長岡市の「緑の家」 完成前チェック その1 ド・定番

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「緑の家」といえば庇とコーナーサッシと外壁を壊さないで取り換えできる窓枠。そして簾による日射遮蔽だが、その全てをこの一枚の写真で見る事ができる。板金屋さんの仕事が主役の外観。

来週末に見学会が行われる長岡市千代栄町に建つ「緑の家」の完成前チェックに伺った。

「緑の家」の特徴である真っ白な外観の家となっており、窓は外壁の面より下がった位置で取り付くことで、彫が圧迫感がない白色でも深く重厚な感じを演出。

耐雪2.5mで耐震等級3を地域係数1.0で長期優良住宅認定を取得している。

こちらの「緑の家」の玄関屋根位置はとても高くしている。これは耐雪2.5mを無難に支えるために2階の梁がそのまま突き出た位置として事、及びこの屋根から2階屋根に梯子で上がりやすいようにしているため。雪国では2階の屋根メンテが通常より多くあるため。

いつもように基礎に埋め込まれているように見える地面とほぼ同じくらい位置から入る玄関。そこに取り付く照明が先日ご紹介した定番だった照明器具がメーカー廃番となって、代わりに見つけた器具。実はこの器具を見つけてくださったのは、現在広島市で建築中の「緑の家」の施工会社さんであった。その広島市の「緑の家」にも廃番となった玄関照明が2つついていたのである。

「緑の家」が勧める照明器具の多くはまさしく定番と言われる形と材質。球体の玄関灯は30年経っても残るような定番の形状で、自邸に使ってから彼是35年間機種は違えど同じ形を変わらずに使っている。

廃番の器具と形状は全く同じであるが、ガラスグローブの仕上げが乳白からフロストになっているが、このフロストが優しい感じで点いてないときの感じがこれもよい(下の写真)。どうしても玄関灯はガラスグローブでなければいけない。樹脂グローブでは気持ち的にだめなのである。実際下のとおり点灯していないときの雰囲気がガラスでなければ本物の木で囲まれた空間では負けてしまう。

玄関灯は点いてないときが重要。球体はガラスグローブであることが大事でしかも台座はアルミ素地で樹脂を使っていない・・・これが安価に手に入ることも重要。こちらはtoolboxさんから購入。

そして「緑の家」だけしか見られないトーメイガラスの入る木製断熱玄関戸。既にメーカーさんのカタログには廃番となっているが、ほぼ「緑の家」だけのために、スゥエーデンから年間数本仕入れてくれている。

内部から外を見た時が最もよく、「あぁー日本の玄関戸ってトーメイガラスだったよね」を感じる。

内部でも「緑の家」のド定番である金属配管でのインテリア。これは2階のホールに設置された手洗いをしたから見上げたところ。ちょうど家族の間の吹き抜けから最も目立つ部分にある。

最近の家はこのように金属配管を露出させることはないが、「緑の家」は最初からこのような配管露出をインテリアの一部として使用する。職人さんの手仕事が美しい。
内部吹き抜けはこんな感じで暗い新潟の冬を明るくする。金属配管は写真の右端にわずかにとらえられているが、実際には相当目立つ場所。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする