もう一個だけ紹介を 建築学会論文より その2

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夏も終わり朝晩が涼しくなり窓開けて寝ると風邪を引くくらい冷えてきました。

つまり・・・窓を開けて寝る事ができるのは逆に「真夏だけ」で、本当の通風はその期間だけですが、その期間は湿気が多いので開けたくない・・・その理由で網戸をなくしたのが「緑の家」です。

本題の前に・・・

先日東京~新潟の車中で何時も殆ど手にとらない冊子だけれど、何か惹かれるのでぱらぱら止めくると、

dscf3888東日本JR発行の何時もの冊子・・・このお面って惹かれる。

dscf3886三条市の石動神社の彫刻が載っており・・・

とても楽しめました。なかなか内容がご近所の話題なので身近のワクワク感・・・。
是非今月新幹線ご利用時にはパラパラとめくって楽しんで下さい。

さて本題・・・

もうちょっと夏の湿気がある中のふさわしい論文・・・

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夏期に通風と窓開けを自動制御してくれてたらどのくらいの冷房削減効果があるか・・・というシミュレーション(東京)です。

気になったのはその窓開けのアルゴリズムの説明で、

「各パラメータの閾値のうち、通風利用の上限については室温・外気温ともにエアコン設定温度と同じとし、起居時27°C、就寝時28°Cとした。通風利用の下限については、羽原らによる実態調査の結果を参考に設定し、室温に対しては25°C、外気温に対しては17°Cとした。

との内容です。なるほど東京は比較的乾いているので湿度はあまり関係ないようです。なぜ東京がシミュレーションで多い地域かといえば、人口が一番多く、首都でもあるからでしょう。人口が多ければ影響も大きいという事です

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まとめは・・・

無論一定の削減効果がある・・・になるのですが、これらの通風効果の論文は昔から様々あり目新しさが「自動制御」であることでしょうか。実際に窓を開けて寝ることが出来るのは、防犯と強風のため3階以上9階以下の共同住宅だけと思われます。戸建てで夜間開けっ放しは流石に・・・怖いでしょう。なぜここまで通風に拘るのでしょうか?それは明日の投稿予定の

「夏期の通風は間違っているか?最終章」

で記載したいと思います。

今日ご紹介した論文は連報で2つあるので原本を↓におきます。興味があればどうぞ。

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