長岡千代栄町の家 スタディー模型完成

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仕上がりと屋根の大きさを見るために3つ屋根をつくることになった。また屋根上ソーラーパネルに縁がない豪雪地ではいまだに寄棟が無難な屋根形状ともいえる。

長岡市に計画中の長岡千代栄町の家の模型ができた。市街化調整区域になっている土地なのでこれから各申請を行う必要があるが完成形がみえ目標も定まる。性能は旧長岡市内であるためいつもように耐雪2.5mで耐震等級3を計画している。地震地域係数も0.9ではなく1.0として余裕を持たせている。豪雪地では超高断熱性能の充実よりも耐雪性能のほうが重要となることが多い。それでもUa値は0.26w/m2kを目標としたいが、サッシの性能いかんだろう。

一階玄関ポーチ屋根は雪のないポーチを確保するとともに本屋に上がる梯子を載せられる大きさとしている。こんな配慮が雪に対し無難な家となる。

寄棟は耐雪住宅ではオーソドックスであり、敷地条件が許せば低勾配の寄棟が最も無難だと認識している。勾配が大きくなると雪止めにかかる負担が大きくなるので耐雪住宅ではコストも含め不利。また軒の出も垂木の「せい」が90mmなら700mmが限界だし、それ以上張り出せば余計に耐力壁が必要になるので、700mm以下が無難。するとよく目にする昔からある家の外観形状であるがこれがコストも含め無難であろう。

また耐雪住宅では雪下ろしは原則必要ないので屋根上に上がる梯子は固定式でなくともよいが、屋根の痛みを見るために下屋はしっかりとあるほうが短い梯子で本屋に上ることができる。そのため下屋も少し大きめである。このあたりは設計者の思考で耐雪住宅の見方が違うだろう。

棚とカウンターが大き目なキッチン。

この「緑の家」で最も充実させたのがキッチン後ろの少し大き目なパントリーである。収納と一体となってキッチンの要となる。

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コーナーサッシで明るい空間になることが約束された家族の間

一方いつものようにコーナーサッシは計画され、雪国特有の薄暗い家ではなくなる配慮がされている。

耐雪住宅らしく無難な間取りと窓の配置であるが、内部空間は単調にならず変化に富む空間構成になっている。

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