先回来た時に次回はこちらのおしゃれな暖簾のあるコーヒーを飲むと決めていたので注文した・・・が、これが発端になったのか、帰りの飛行機では気分が悪くなってつらく思わず備え付けのエチケット袋を開こうと思ったくらいのである。
その飛行機はかつて経験したことがないほど揺れがずーっと続いて、カフェイン強めのコーヒーが胃の中で踊っているように感じられた。事務所に帰ってから天気図を確認すると・・・最悪である。
上は熊本空港から出発後1時間後の天気図である。詳しい方がみれば九州から中国地方にかけて気流が大荒れしているのが一目でわかるはず。当然雨雲も凄くて・・・
30分遅れの11時10分に離陸だっが当時の雨雲レーダーを見ると空港をよく離陸できたなと思うほどの強い雨雲がかかっている。で、その雨雲をトレースするように飛行機が飛ぶ。
大阪へ着陸時にはそのまま強い雨雲は大阪市へと移動している。これではさすがに揺れるし、飛行機は旅客機としては最も小型なターボフロップのATR42-600であるためさらに揺れのであろう。一応その時の動画をアップするが、これでもカメラをできるだけ固定したつもりである。途中窓に貼りついた水が氷になっている。下の動画に出てくるがなぜ時速500km/hでの窓面で、雨水は自動車のフロントガラスの水のようにゆっくり動くのかがとても知りたい。
本来飛行機は上空安定時には新幹線より揺れは少ないはずだが、とにかく上下に揺れた。しかも離陸から着陸までずっーと。流石に着陸してもまだ雲の上を歩くような感覚に襲われ、空港内で60分ほどぐったりしていた。現場では晴れることが多いが、先回時もそうだったが移動中は逆にだめらしい。
さて本題である。
熊本の家の2階は勾配天井となる。火打ちや束など排除してすっきりした勾配を形作っている。
露出した梁は、スラストを抑え込みつつ耐風梁を抑える部材として最低限の配置である。妻側の耐風梁は通し柱で受けるには少しスパンが大きく、効率よく無難な水平梁を選択した。梁成は余裕を持たせ梁成270mmとなっており、その梁の見た目を壊さないように今回はダクトレールを上部に設置している。これがやはり効果的で下部に付けるより梁の邪魔をしないようである。
北西側のコーナーサッシから山並みが見える。ちょうど手摺で周りの家をカットしているので、この正面の大きな窓はカーテンが殆どいらない。
窓近くに寄ると三淵山から荒尾山、その奥には金峰山が見える。しかしこのバルコニーの手摺がないと・・・
手前には住宅地であるのでカーテン越しにしか見られない。このバルコニーの役目は大きいのである。
南西側のコーナーサッシはバルコニーがないので近隣が良く見えてしまう。
養生のシートがはがされると本来の杉の床が現れガラッと趣をかえる。シンプルがゆえに杉の主張が大きくとても楽しみである。