otomo vie cent リノベ その14  山の魔物

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びわは秋冬に花がつき受粉し持ち越して春から実が大きくなる。不思議な生態。

この連休中は事務所もお休みさせて頂き、その休日の殆どを普段出来なかったotomo vie centと寺泊の家のメンテナンスに費やした。

寒い連休となったが晴れ間がようやく広がった5日には、otomo vie centの琵琶の木を手入れと山の手入れの奉仕をした。

山道への入り口に小さな琵琶の木がある。

山の入り口にびわの木があるが、昨年その木の半分ほどを強剪定し小さくした。実はなるのだがその全てをカラス又は獣に食され一度も食べたことがない。そこで今年は手入れをして試食するために保護することにした。

多数ついている実を少なくする。

先ずは先端についた10個以上の実を選別して2から3個にする。所謂摘果である。このようにして大きく丈夫な実として育てる準備をする。

摘果をして2~3つくらい残す。びわは温暖地の種であり新潟では北限を越えているが味はどうか。

あとは実に色がつく前にネットか袋を被せる。さて・・・これで私の口にはいるか?

緑が多いotomo vie centの裏山はタケノコ山となっている。

チェーソーと鍬と一輪車でメンテナンス開始。

上の写真のとおり木漏れ日が美しい山林である。しかしこれは毎年の手入れがあって成り立つ自然。写真でもわかるとおり、今年の雪で倒れた竹を始末しないと・・・

直ぐ横の斜面は管理敷地以外で既に管理がされず荒れ始めている。こんな状態でちょっと先も見えない。

数年で荒れ果てた山林になる。これを見て美しいと思う人は殆どいないはず。私達が見て美しいと思う自然は人の手で管理された自然で有り、何も手入れされない原始林は恐怖の気持ちが先にくる。先が見えなくなれば熊や猪に突然で合う事もあるから。

30分ほど手入れをして倒れた竹をきり横に寝せると下の写真のようにさらに見栄えがよくなる。しかしこれでもまだ不十分で、これだけの竹は不要でできる限り減らしたい。

竹をもっと切り倒し手入れをして地面に光を入れないと健全な里山にならない。

杉林ではなく下草を刈っていないところでは、この季節にはゼンマイとコシアブラ、タケノコ、ハリギリなど若芽などがとれる。

2mくらいの低めのコシアブラの木。

コシアブラは天ぷらは無論、ゆでて醤油につけることで日持ちするふりかけになる。

ハリギリの葉だが、もう大きすぎて食べられない
ゼンマイは後処理が大変なので収穫しない。

しかし注意が必要。下の写真はゼンマイとタケノコが一緒にある場面だが、ここに恐怖の魔物がいる。

タケノコとゼンマイ・・・そしてツタウルシ(どれかわかるかな?)

山林では3大危険物として知られる「熊」、「スズメバチ」・・・そして「ツタウルシ」である。

ツタウルシは日本の植物の中で最強のかぶれ成分をもつ。直ぐちかくを通っただけでかぶれる人もいると言われ、このツタウルシの下で雨水にあたるとかぶれるくらい強い成分である。

群生するツタウルシ。

探すと至る所にあり、怖いところはツタと言っても地面に横に広がっているときもあり、他の草にまぎれて見落としがちになること。よってむやみに草には触らず必ず手袋で山菜はとることを基本として、その手袋で顔を触らないこと。

こちらが本来の位置にあるツタウルシ。これならわかりやすいが、地面にあると見落とす。

とてもおとなしそうな形や色なのに、これが最強のかぶれをもたらす。otomo vie centの管理人は山ハゼでもかぶれるので、この樹液に触れたらそれはもう大変だと思う。私は山ハゼは大丈夫だがこいつには適う人はいないと聞くからやはり駄目だろう。

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