時代は変わる・・・

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SIGMAから新たなレンズ交換式フルサイズミラーレスのコンパクトカメラが発売となる。SIGMAHPより転載。

SIGMAから新しいレンズ交換型カメラが発売される。それをみて時代は変わる・・・と思った。

既に13年目のSD14。現在でも完成写真はこの機でとる。

古くからこのブログをご覧頂いている方は私が愛用しているデジイチのカメラはSIGMA社だとわかっていると思う。SIGMAって聞いたことがない・・・。そのとおりでカメラメーカーとしては大変マイナーなメーカー。しかしデジイチ交換レンズメーカーとしては国内トップのシェアーも持つ。そんな会社がデジタルでカメラ本体を発売したのは2002年。その前からレンズの方が本業で国内外でシェアーがあったが、本体は35mmのフィルムカメラをたった一機種発売しただけなので、デジタルカメラとして2002年から本体の販売に本格参入した若い会社となる。

私の一番最初のデジイチはSIGMAのSD10で、SD9の改良版として2003年に発売されてそれを2004年に選択し購入。SIGMAはニコン、キャノン等大手カメラメーカーが使っていたベイヤー方式の画素素子と異なり、フォビオンという垂直に3層に重ねたシリコンから3つの色を読み出すという画期的な素子を使っていた。その素子から作り出される画は、ベイヤー型素子では必須だったローパスフィルターを使用しないため、他の素子には出来なかった解像感が売りであった。そのため風景や建物のような静止画を取るときにはあっと驚く画を作ってくれた。それに惚れてデジイチではSIGMAを使い2007年にSD14へ更新してレンズもシグマ製で揃えた。

その後私はデジイチの更新はしていないが、SIGMA社はフォビオンセンサーで10種類以上のコンデジを含むデジイチを発表した。コンデジでもフォビオンセンサーを採用したSIGMA社であったが、コンデジはスナップ用で建物専用機ではないし、広角28mmが最大画角なため建物にも足りない。そこで普段使うコンデジは画角25mm以下のパナ、SonyからFUJIのコンデジとなり今はXQ2を3台所持している。

この6年はFUJIのコンデジ。現在は上の3台を事務所で使っている。色合い、解像度、大きさ、ボケ、機器としてのデザインと価格・・・6年経ても不満はない。

このXQ2はベイヤー型素子のコンデジであるが、ベイヤー素子の必須だったローパスフィルターがなく、SD14より少し小さい素子のわりにボケも良好だったので、完成写真以外はこのXQ2でほぼ足りる状況。またデジイチにしてもSD14の画素があればA2程度の紙印刷でも十分綺麗な状況でありバージョンアップの必要性は感じられなかったので、最近SIGMA社のカメラを気にしていなかった。

ところが昨日SIGMAさんからDMが来て新たなデジイチでしかも最近の主流であるフルサイズセンサーのミラーレス機が発売される事がわかり、hPに飛んでみると・・・

フラッシュ、AF照射口もないレンズ未装着のFPは何もないシンプルさ。ボディーに対して大きなフルサイズ画素が鎮座する。SIGMAHPより転載。

レンズを付けた時にはレンズが主役であることを主張する。レンズメーカーのSIGMAらしいコンセプトでそれがずばり時代に合っている。ただ・・・レンズが本体より相当高価w。SIGMAHPより転載。

うーーん、これはこれ以上無いくらいシンプルかつコンパクトでかっこいい。世界最小最軽量・・・ほしいと思った。

しかしよく見ると

「えっ」

フルサイズのベイヤー型裏面照射センサーとある・・・。

フォビオンセンサーではないんだ・・・。

時代は変わるものである。

XQ2でもわかるとおりローパスフィルターを必要しなくなった近年のベイヤー型センサーであれば、フォビオンセンサーとほぼ変わりないくっきり感が表現できるようになり、かつ静止画と動画が撮れることが今の主流であるため、特に動画に対応できないフォビオンセンサーでは静止という特定の状況以外魅力がなくなったのである。フォビオン信者にはつらいが評価出来る論理的な企業判断であると思う。

ある程度特定技術(3000万画素数)が進めばそれ以上普通の人には必要の無い水準となる。そこで商品は特定技術の進歩と異なるベクトルの進化をする。それがフォビオン素子以外の進化となったのであろう。動画は4K対応で映像生成機能も充実している。一昔前、動画においては画素数が圧倒的に足りないのでやはり写真の代用にむかないとされていたが、4K(830万画素)であれば写真的な使用も映像からの切り出しでなんとかなるのである。メカニカルシャッターの一眼レフカメラももう必要とされず電子シャッター&ミラーレス・・・。

「緑の家」も超高断熱の水準としては、あとは窓の性能向上くらいで、駆体の断熱性はこれ以上必要が無いところまで来ている。となると・・・温熱環境以外の他のベクトルの進化を進め更に技術を向上し魅力が途絶えない家として提供を続けるつもりである。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする