昨日はここで飲んでありました。
このお店は、東京都で一番い居酒屋食堂古いと言われる小川町駅近くにある「みますや」。かれこれ120年以上だそうです。
中の写真はありませんが、この店内の床は・・・コンクリート土間なのです。これが似合っていてもう感動もの。夕方17時30分なのにお店は既に老若男女で夜の歓楽状況・・・。
座った座敷の机がこれまた感動もの。古い時を感じさせる全てのパーツが泣かせます。
どんな素敵なインテリアでも「時」には絶対敵いません。
昨日はレジリエンス住宅・火災と建物講習と熊本地震の体験談でした。
レジリエンスとは・・・意味はタフさとか強靱であるがしなやかという事らしく、今回の場合は災害に強い建物とのことです。
感想としては、
地震被害を2回体験した私としては、
建物は大規模損害がなければ先ずはよし。どんなに優れた建物でも、揺れやすい木造である限り、大地震時には気密性が損なわれ(サッシから)ことは避けられないので、過度に気密性を維持する家を造っても仕方無いというか、現実的ではないと思われます。もし気密性を何があっても維持したいなら、低層の壁式RC住宅としてサッシを取り替えやすいように設計すれば、躯体からの気密性は維持できると思いますが、・・・木造では・・・コスト及び平常時の価値として意味が無いと思われます。そして災害復旧時にはなんと言ってもお金が必要・・・これは今回の熊本地震の被災者で講演者でもあるフビロ会長の福村さんも同様に話をされておりました。
次の講習は建物と火災の分野では第一人者、「安井昇」さんのお話しでした。
これは大変勉強になりました。
熊本地震では地震発生時刻と電力会社の復旧慎重策で大巾に減った。但し被災人口に対する割合は同じかも・・・。
特にこの資料・・・
地震で発生する火災の主原因は家事による火の緊急不停止ではなく、漏電やトラッキングによる火災が多い事です。但しこちらは地震発生時間に左右され、近年の地震時刻が食事準備時間や暖房器機の使用季節ではなかった事を忘れてはいけません。それでも今度の地震後火事対策がよくわかります。
大地震がきたらs主電源かカットされ、復帰時の安全装置があるといいですね。
次に興味をひいたのが、10年前に義務化された住宅用火災報知器の効果です。
10年前の設置時に比べ死者※は殆ど変わっておりません※放火自殺者を除いた死者数。
実は私はこの火報器こそが火災死者の低減になると思っておりましたが変らない事に肩をおとしました。しかしこの統計には人口別比が入っておりません。つまり火災で亡くなる年齢層は間違いなく高齢者だと思いますが、この10年でその高齢者が全人口に占める割合が多くなったのではないかと思われます。更に義務化されても設置されていない家も依然多いはずです。火災報知器の効果が年齢別、設置別にわかるとありがたいです。そして火災報知器が高齢者対策の死者軽減にならないとなれば別の対策が必要でしょう。
今回の事で一番深く印象に残ったのが、
「家の壁が燃えやすい木であったとしても、家具や雑貨がない和室のような部屋なら燃え広がりは考えられないほどゆっくりになる」・・・つまり畳の座敷などは囲炉裏があっても天井さえ気を付ければ問題ないことが勉強になりました。
昔の家は木が表されている室内であったけれども、他に可燃物が少ないせいで燃え広がりはゆっくりだった事で成り立っていたのでしょう。
このあと講演者さんと受講者さんでみますやに行きました。