拙宅が木の外壁を貼ったのは竣工後14年経った2006年の春・・・既に竣工後13年目の無塗装の木の外壁。
丸12年も経た家の外壁を紹介する人なんて滅多にいないので貴重な例としてどんな状態なのかを紹介する。
拙宅の家は新潟県でも外壁にとっては最も環境の厳しい海の真ん前となる。当時この外壁は1100円/m2の最も安価な日本杉の羽目板を使った。当然節ありで、抜け節も混じる未乾燥材の特一の杉の板である。
この死節や抜け節を除いていたら使える板がなくなるので、節や小穴は貼るときにシーリング剤を使って節が抜けないように、また穴を埋めるようにした。あれから13年どんな状況なのか改めて見てみると・・・
まだまだそのままくっついているではないか。
貼ったばかりは下の写真のように色が目立つが、数年でシルバーグレーになるののを見越してシーリング剤は「アンバー色」をあえて使ったが、先見の目があったようで数年で同じ色に同化していた。
そんな事を考えながら長岡の家で貼る「無塗装の木の外壁」のシーリングを施す箇所とその色、方法などを現地で確認・レクチャーしてきた。
木の外壁は一般的な窯業サイディングと比べると特別な外壁であるが、この経年変化の表情はやはり魅力的である。今後も標準的に使う事になると思う。