超高断熱寺尾西の家 完成寸前の拘り

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斜めのカウンター、床の四角、丸のボール、遠くの景色・・・

2階にあるこの場所・・・吹き抜けの隙間から遠くに海が見え、

私がこの家で一番気に入った場所です。

夕方現場に着くと、大工さんが笑みを浮かべてこの場所へ・・・

打ち合わせどおりにしたけれど・・・やっぱりこの束取れそう・・・

といっております。

この現場では「特に」ほんとに職人さんが頑張って高い技術を惜しみなく出す・・・

上の2枚の写真・・・違いがわかりますか?

多分これは我々造り手の自己満足で、造形の美しさ=緊張感のある造形を設計者と大工さんが同じ意志で望んだ結果です。

そうですね。カウンターを支えている束が床までないのが下の写真です。

実は設計担当のMがここはどうしても束無しでつくりたいとの強い希望があり、図面には最初から束はありません。しかし大工さんと現場で作り方の打ち合わせをして、束が無いと万一の揺れが怖いとの事で、私が勝手に判断して束を床まで入れてもらいました。

大工さんがその技術を生かして加工し施工すると・・・

束なしでも平気な施工ができ、そのため大工さんが私を待ちかまえており束を取る事を薦め、「ニヤ」ついていたのです。実際はカウンター上の束も取れるとの事ですが、ここは束があっても雰囲気は良いのであることにしました。このためカウンターに人が乗っても全然平気。揺れは一切ありません。きっとこれを見たスタッフMも「どや顔」をするのでしょう。

束を切ってどや顔・・・満面の笑みの大工さん。実は束はおいてあっただけで固定はわざとしていなかったとの事。参りました・・・。

 

構造梁と壁の構成がすばらしい。

一階からこの場所を見あげてもそれはそれは板が浮いているような感じですばらしい空間となっております。

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