名古屋千種の家と熊本の家① 引き違いサッシ

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住宅密集地でのデザインは塔のように見えるファサードとなる。

昨日名古屋市千種の家の工事監理にうかっがった。朝7時45分に現地に入り、監督さんらと打ち合わせ後、気密施工のチェックを始める。

玄関部分が道路に近くなるので木の印象を強めにデザインしている。これは笹越橋の家と同じ手法。

名古屋千種の家はちょうど熊本の家と工事監理が重なることが多く、日程調整に苦慮する。今回も2度工程を見直しその都度宿と飛行機のキャンセルを行ってできる限り効率よく、現場に迷惑かけないようにしている。

さてまず名古屋千種の家に前々日の夜に名古屋入りして昨日の早朝7時45分ごろ伺った。

ほとんどが引き違いサッシの名古屋千種の家。

「緑の家」では気密性が落ちにくいドレーキップサッシが基本と何度も案内している。しかし名古屋千種の家では引き違いサッシを多用している。

その理由は・・・

お隣との隙間が700~800㎜くらいしかないところでの足場作業は大変。

住宅密集地だから引き違いが有利と考えている。自外壁から隣の家の外壁まで800㎜もないような密集地では、足場一つをとっても施工するのが大変である(敷地境界から500㎜)。一方窓と外壁の接する部分のメンテナンスは15年から20年で行うことが一般的。この時にすべてのサッシが同じように痛んでくれれば全部に足場をかけてしまうが、一部だけのサッシに不具合やサッシ周りのシーリングが必要なこともある。その時に引き違いサッシがとても都合がよい。引き違いサッシは2枚の戸を室内側から外せる。そして「緑の家」Aグレードの仕様なら、サッシが外壁の中央の芯についているので、シーリングを再施工するのが室内側から行える。サッシが外壁の最も外側に施工される一般的な施工方法では、シーリング面が外の壁面になり内側からの施工はできない。しかしAグレードの「緑の家」では横手にシーリング部分があるので窓内からできるのである。つまり2階窓でも足場なしで再シーリングが可能。そもそも「緑の家」のような庇があればシーリングレスでも問題はなさそうだが、瑕疵担保保険の規定でシーリングは設けることになる。

ぶれた写真で申し訳ないがピンク矢印でシーリングする部分で、外壁に対し横手になる。

加えてドレーキップ窓の短所である室内側に開く窓は、室内に出っ張るので狭い空間にマッチしない(物が置けない)。また今回は防火シャッター(電動型)もあるので一体型とすることで安定感を優先していることもあり、エクセルシャノンさんの防火シャッター一体型の引き違いサッシおよび防火引き違いサッシを多用することになった。このように引き違いサッシが有意義な時もある。

唯一のドレーキップ窓は地面から手が届く場所でメンテナンスには心配がない。
準防火地域でも木の外壁や木製の玄関戸にこだわる。
小牧空港から熊本空港へは追い風で60分で着いてしまった。先回の荒れて引き返した時と違いまことに順調な空路となる。

その②では熊本の家の工事監理であるが、前述のとおり「熊本の家」は予定外の2日間で工事監理に伺った。これは飛行機が予定より早く着いたことと、次の日が雨降り100%予報だったので、晴れている昨日に外回りのチェックを済ませたい想いからである。

昨日の午後に熊本の家に移動したが、飛行機が追い風で早く着きなんと夕方には熊本の家に立ち寄ることができた。

今日もこれから現地に赴く。

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