建て替え理由はカビ・・・その②

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古い家・・・築100年の建物。

古い家に入ると大体同じ匂いがする事に気づきます。この匂いは・・・多分カビ臭。

きっとカビ臭・・・それは「て・こあ」で確信しました。

匂いで古さを感じることができる・・・これは人がカビから生命を守るために備わっている防衛本能かも知れません。

長く使ってない革靴にはカビが生えている事がある。

もし貴方が上ようなカビが生えた靴を見たなら・・・多分捨てる人が大部分でしょう。しかしこの靴が泥だらけだけだったら・・・洗って乾かして使うはずです。
また・・冷蔵庫に保管していた3日前にコンビニで買ったお弁当が食べられるかどうかまずすることは・・・よく見て次に・・・匂いを嗅ぐことです。人は目と鼻でカビがあるかどうかを無意識に判断します。つまりカビ臭は古いかどうかのセンサーになっております。

ですので古い家でもタタミを新品に変えたり、動きが悪くなった木製の戸を直して新品と取り替えると、家全体に新しさの匂いが広がります。これが普請であり、普は広く行き渡る事の意味、請は願うという言う意味で、新しい香りが行き渡るように願うとも読み取れます。

新しいタタミのい草の香りは、それ自体で古い家の匂いを駆逐し新しい家という感覚を与えます。また新しい木の香りも同様で古い家を感じさせることは無くなります。

築100年の「て・こあ」の矢印の窓を、昔のように木製の建具(サッシではない)に修繕した

上の写真では古い匂いで充満していた「て・こあ」ですが、戸を変えて新調するだけで木の真新しい香りに包まれて今の所(半年)は木造住宅の新築臭がします。

米ヒバ製の木製建具。米ヒバの芳香が広がり古い匂いをマスキングする。

人は見た目もさることながら香りの影響が大変大きい事例だと言えるでしょう。

だからタタミと女房はなんとやらという諺までうまれるのでしょう。
新しい天然素材は、家のカンフル剤のような働きをして、再び10年くらい住もうと思わせます。

その3に続く

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