情報の受け取り方 米騒動

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今日の話題の根拠となる実質県の報告書。

今日は建築外の話で昨今話題がつきない白米の価格である。
新潟県の人なら良く知っていると思うが、一昨年前に収穫されたお米は、近年の中では震え上がるほど状況が悪かった。その年(2023年)の秋ではさらっと報道されたが、私の周りではこれは大変なことが起きるのではとの話題が上がったほど。

この報告書は県が有識者、関係者にいらして作成したもの。上が今回の報告書を作成した研究会のメンバー。

それはその秋に新潟県から発表された上の報告書である。これがその秋に一瞬報道されたが、それ以降さっぱり報道はなくなった。私がこのことを覚えているは、実は直接いつも玄米で農家さんから定期購入を約束していることで、その年のコメは例年と全く違い、「おいしい」とは言えないできだったから。色もいつもより茶色っぽくて、例年なら「無洗米」まで精米してもおいしさに変わりないのであるが、無洗米にするとそのままでもおいしくなっかった白米が、「まずく」なるのである。そう、はっきりって形が崩れこなっぽくなり、「まずい」のである。当然である。その年の新潟県のコシヒカリ一等米は「全滅」にちかい状態だった。

新潟県の2023年収穫されたコメの等級。例年は70~80%が一等米だがわずか5%しかない。

だから心配していたが、その一瞬だけ報道されその後はなくなった。これが新潟県だけなら国内のコメが無くなるとのことにならないが、新潟県の近県でも同様に特にコシヒカリは悪かった。暑さに弱いコシヒカリ、こしいぶきの特徴が出てしまった。そのため開発された「新之助」の一等米は前年とほぼ変わりなく95%となるので、新潟県の農業総合研究所はよい仕事をしたのだろう。

米どころの日本海側の各県でコシヒカリの状況は悪く、さらにわかるのはうるち米の全国平均でも前年から見ると20%の悪い61%が一等米。

確かに一等米は、米のうまさの評価ではなく、色や形、大きさの評価だが、これがうまさにもつながる。色は黒っぽいものがあればそれは虫食いなどで取り除けば少しはよい。しかし2023年のように精米後でも全体が茶色く、コメ粒は小さく壊れやすいため形もくずれ、炊いたときに舌触りがわるくなる。つまりおいしくないし、炊き立て以外はいまイチだった。

私は定期契約している農家さんが友人でもあるため、その農家さんから「今年のコメはおいしくないので、うちから購入しなくともよいよ」と言われたが、農作物に安定したおいしさを求めるのはおかしいと知っている。「緑の家」でいつも貼る杉の外壁材でも同じで、産地、時期によって良いときも悪いときもある。ただ機能上問題なければそのまま使うことになる。同様にムラがあっても仕方ない。来年おいしくなることを期待してその2023年度米を食したのである。

上の全国でみても一等米の比率が例年より20%も悪いのでは、米が高騰するのは当然で、高品質のコメが完全に不足になっているのである。不足なれば自然の摂理経済の原理で高値で売買されるのは必然で、少し味が落ちてもよいなら米はあるのかもしれない。しかし昨年の7月頃の最初の釈明で「米はある」といった手前※、もう本当のことを言えなくなったのではないだろうか。※確かにコメはあるが、それは品質の悪い米も含めてあるといわなければならなかった。だから今こそはっきりと検証して伝えてほしいと願うし、報道する側も仮に関係者が大手スポンサーであっても忖度することなく調査を行うべきだと思う。そして昨年の7月にはっきり言えばよかったのである。おいしくないが米はある。品質の良いコメはなくなったので高いと・・・。しかし2024年の新米が出回った後ではもう遅いのであろう。

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