「緑の家」は20年前から許容応力度設計で耐震性の確保を行っております。
今、同じ平屋で地域が全く違う「緑の家」の設計を行っておりますが・・・
上の図で左は積雪30cmの地域で平屋(瓦で重い屋根)30坪の耐震等級3に必要な耐力壁の位置と強さです。
右は積雪150cmの地域で平屋(金属で軽い屋根)23坪の耐震等級3に必要な耐力壁と強さです。
図の下方にある表には、必要な耐力壁の量が書かれてあり、積雪150cmの家が小さいにも拘わらず必要な耐力壁の合計は、積雪30cmの地域の1.25倍です。
これを延べ床一坪辺りに直すと15:9となり、耐力壁量は坪辺り1.6倍にもなります。
なるほど・・・
雪が降り積もる地域で雪がない季節(8ヶ月間)に地震が来た場合は、耐震等級5(実際はない等級であり、耐震等級3の2ランクアップ)相当にもなる可能性があります。
雪国の建物は雪がなければ相当強い建物とわかって頂けるでしょう。
ただし・・・
あくまでも許容応力度設計を行った場合であり、通常巷でおこなわれる建築基準法46条の壁量算定ではありませんし、壁量算定ではこのような事にはなりませんので、是非許容応力度設計をおこなうことをお勧めします。