清五郎の家 耐力壁検査

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
耐力壁検査日は晴れると助かる。

昨日清五郎の家の耐力壁検査をおこなった。

墨打の一手間かければ縁からの距離が正確になる。

結果から申し上げると標準施工どおり、何カ所か釘のめり込みがあったくらいで良好であった。縁から距離や隙間、ピッチ、補強など問題はなかった。施工はこの面材合板による耐力壁施工を何度もお願いしているヨシダハウスさんであるから当たりまえであり、ヨシダハウスさんとて当初は半分程度の釘の打ち直しがあった記憶があるくらい面材耐力壁の正確な施工は巷ではあまりお目にかかれない。

墨打ちと釘打の最後を手打ちをすれば後戻りがない。

清五郎の家は建て主さんのご要望でほとんどの部屋の天井高が2.1mとなる。そのため建物絶対高さも通常の「緑の家」より600mmさがる。このことで材料は気持ち減るが、一般建材の大きさが天井高2400mmを基準としてつくられているので、それをカットする事になり半端材料は捨てることになる事が残念。半端寸法品を使おうとすると今度が手間がかかるのでやむ得ない。また一般より天井が低いとそれによって設置不可能な機器(エアコン等天井付近に取付けるもの)があり、その分他の費用が発生することもある。

一方現在ウッドショック(この言い方は好きでは無くやはり日本語で木材高騰の方が明確)の直撃を受けている清五郎の家であるが、施工会社さんがなんとか無理して(材の仕入れを高くしても)工事が継続出来るように手配しているので、ここまでくれば一ヶ月遅れで完成する見込みはできたようでほっとしている。

基礎高(床高1.5m)は高いがいつもより低く見える「緑の家」。

今回のウッドショックは世界で起こっているとの報道が目立つが、実際欧州現地に直接連絡網がある建材屋さんの情報によると、

「知っている地域限定ではあるが欧州ではウッドショックなどない。普通に木材はある。それよりも港受け入れで止まっている。COVID-19 で人員不足で思うように出入国、関税を通過できない」とのこと。日本にはなにか情報が曲げられて紹介されているかもしれない。無論日本の仕入れ価格が世界的に低いと感じ、他の国に買い負けしていることも大きいのではないか。つまり日本のGDPが20年以上停滞していることが根本的な原因かもしれない。・・・よって木材価格があがったままとなり今後住宅価格は上がる方向になると予想される。ウッドショックとは木材価格の高騰であると私は考えている。そんな状況で清五郎の家はギリギリ従来価格で建てることができたといえる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする