事務所移転と「緑の家」が目指すものはS造も その6

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床下暖房の部分となる箇所に施工中の断熱材。素材が柔らかいので、何かをするたびに跡が残るのが欠点。

床への断熱施工が始まっている。床はQ1ボードで111mmの断熱材(高性能GWで200mm相当)。壁断熱性能よりもわずかに低いがこの程度あれば床下暖房としてよいだろう。

外光と室内光での反射色が明らかに違うので素材がアルミ箔系だとわかる。

完全に光るアルミホイルのようではなく鈍く光る反射がとても好み。

S造の中に木造をつくるイメージだが木造はあくまでも断熱材のフレーム。
鉄骨造の内側に通路があり、ここが空気のバッファー空間で且つメンテナンス空間。現在は122mmのQ1ボードだが貼り増せば断熱性能はいつでも簡単に上げることが可能。

上の写真でもよくわかる通り、雨水を防ぐS造の外皮と断熱性能を担保する木下地の断熱材が分離しており、それぞれで別々にメンテナンスができることが素晴らしい。このような構造と快適性能分離の考え方はとてもリノベーションに向いている。但しS造の外皮から離すので2回りくらい小さくなる。そのためもしこのようなS造のリノベーションをするなら平屋の倉庫がねらい目。平屋なら構造規制、防火規制も緩くてとても都合が良い。

内側の断熱材の様子を見るとこれも結構いける。

この壁は仕上げが来るので隠れてしまうが、反対側の壁はこのままで使用する予定。これで事務所なら可能な仕上げだと感じる。

断熱材をそのまま仕上げとしてこのような状態で使うのは他に聞いたことがない。いつもそうだがこのような冒険をする時には自前の建築物で試すことが一番無難につながる。

仕上げがくる壁なのでその下地が少し煩わしく見えるが、これが柱と間柱だけならいい感じだと思う。
事務部分の壁の仕上げはこのボードのまま。表面の印字も控えめで且つドッド調で見方を変えれば結構よい。

先日床に貼る杉縁甲板が到着した。少し金額は高いが赤の無地の無塗装の良さをまだ貼ってはいない中ではあるが次にご紹介する。きっとそれを見ると杉の床を見直しまた驚くだろう。

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