小さい虫等は大量によってくる・・・昆虫天国になります。だから網戸は必須なのですが、それは防犯がしっかりした田舎だけです。町は防犯上問題がありすぎるので、1階の窓を開放する事は、女子がいる家では不可能に近いでしょう。つまり夜窓を開けることがなくなってきたので網戸はいらないのです・・・とここまでは普通の事・・・。

「緑の家」が網戸を止める最大の理由は、

「夏は昼も含め1日中窓を開けないから必要ないのです」

網戸は家一軒で総額10万以上します。しかし「緑の家」にお住まいの方に伺うと、

「窓は殆ど開けないね。一度も使った事のない網戸も沢山ある」

だったら今標準で図面に書いている網戸はもう止めようと思いました。

夏窓を開けない理由は、何時もここで説明しているとおり天然素材の木やタタミはカビが生えやすくなり、床下収納は確実に黴びるからです。10年を経過し家でカビを防止する最も簡単でリスクが無いのは「エアコンによる除湿」なのですね。

エアコン不使用で通風のみで10年過ごした家の自然素材である中霧島壁のカビ
(2012年撮影)

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