夏期の通風が間違っているか・・・
間違っておりません。気持ちよいのです。
通風がなぜ気持ちよいか・・・
その最大理由の一つが・・・
わかりました。
簡単な事です。
日本(本州以南)の家は・・・
かび臭かったからです。
とにかく自然素材多用の昔の家は、湿気っぽくてカビ臭と大変仲良しだったのです。
最近はコンクリートで地面が固められて地面から湿気が上がってこないようですが、
それは都会(ふっるい言い方)や都心であってそれ以外では田んぼもあるし畑もある・・・まだまだ夏期の湿気量が昔とあまり変わりありません。
古い家って臭いよね。
独特の匂いがあるよね。というと
皆さんはかならず同意してくれます。ここに真相有りです。
築100年の「て・こあ」も朝一番に入るとかび臭いのですが、
戸を開け放つと、通風されてカビ臭が気になりません。
また普請してタタミを変えたり建具(戸)を新品にするとカビ臭が気になりません。
そっかー
通風が気持ちよいと刷込まれたのはカビ臭があったためか!
カビ臭は当たり前ですが梅雨から真夏にかけて強くなります。
丁度暑い時期なので通風をすると涼しくなるし、カビ臭が薄まる・・・
これが気持ちよいのです。普請での真新しいタタミの匂いもしかり。
またまた結局「カビ」でした。
そう、日本はカビ抜きには語れない文化と認めましょう。
全ての自然素材は太陽で始まり(育ち)カビで終わるのです。
とどのつまり家の寿命と同じく、
夏期通風をするかしないかはカビとの共存か拒絶(戦い)の違いです。
無論・・・
夏期通風=カビとの共存
夏期通風中止=カビの拒絶
です。どちらがよいかおのおのの価値観でしょうね。