長岡千代栄町の家 完成写真 ③ 優しい色は素材が本物

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独立系キッチンのような対面式キッチン

とてもシンプルで潔いキッチンである。これはシステムキッチンには絶対したくないお気持ちの表れであり、このシンプルさでも造作キッチンは安価なシステムキッチン並みの価格となるが、どちらが良いかと問われたら当然私はこちらを推す。

レンジフードの囲いは幕板と同じ杉の無塗装の超仕上げ。キッチンセットも無垢木とステンレスのみでつくられる。右手はパントリー兼収納空間。

キッチン室はパントリー室も内包するので結構大きく5.5帖ある。そこに対面設置でキッチンセットがあり、その裏に作業台兼収納のカウンターがある。

天板下部は全て伽藍洞で、将来食洗器を設置できる空間を確保し、シンク下は分別ごみ置き場となる。IH下は既製品の収納棚を設置して、汚れたら取り換えることでメンテナンス性を確保。

キッチンセットは単純で天板はSUS304の一枚物であり、流しも単純箱型、IHコンロが納まっているだけ。これ以上の単純さはないくらい潔い。

将来ビルトイン食洗器450mmを設置できるような両板だけを設置。

レンジフードは家全体の天井高が2250と低く抑えらえていることから、通常の幕板(レンジフード上部の部分を隠す板)では難しく、選べる機種が限られてしまう。そこでレンジフードの幕板はオリジナルで木で製作している。

本物の木とステンレスでつくられたキッチン。

水栓は最も単純な機種を選ばれてはいるが、全て本物の素材でできた良さが伝わるキッチンセット。30年経たときに当然このようなキッチンのほうが陳腐にならない気がする。

キッチンと対面している家族の間は全て大きな吹き抜けの下になり、天井高は約5mである。そのためコンパクトでも迫力がある。

外光が多く明るく照明が点いていない家族の間の色調は真っ白。

扉で仕切る必要のない全館空調(エアコンによる家中冷暖房)の家なので、各部屋や空間はつながりを視認でき、とても広がり感がある。

キッチン奥がパントリー兼収納空間。外光が入りにくい場合で照明を点けると色調が黄色っぽくなるのがこの壁色の特徴。

日中照明が必要ないくらい明るい場合は、この壁や天井の白は下のとおり真っ白になり、照明器具に影響されるところは黄色みが増し、その光によって大きく変わるところがこのAEP色の好きなところである。

コーナーサッシによる外光が多い場合、色調は真っ白に近い。

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