ドーパミン?アドレナリン?

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太古の昔は夜の獣から襲われる恐怖があり、夜が明けることでどんなにか安堵したと思う。

今日は朝3時30に起床し4時30分に原村へ向かった。途中の更埴のあたりで夜が明け、それをみてしみじみ夜が明けることの安堵を感じる。

この時点では一日13時間も運転することになるとは思っていない。

原村の家には8時20分頃にはついていたが、引き渡しは9時。本当は13時からであったが天候が怪しいとのことで、できる限り早く引き渡しを終わらせて新潟へ帰るつもりだった・・・。だったのが、やはり帰宅難民になってしまい、もう帰れないかと思った瞬間もあったが・・・先ほど19時30分に事務所に着いた。

原村の家の引き渡しが終わったのが10時15分と予定より15分早く終わり、これなら帰ると思い諏訪南ICへ向かう。今日は私一人だが事務所のスタッフに遠隔から道路情報収集やナビをお願いしガソリンを入れていると、

「岡谷-松本間がすでに通行止め」

と連絡がはいり、その2区間なら下道でいけると判断して諏訪ICに入った。入ってすぐ電光掲示板で「諏訪-松本ICまで通行止め」と3区間に通行止めが延びたので、原SAでトイレを済ませ諏訪ICで下りても下道でいけるだろうと考えた。グーグル先生ナビを入れるが、これが高速のルートしか案内しない。通常高速が通行止めの時はそれを避けるルートを勝手に選ぶのだが、今回はだめ。そこで遠隔でスタッフMに状況を聞きながら、松本ICまでのナビをいれなおし、高速道路は使用しないオプション設定にするとルート20で松本までの案内がでるので従った。

諏訪ICでおり諏訪湖を回って岡谷ICとR20の交差に向かう。

グーグルナビなので細い道まで通されるが、4駆なので坂道圧雪も何のその。凍った10cmの圧雪をぐいぐいと登り諏訪大社を経由して岡谷ICの横をとおりもうすぐ山越えのトンネル坂のところまで来ると、渋滞になっている。

観光でもないのになぜか諏訪大社前の細い道をとおる。

渋滞の先には国交省の人が案内をしており、窓をあけて話すと、先ほどルート20が通行止めになったので松本には行けないと言われた。私は松本に行きたいというと「行けません」とかえってくるだけで、迂回路はないという。多分地元の人は知っているだろうがルート20が諏訪と松本(塩尻)をつなぐ唯一の道路なのだろう。この時点で11時30分。すぐに反転し東京経由で帰る決断を聞いた瞬間にもうしていた。遠隔スタッフに「中央高速道路の上りはまだ通行止めではないか?」と聞くと、すぐに調べて「事故がおきたがまだ通行止めではない」とのことだったので、とにか諏訪ICへグーグルナビを入れた・・・・つもりだったが、停車時間が限られていたので指定したところは「諏訪南IC」になっていたことにそのときは気がつかなかった。
30分くらい走るとスマホのグーグルナビでは、あと20分で到着とあるが、車載のナビではすぐそこに諏訪ICがうつっているので、グーグルナビを無視して自身の感覚で道を進むとすぐに諏訪ICについた。高速に入る前に係員に止められ「どこに行きますか?」と言われたので「新潟」といったら「いけませ・・・」まで語句がでていたが「東京経由で」と言ったら高速にいれてくれた。この時点で12時20分くらいか。

こちらは中央道韮崎IC付近だったかな。凄い雪でこれなら通行止めになるかな。

乗ってからすぐにスマホをつなぎっぱなしにして事務所のスタッフMとスピーカーフォンのハンズフリーでやりとりが始まる。

ナビにも次々に通行止め表示がされるが、すでにそこを走っている私。


スタッフM:「中央道諏訪ICから八王子まで通行止めになった」
私:「すでに乗っている。ああ電光掲示板も、ナビも通行止め表示になった」
私:「でも次のインターで下ろされないし、前後の車の大部分はそのまま東京方面に進んでいる」
スタッフM:「高速道路から下りると殆ど雪で多分山越えは通行止め。下りないでいけるところまで行った方が良い」
私:「了解、案内されるまで東京方面に進む」
となり、迷わず東京方面に向かった。私が入ったあとにすぐ通行止めで進入禁止になったらしい・・・ついている。甲府南ICを過ぎたことところで事故車が4台ほど。トラックが乗用車に突っ込んでいる感じで乗用車は後ろ半分がない。その100m先で普通車2台が路外に横向きに止まっていた。これで通行止めになったらしい。ここで14時30分。そこから談合坂SAまで渋滞でノロノロ運転が続き、スタッフMから「圏央道も事故。通行止めになるかも・・・」との連絡が入った。圏央道が通行止めになれば間違いなくもう新潟には帰れない。しかしまだ通行止めになっていないので通れると信じて八王子ジャンクションに向かう。道はほぼ圧雪かシャーベット状の雪が5から10cmあり、気を抜くとハンドルを取られ事故になる。この通行止め中の中央道をはしる周囲の車も十分理解しており、どの車も神経が行き渡った運転。こんなに皆が真剣にハンドル操作している高速道路はなにかとてつもない力に守られているかのようなそんな感じ。皆慎重だけれども速度はそこそこ出ているから不思議。一人でも事故ったら大渋滞を皆が車越しに感じ合っている。私も緊張が数時間も持続状態。

氷漬けのフロント部分。ライトが雪と氷で遮られ照らすことが不可で全く明るくない。

無事圏央道に入ると雪はへり、路面にはあるかないかの雪。これなら鶴ヶ島JCTまで行け関越道に入ることができると確信した。40分後鶴ヶ島JCTから無事関越道に載った。関越道は中央道より雪に対し免疫があり通行止めはないだろうと思っていたが思いの外、雪が埼玉県で多く積もっておりゆっくり運転を余儀なくされた。しかし止まることなくながれ、ようやく群馬県の前橋を過ぎた。この時点で午後5時30分。赤城高原SAでガソリンを入れるが休みはなし。その後再び走っていると日も暮れくらいと思っていたらなんとヘッドライトが完全に凍り漬けになり光をふさいでいた。この車のヘッドライトはLEDになっているので、熱が少なくヘッドライトについた雪が解けないので凍ってしまっていた。こんな垂直立ちのライトはハロゲン球でないとだめなことを思い知らされる。次のPAで氷をとりさり休憩しようと思ったが、全然疲れていない。眼はしっかり見えるし、眠くもなく体もこらない。これは行けると思いそのまま関越トンネルを越えた。超えると雪は全くなく雨が降っていて車は快調に走る。そのまま休み無しで事務所に到着。到着時間が19時30分。

朝4時30分から運転し始め、原村で30分チェック、90分説明をして120分だけ運転していない時間があるとすると・・・今日は13時間ずーっと運転しっぱなしである。距離こそ渋滞だったので新潟から長野、岡谷、原村、甲府、八王子、関越と750km弱であったが半分は雪道で一日の運転としては過去最高。

今日この三条の事務所にいられるのは、今日の判断が一瞬のよどみもなく出来たから。少しでも躊躇していたら、ナビを打ち間違えた諏訪南ICで挫折し、先日と同じ宿泊施設に泊まりだっただろう。迅速な判断には正しい情報が不可欠であり、その情報のやりとりがうまくいったのはスタッフMの適格なナビがあったから。まるでアクション映画のような一日だった。

そしてアドレナリン?ドーパミン?のせいで今も全く疲れておらず、このブログも書くことが出来る。おそるべき人体内の興奮剤。

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コメント

  1. Asama より:

    コメントありがとうございます。

    「ぜったい今日中にかえるぞ」との強い気持ちに頭体が反応して興奮状態にしたのでしょうか。苦労しても目標に到達すること、これは年を重ねても気持ちよいですね。

  2. Miyazaki より:

    ご無事のお帰りで何よりです。
    新潟県では何ともない日に、県外でこんなに苦労されていたんですね。
    大雪になると、苦労もするけど高揚した気持ちになるのは分かる気がします。