先週「緑の家」のメンテナンス(2か月)に伺ってきた。
引き渡し当時は外構、植樹がない状態で少し寂しかったが、それも完成しようやく「住まい」になった。
こちらの「緑の家」では2階が家族の間である逆転プラン。家の温湿度監視は4か所であり、「緑の家」では特に床下内の空気が最も重要になるが、24.4度でRH(相対湿度)50%と乾いていて良好である。「緑の家」はカビの生えやすい床下内環境を最も大事にするところが他と違うと思う。
当然床下内半分は収納庫として使われ、御覧のとおりお子様の遊ばなくなったおもちゃなどが綺麗におかれている。
メンテナンスで「緑の家」に伺うと、ほとんどのご家庭で家の中がすっきりとしており、まだ引っ越し前なの?と思わせるくらい物がない。あるのは寝具とTV周りの一部付属品。これはやはり床下収納の利点である。通常引っ越しにともなって捨てるものと捨てないもの分離をするのだが、床下収納がないとその仕分け期間は物が室内空間にあるのが普通。その点床下収納があるととりあえず床下内に一時置きしてよく考えてから捨てられる。この時に床下収納のような巨大な空間が最大限生かされる。
次に地震後に雨漏れが再び発生した20年ほど前の「緑の家」へ。
以前から暴風の時に雨漏れがあったがここ数年納まっていた。しかし今回の能登沖地震で再び起きたとのことで、調査をはじめていた。漏れた個所の上部には完全屋根有のバルコニーがあり、このバルコニー床に水をかけると雨漏りが起きるとのことで、床を一度はがし水を張って雨漏り調査を行った。しかし水をはって一時間しても雨漏りは起きない。そこで次の原因調査にうつる予定だったが、オーナーさんがホースで屋根下内にあるバルコニーサッシ周辺に水をかけたところすぐに症状は現れた。
上の写真の部分で下地のおさまりに不具合があり、そこから漏水しているようであることがわかった。雨漏りは原因さえわかれば対処は比較的容易。原因がわかった時点で雨漏り修繕は終了したといえる。20年前にこの「緑の家」を建設した会社はすでにもうないので、私のほうで他の建設会社さんを手配して雨漏れのメンテナンスは終了する。