基礎配筋検査 空き寸法

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構造最優先が「平等」と考える理由2・・・の実証
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先日勝手に流れてくるWebニュースで上のブログと同じ記事をみた。ようやく住宅業界でも鉄筋(特にスラブ筋)の被り厚を気にするようになってきている。

矢印の鉄筋を曲げたり斜めにしたりして被り厚と定着の空き寸法を確保する。特に基礎主筋の定着は重要なので注意したい。

先日長岡大島新町の家の配筋検査に伺ってきた。慣れた施工会社さんなので是正はほぼなく、よく鉄筋の被り厚が問題となるスリーブ周りも鉄筋を曲げたり、斜めにしたりして上の写真のように適正にかくしている。

今回はまた鉄筋の空き寸法に言及したい。

混みあった鉄筋の配筋で斜めにしたりして鉄筋の空き寸法をクリアーするように補正した。ピンクの付箋が直した鉄筋で県内では32mm以上確保。

SNS等で情報を取得する人は多くなっているが、それでも専門的な事までしる建て主さんはほとんどいない。それが冒頭の鉄筋の被り厚に続き先月もお伝えした今回の鉄筋の空き間隔である。空き寸法については下のブログにて説明している。

良い家造りと工事監理者の重要性 その2 工事監理者の仕事とは
第一回目の配筋検査は9日。 昨日に続き工事監理のその2である。新潟市の中央区で「緑の家」が施工されているが、9日...

基礎の配筋も10年前とは違い、各施工会社さんで格段に良くなっている。今後は継手と定着の違いと、鉄筋の空き間隔だけが修繕対象となるところが多い。

継手と定着とが混在している箇所も適正な空き寸法をとる。
ピンクの付箋が空き間隔が少し足りなかったところでほぼ斜めに降ることで確保した。

とても綺麗な配筋である。ほぼわずかな空き間隔以外は問題はない。

立ち上がりの高い「緑の家」の基礎は独特である。
とても綺麗に揃っている外周回り下部の納まり。この程度の錆なら全く支障なしで、コンクリートの中に埋まれば還元で黒いいろに戻る。

フラットスラブらしいシンプルな立ち上がり部分だから、鉄筋屋さんも楽だろうとおもう。

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