神奈川県の愛川町での配筋検査

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施工は地域のビルダーさんの愛和建設さんで、監督さんの対応も含めとても丁寧。

今週の初めに神奈川県に配筋検査にお邪魔した。愛川町に電車の駅はないので必然的に車移動しかない。三条からだと片道4時間(300㎞)で往復8時間の現地行きのためスタッフと2人でお邪魔する。

いつもこの状態を見ると木造2階建てでない何か大きなものが建つ感じがする基礎型枠の迫力。

当然「緑の家」だから基礎の立ち上がりは1170mmとなる。

当初こちらでも基礎の打ち込みで一発は無理だから内部だけでも後打ち込みさせていただけないかと相談があった。しかし配筋まで行ってみると、「緑の家」のフラット基礎が単純で簡単なことがわかったことと、ポンプ車が2度きて職人さんも2日間拘束される手間を考えると、全て一発で打ち込みことに傾き、予定に反して一発で基礎を打ち込む本来の「緑の家」の高基礎となる。

スラブ配筋ピッチがD13@75と雪が降らない地域では珍しいくらいの鉄筋の量となっているが、そのメリットとして基礎区画を大きくして基礎梁を少なくしている。

配筋検査のほうは大きな問題はなく丁寧な配筋施工であった。細かいところは施工者との見解の相違が原因の配筋取り回しや、若干の鉄筋空き寸法の修正でおわった。

捨てコンを50mmしっかり打つことで鉄筋の被り厚60mmを確実に確保する。むやみに被り厚70mm以上にすると逆に基礎曲げ応力に対する耐力が減り鉄筋も増える。

さて、

事務所の移転だが、急な理由は先回書いた通り、いつもの工務店さんの仕事にちょうど隙間が生まれたことにより、施工時期が約5か月前倒しされたのである。このため通常業務と事務所の工事と同時進行で所内はテンパっている。

足場が組まれあっという間に外壁に穴が開く。

昨日外壁面に大きな穴があき、一部解体して材料を運び入れる運搬口としている。

室内からみるとその開口部が2間をこえ高さも2.2mにもなる。この運搬口がそのまま新たな事務所の主窓となる。当然ながら窓はドレーキップと言いたいところだが、実はこちら側は西風の卓越風が強く吹き付ける箇所なので外開きとしている。よって外部日射遮蔽を割り切って取りやめた。窓は日射侵入率が0.24以下(日射熱の76%以上をカットする)のトリプルガラスの窓。このようにいつもの仕様に拘り過ぎず建物がおかれた環境で窓を使い分けるのも「緑の家」特徴である。

こちらの寺泊自邸ではやはり西風が大変強いので外開き窓としている。但しこちらはバルコニーがあるので外開き型でも外部で日射遮蔽ができる。

話は変わるが、今年から「緑の家」では杉LOVEで突き進むことにした。5年前のotomo vie centでの内部オール杉仕様に始まった杉LOVEは、3年前の井岡の家での使用や2年前には自建物の杉の縁甲板仕様がとどめとなり、さらに美幸町の家で構造材全使用と床でダメ押しで、そして・・・今施工中の「熊本の家」では全面床、「月見町の家」でも1階床全面使用で完全にヒノキの床から気持ちは完全に転んでしまった(杉は繊細のため桧に比べ床として無難ではない)。しかし杉はヒノキより柔らかいため、無難な硬さのヒノキの床を従来通りスタンダートにするが、柔らかくても許容できる方なら同時に杉の超仕上げの床も推し進めたい。杉は価格が約1.6倍だがほぼ無節なので一度はまると・・・やばいのである。

杉の無塗装の床で超仕上げ。

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