2018年建築学会 梗概集から その5 床下外気導入

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黄色い囲みは見やすいように勝手に加筆させて頂いた事をお許し頂きたい。

その5は・・・

科研費「顕熱交換型太陽光集熱システムを用いた基礎断熱床下空間のカビリスク低減手法の構築」という補助金で研究された論文であり昨年このブログでも取り上げたがその続きである。

黄色い囲みは見やすいように勝手に加筆させて頂いた事をお許し頂きたい。

科研費の題目部分の内容箇所は上の黄色い囲みにあり、

昨年のまとめを受けた続きとなっている。床下内は太陽光の集熱量を上げるだけでなく熱回収まで行って・・・とあり床下の温度上昇と湿気除去が、ダイレクト床下外気導入の鍵となっているようだ。でもそこまでして床下内にダイレクトな外気を入れたい理由がわからない・・・。

一方昨年は温暖地を含めた環境でのシミュレーションであったが、今回は寒冷地(梅雨がないとされる)の札幌市内にたつ住宅の実測である。

論文にある実測グラフは2017年の6月17日~19日で、札幌では一番気候の良いときの3日間だけでしかも日射が記録されており、気象庁の過去データをみると・・・

17日 快晴 最高気温21度
18日 薄曇り  〃 25度
19日 曇後晴  〃 23度

と穏やかなカラッとした陽気日である。

ただ・・・
上の黄色く囲った一文とこのグラフの内容は少し違うかもしれない。

黄色く囲った一文は

床下のその他の部位では温度が上昇しないことから、外気供給による相対湿度の上昇が見て取れる。床下の湿度環境の改善を期待するためには、床下全体の温度を高められる程度の集熱を行うとともに、熱回収などを活用して、顕熱のみを床下に取り入れるなどの対策が必要である

とあり、上の実測結果(図4)では和室床下RH(相対湿度)がダイニング床下に対して改善を必要とするほど高いと認められない。もしかしてここに載っていない他の実測データーからそのような文になっているのか・・・。

この表のみオーブルデザインが作成。他は論文より抜粋転載。

また6月17日~19日が本文中にある札幌市での「夏季」と言えるかどうか・・・。確かに夏至に近いので日射量は多いとおもわれる。一方近年では札幌でも7月に32度を超える日が良くあるので6月、7月、8月と3ヶ月の連続データが見たいと思うのは私だけではないだろう。最後のまとめの一文も何か腑に落ちない(全文を読むとわかる)。。。

この論文は科研費(税金投入された補助金)が入っているので下に全文を置く。

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