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見学会に来れなかった人のために・・・。超高断熱+床下暖房の家 ②

外観デザインで重視するのは、どの面がファサード(正面)になるかです。通常玄関アプローチ側ですが、今回は玄関ではなく西側になります。この面は、畑を挟んで遊歩道があり、この遊歩道側の往来が正面の道路より多いことと、このように全体が見れる距離があるのでとても目立ちます。実際見学会を行っていたときも、必ず遊歩道を通る皆さんの目線が来ました。ですので模型製作時点からこちらの外観を重要視しております。見学会にお越しいただいた皆様は、意外とこの外観は見ていなかったのではないでしょうか?

夜景のシルエットもきれいです。
外壁は軒の出(屋根の出)がないため屋根材のガルバニュームしか選択肢はありません。加えて防火関連の法律を厳守したとき、外壁に105mmも外張り断熱を施すと、このIGサイディングしか現時点では選択できません。よって一番シンプルな形状をを選びました。

今回の内部インテリアは、何と言ってもDIY施工の壁の「漆喰」でしょう。この漆喰は昔ながらの「コテ」で塗る漆喰で、一切化学のりや水引材を含まない数少ないメーカー物をチョイスされました。写真をクリックすると拡大写真が見れます。この部分のコテむらがこの場所に合ってました。決して大きすぎないコテむらは経年で埃も溜まりも最小限度でしょう。

この部屋の大きな壁にこの仕上がりは最高でした。とてもよい雰囲気です。そしてこの素朴さと無垢のヒノキの床の無塗装とそして超高断熱性能の暖かさが融合し、決して派手ではなく穏やかで豊かな空間を提供します。


新潟の家 見学会の超高断熱の完成気密測定0.16cm2/m2!

今ほど電話があり第三者機関の行った完成時の気密測定が0.16cm2/m2との報告がありました。この数値には驚きがあります(勿論いい意味)。と言うのは通常「完成時」の気密測定を行うと、「中間時」の気密測定結果より0.2cm2/m2くらい下がるからです。この家の中間時の気密測定は0.17cm2/m2だったので、完成時はよくても0.25cm2/m2、悪い場合は0.4cm2/m2を覚悟しておりました。

結果はC値0.16cm2/m2と世界最高の厳しいパッシブハウスの規定0.3cm2/m2(0.5回/時50Pa)以下を十分上回り大変満足です。この数値ならたとえ外風が10m/sを超えようとも室内の影響はほぼない状態とみなしてもよいかもしれません。無論オーブルデザインが過去に携わった全ての中でNo1の超高気密住宅です。施工された仲村建設さん!おめでとうございます。

因みに中間時より完成時の気密が下がる理由は、わかっており

1.キッチン換気扇の排気側の電動ダンパーを省略している。
2.エアコン設置個数が多くそのドレイン、排気用パイプの気密が取れない。

です。1.は標準で付いている風圧シャッターがあり、今までの基準(平均C値0.7cm2/m2)ではOKだったのであえて設けていません。今回がやはり0.4cm2/m2まで下がれば今後の検討課題でした。
2.の穴の大きさはドレイン管がφ14mmなので1.53cm2。排気管がφ16mmとして2cm2。一軒で4台エアコンが設置されるとして(1.53+2)*4=14cm2しかないのであるが、何と言っても超高気密住宅では、この穴があるだけで0.14cm2/m2も下がります(100m2の家)。こんな設備機器の穴が気密性能を左右するのです。因みに14cm2の大きさは、1cm×14cmの穴です。エアコンの中でも給気排気の両方がある場合は更に悪くなりますので、当事務所はそういうエアコンは選びません(ここまで注意してエアコンを選定するのは私がエアコンマニアだからでしょう)。今後は排気のないタイプも視野に入れたいと思いますが、そうなると自動フィルターお掃除のごみを数年に1回は収集するメンテが必要です。
おっと話題がエアコンになりそうですので話を戻します。

なぜ今回完成時に気密性能が下がらなかった理由を推測すると、そもそも中間時の気密測定値に少し疑義があったのではないかと思います。中間時の気密測定は、少し風が吹いており、2回測定したのにその測定値にバラツキがありあました。中間時だからまあ問題ないということで終了したのです。今回の完成測定は2度とも同じ値で信用性大です。
完成時から逆算すると実は中間時は0.1cm2/m2以下だった考えられます。この位の超気密になるとC値は小さな外因に大きな影響を受けますね。

さて、今回の施工に携われた大工さんをはじめ設備関係の方々にお礼申し上げます。
ありがとうございます!!感謝です。 o(_ _)o


自然素材で超高性能の新潟の家 見学会 ②

2階の階段を上がったところ。

今週末の23日24日に行われる見学会の内部です。
ようやくクリーニングが始まり、床に貼ってあった養生シートが外されました。
光らない床は無塗装の証で、かれこれ12年以上前から「緑の家」の定番。10年経過した家では、ピカピカの表面になってます。荒く使うと直ぐに傷が付きますが、それが物を大事にする気持ち育みます。

左手の壁の陰影。こちらは漆喰コテ塗りの証です。流行の漆喰は色々なタイプがあり、一番安価なものはクロスに漆喰を混ぜたもの(漆喰とは言わないかも)からローラーや刷毛で塗るもの。そして今回の家のように、コテで塗るもの。勿論コテ塗りが一番風合いがでます。特に今回の漆喰は西洋漆喰で厚さ2~3mmと日本の漆喰の2倍の厚さ(日本の漆喰は1.5mm程度とかなり薄い)があるのでコテムラを残す事で風合いがあります(建て主さんとそのご家族で全て塗りました)。

普通漆喰は真っ白です。が、今回の西洋漆喰は黄色い石の粉でベージュ色をつけてあります。
だから穏やかな感じになります。

床下に設置された、排湯熱回収装置です。

シンプルな熱回収装置です。オーブルデザインのオリジナルで実用新案か特許申請予定です。
その装置の奥に見えるのが床下暖房用の「高効率エアコン」です。暖気が床下にまんべんなく対流するように隙間があることがわかります。

床下に貼り付けた断熱材はグラスウール換算で240mm。この床下がHeatingFactoryです。ここを見るだけでも価値はありますね。


プリウスのユーザーの変化から家を考える。

昨年のホンダの新インサイトが発売された当時のブログで、「ハイブリッド自動車が本命!でも購入者は若者がいるのかな~」的なお話をさせて頂きました。私は初期型プリウスに乗って早10年以上も経ちますが、当時から一昨年まで約10年は、このプリウスに乗っている人はどちらかというと高齢者か女性の方で、男性の20代30代は乗っている人はほとんどいなかったと思います。だから娘から「じじーの車」と揶揄されましたが、最近は全く言いません。
最近の新プリウス及びインサイトのドライバーの顔を見ると、全く変わり新潟県でも若い人や30代の男性をよく見かけます。本当に変わりました。去年からハイブリッドに乗っている人がガラっと。

今後も益々この傾向は強まり、今度は若い人ほどハイブリッドになるのではないかと思います(一度良さがわかると若い人ほど受け入れが早い)。ミニバンは大家族には大変便利ですが、最近の少子化傾向から家族平均人数が最大5人。とするとこれらのハイブリッド車でも何とかなります。
従来はローインパクト(環境負荷が少ない)を求めて選んだ購入者が多くを占めたハイブリッド車ですが、これだけ爆発的にヒットしているのは、一昨年の原油高騰が理由の最大であり、維持するのに経済的な負荷が少ない理由で選択していると私は思ってます。今でも同じ装備のガソリン車から見れば価格が割高に変わりありませんから、初期投資を少し多くしてもハイブリッドを選ぶのは、ランニングコストが安くそれがCO2削減にも貢献するということに価値を見出していると思います。

また私が知っている根っからのベンツのユーザーでも、今年から「ハイブリッド」を選ぶと変わってきております(冗談かも知れませんが)。これはレクサスのハイブリッドが本格発売されたためと思いますが、やはりプリウスの話題が影響していることが第一でしょう。選択肢にはプリウス(もちろんプラグイン)が上がってました。

ここで強引に家へ話を持っていって恐縮ですが、今後家を新築される若い方はこのような低い光熱費になる家(超高断熱住宅)に価値を見出す方が多くなると期待しております。決してローインパクト(環境負荷が少ない)が最大の動機ではないところがハイブリッド車と同じではないでしょうか。
ただ、車と違い家は簡単に買い替えができない物です。ですから車より10~15年くらい早い基準で購入しないと手遅れになります。つまり今がその時でしょう。もしこれから家を建てようとお考えの方は、その選択肢に「超高断熱住宅」を必ず入れてください。それでもし家の勉強してみて自分には必要ないと思っても、「自分の子供の世代には必要かな?」という事まで検討してみてください。今の家が親が建てた25年前の家で寒くて仕方ないなら、将来の自分の子供も今の基準で建てる家(断熱が次世代断熱基準程度では)はそう思う事になり、結局無駄な資金を使う事になります。ですので後悔しないためにも超高断熱は、冬に太陽光の恩恵が薄い日本海側には必要な仕様だと思います。



今年完成した「緑の家」① -新潟県内の自然素材の家-

まずは無塗装で木の外壁の下田のY邸。
建築業界では、木の外壁の無塗装はいわばタブーです。これは当事務所が12年前に「木の床は無塗装で!!」と言っていたのと同じで、ここ最近ではありえない使い方です。しかし良く考えてみると、100年も昔から木の外壁は使われていて、その70年間は無塗装の木の外壁です。防腐剤が塗られるようになったのはここ30年位です。たぶん有名なキシラデコールという塗料の存在が大きかったのでしょう。しかしこのキシラデコールは欧州の塗料で、国産ではないところが「みそ」です。つまり日本国内では70年も無塗装の外壁で困らなかったともいえます。欧州のメーカーが勝手に、外壁に防腐剤は必要でしょう?と押し付けた気さえします。欧州ではずっと木製サッシが主流でアルミサッシはありませんでした。木製サッシですから、防腐剤を塗った方が機能が長持ちします。しかし日本では30年前にはすでにアルミサッシなっていたので、サッシに防腐剤は不要です。となると外壁や破風とよばれる部分にしか塗る場所はありません(木の場所)。だから面積の多い外壁にメーカーは勧めたのではないかと想像します。特に30年前から屋根の出のない家が著名な建築家によって建てられてましたので、そんな木の外壁の家には防腐剤を塗らなければあっと言う間に黒ずむ家となります。でもしっかり屋根の出を造る事で、無塗装の木の外壁でも40年もその機能を維持することを身の回りの歴史(近所の神社やお寺)が証明してます。だからまた10年先には「12年前から床に木の無塗装を勧めた時」と同じように少しは認知されると思います。
さてこの無塗装の木の外壁は時が経つと「シルバーグレー色」になり、この色の杉板がまさしく「環境と調和」します。この下田のY邸付近は自然が多く残っており、目の前の用水路でオニヤンマがたくさん孵化します。そんな環境ですので、緑に似合う外壁をお勧めしました。この付近の積雪は例年1.5mくらいふります。雪おろしは老若男女いずれでも危険な重量労働で避けたい仕事です。そこで2.0mまで雪を屋根にのせたままでも平気な耐雪住宅となっています。
また、中水利用も兼ねた融雪用の深井戸を掘り、散水や洗車に使います。。

では数年後のシルバーグレー色はどんな感じか?何回かご紹介して恐縮ですが拙宅と緑の木々の相性は抜群。まさしく「緑の家」の外観です。

次は栄のS邸です。
カントリー風の家をご希望されたので、煙突付とんがり屋根の家です。カントリーハウスにには付き物の納屋も一緒に提案してます。納屋は木の無塗装の外壁でこれが母屋の塗り壁とマッチしております。この家には真っ白な塗り壁ですね。
内部はこだわりの漆喰塗り壁です。化学物質であるシーラーをまったっく使わない漆喰です。漆喰は150年も昔から存在していた壁仕上げです。当時シーラーと呼ばれるものがありましたか?ないですね。だからこの漆喰にもシーラーは塗らないのです。それが本物の自然素材を使うということです。
住んで間もなくお子様がこの漆喰をかじってしまいましたが、さすがに漆喰自身の強アルカリ性は害がありますが、シーラーという訳のわからない化学物質が入ってないので少しは安心です。でもどうしてかじったのでしょうか?美味しそうだった??

この家の木の使い方は、「緑の家」では珍しく、窓木枠にペンキ塗りを施してます。これもカントリー調のデザインを出すためで、狙ったとおりのよい雰囲気になりました。
照明器具は一品ずつ建て主さんが選んだアンティーク品です。
イメージにあった使い方を柔軟に提案する設計事務所ならでは使い方です。キッチンもオリジナル設計で、天蓋や棚なども見た目と、機能上の天蓋に埋め込まれた照明などミリ単位の細心注意で設計されてます。無論ローコストになるように無駄なところはバッサリ省きます。

また納屋やお風呂洗面台、階段、玄関と至る所にこだわりのデザインを施しております。


こだわりのプリンター

事務所には大小あわせて7台のプリンターがあり、このプリンターはもう11年くらい使っています。

ネットで検索するとまだ使っている人も多い、使い捨てされない不思議なプリンターです。

これはALPSのマイクロドライプリンター MD-1500。
既に店頭販売は9年くらい前にやめ、メーカーホームページのみで新品を販売しているチョー変わり者です(最近はMD-5500)。
最近のほとんどがインクジェットプリンターになっていますが、10年位前は、昇華式プリンターも結構あり用途によって選べました。

年末や一年で数回使いますが、手放したり他機種に買え変えたりするつもりはありません。
インク代(テープカセット式)はインクジェット式の数倍もしますが、この印刷方式のマイクロドライがすばらしく、特に黒のシャープさ、紙に応じた印刷表情、紫外線にめっぽう強い、水に溶けない(顔料)に特徴があります。
インクジェット式は金色印刷や白紙でないときに白表現を出せませんが、こいつは白紙でなくとも白が出ます(白テープを使用)。

欠点はそろそろPCからなくなりつつある接続方式の「パラレル」か現在は言葉さえ聞かない「SCSI」しかないことです(USB変換不可)。あと音が「ギーシャカ、ゴニョゴニョ」という機械音が大きい事ですね。

「SCSI」って何?と言う人も多いと思いますが、12年以上前はSCSI(スカジー)の接続機器は大変多かったのですよ。CD-ROM(R機)だってほとんどSCSI接続だったし。パラレル接続の方は企業でもまだ多く使用されているので、さすがに知っている人が多いと思います。

家造りもそうですが、時代が変わっても大切にされるものはあります。それは「こだわり」ですね。どうしてもここだけが譲れないところが、このプリンターの場合、印刷した作品の質だったのでしょうね。プロ印刷にとって雨で滲む仕上がりはありませんから。だから屋外ステッカーにも使えるその品質と耐久性は、技術者の魂を感じさせます。
自然素材を「素」のまま効果的に使った緑の家もそんな耐震性や高気密全棟測定等、同じところがあります。

和紙の紙に印刷すると独特の感じになり、これはどんなに高価な最新機種でも再現できない「作品」になります。


新潟の家 拘りの壁塗り 漆喰DIY挑戦

こんな風に仕上げがる漆喰です。

今回の漆喰は、先日のブログでご紹介したとおり、「西洋漆喰」です。下地処理が簡単で、何と言っても普通の左官屋さんが必ず塗るシーラーと呼ばれる化学物質や化学パテを一切塗らない漆喰です。
ではシーラーの変わりに何をするか?それは「こんにゃく水」を塗るのです。こんにゃく水と漆喰が混じるとご存知の固形の「こんにゃく」ができます。
漆喰壁を塗りながらその隣で同じ材料で「こんにゃく」もできると言う、本当の食べられるくらいの自然素材の壁です。嘘みたいな本当のお話です。

まずは材料と道具です。
手前の袋に入っているのが練済み漆喰です。奥の道具は建て主さんのお父様のものです。
よく練ります。人力でもOKですが、やはりこの方が早いです。

こんにゃく水です。
手についてもべとつかず、間違って舐めても食べ物ですからOKです。でも食べると作業できないので食べないでください(笑)。

こんにゃく水でボードの継ぎ目にカンレシャを貼り付けます。素手でも大丈夫と言うところが、食べ物のこんにゃく水のよい所です。

たまたまお越しになられた「仲村建設」の専務さんから記念に塗ってもらいました(更に下地処理も手伝っていただきました)。

私も塗らせて頂きましたが、さすがにこのうす塗り漆喰は初めてで、上の写真のようにはできませんでしたが、そこは気持ちでカバーです。



粟ヶ岳は初雪です。

今朝の粟ヶ岳です。山頂から2/3まで白くなりました。くっきりと線で分けられているようです。下の山は大崎山(標高約120m)。
稜線がくっきりで立体感にどきっとします。


新潟で標準化するか ファイバーシングル系屋根


写真は新潟市で現在施工中の自然素材超断熱(高気密高断熱)住宅の屋根です。
屋根材についてはこのブログ中でも当事務所の見解を載せてます。

まず屋根材の耐久性ですが、

高温焼き瓦>=銅版>=焼きがわら>セメント瓦=人工スレート=ガルバニューム=ファイバーシングル>亜鉛鉄板 となります。

高温焼き瓦でも、谷と呼ばれる部分があればそこには銅板が使われるので耐久性は銅版葺きと同じくなるときがあると考えてます。

しかし漏水防止性は通常「屋根材」によって変わる事はありません。と言うのは、屋根材の下に必ず防水シートが貼られるため、漏水防止性はこのシートで決まります。
瓦などは強風降雨時は必ず瓦の下に雨水がまわります。この時漏水を防ぐのは「防水シート」と呼ばれるアスファルトルーフィングです。このルーフィングをしっかり貼ってあれば、漏水はありません。所がそれでも屋根からの漏水があるのはどうしてでしょうか?

施工不良は論外ですが、瓦の場合その多くが、釘やタッカー(ホチキス)の穴から浸水です。現在の瓦は、上から釘である程度止めます。その他の屋根材も同様です。その釘穴の周囲から雨が染み込み漏水となります。そこで考案されたのが、ゴムアスファルトルーフングです。このルーフィングは釘やタッカー穴に追随し密着するので容易に漏れません。どんな屋根でもこのルーフィングのおかげで漏水から守られます。だから最近の屋根工事はこのルーフィングを敷くと一段落つき、その後一ヶ月ほっといても雨漏りはありません。もしこの時点で雨漏りしたなら、その後10年以内にその家はほとんど雨漏りします。

では屋根材の働きは・・・
そうです。まずはこのルーフィーングを紫外線から守り劣化を防ぐことです。そして風に飛ばされないように保護し、人が乗っても傷つかないように防水シートを守ることです。昔はその屋根材自体で漏水を防ぐ必要がありましたが現在は、防水シートに頼る漏水防止工法に変わりました。ですので漏水防止性能はどの屋根材でも変わりません。
阪神大震災でもわかるとおり、昔の焼きがわら屋根は、土が瓦の下にありました。この役目は、瓦を密着させると事と、暴風時に漏水した水を吸収し、天井に漏らさないようにする役目もありました。土ですから防止シートのような劣化がなく、屋根材の寿命と同じくらいの漏水防止性能が続きます。ここが昔と現在の瓦屋根の違いです。ですので最近は耐久性=漏水防止性にはなりません。

さてそうなると、屋根材の選択方法はこう考えます。もし暴風時には多少の漏水は許せるなら高温焼きがわらは最高です。しかし漏水は絶対避けたいとなると、銅版葺きに軍配が上がる可能性があります。また価格はガルバとシングル葺きが同じ安価なので、30~40年以上経過したときメンテナンスを考えるなら良い素材です。
さて、その安価なファイバーシングルは新潟県で受け入れられるでしょうか?と言うのは、25年以上前に一度ファイバー(アスファルト)シングルが流行した事がありましたが、突然なくなりました。欠点があったからです。そのころの輸入されたファイバーシングル屋根は、フェルト紙にアスファルトを染み込ませた粗悪なものしか輸入されませんでした。ですので、劣化が大きく数年で色々な問題点が発覚し使う人がいなくなったのです。現在は、旭グラスファイバーという大手会社が、質の高いガラス繊維補強のアスファルトシングル(ファイバーシングルと呼ばれるようになる)を輸入し、劣化の問題は解消されました。が・・当時の苦い思い出はなかなか消えません。ですのでなかなか普及が進みにくいのではないでしょうか?実は同じ現象は10年ほど前にありました。
新潟市は海に面しているため、金属の腐食が早く、ほとんど家は瓦屋根でした。一方長岡市は雪下ろしに強いガルバニューム屋根がほとんどでした。ところが10年ほど前からガルバニューム屋根が海岸地域でも強いことが経験上わかり始めると、一気にブレイク。最近では瓦屋根と同等くらいに見るようになりました。

同じように、このファイバーシングル屋根も数年後ブレイクするでしょう・・・。か?当事務所では既にブレイク中です。


新潟県での長期優良住宅普及促進事業100万円の補助金の申し込み数

全国の長期優良住宅普及促進事業(100万円がもらえる)の申し込み数は9月30日現在で1327戸となっています。長期優良住宅を造るだけで何もしなくても100万もらえるこの制度。エコカーの最大補助金35万?の補助金の3倍にあたるこの制度に、一時は申し込みが殺到すると思われましたが、9月現在で1327戸ととても少ないですね。多分2月6日まで完成が条件ですから、今月で実質申し込み終了となります。そうなると国は50億円、5000戸の予算を組んでいるのに多分半分以下の約2000戸位ですね。これはとても深刻な話です。というのは・・・
長期優良住宅は、補助金だけではなく、税制上の恩恵も置けられ、直接の補助金100万+80万位の優遇で約200万近く建て主さんに費用面で恩恵がある制度です。また、その構造が公によって優れているとお墨付きももらえ安心、快適な家です。この長期優良住宅にかかる費用は普通に地震に強い家と高気密高断熱の家をいつも作っている仕様の家であれば、書類費用35万+アルファーです。この費用を差し引いても150万以上のお得感がある家で、申し込まない理由がありません。
申し込みが少ない理由に、「長期優良住宅が技術的に面倒。だから積極的に薦めない。」という業界内の話をあちらこちらで聞きます。この間のセミナーでもそんな会話が飛び交ってました。でも技術的にはたかが性能評価の耐震等級2以上で省エネルギー等級4(次世代断熱基準)です。この性能はいまや大手で当たり前の基準です。そうそう大手で建築する場合はこの補助金は受けれません。この補助金の実質の目的が「小、零細建設会社」の支援による経済効果の後押しだからです。だから県単位で年間50戸以上供給する「中建設会社、ハウスメーカー」は枠外となります。

申し込みが少ない理由に景気が悪く市場が冷えている事もありますが、やはりそれよりもこの耐震等級2以上で省エネルギー等級4(次世代断熱基準)の技術ハードルが高いのでしょう?でも耐震等級2以上でないと実質「地震に強い家」と広告できません。この耐震等級2の下の等級1は地震で倒れない最低基準の家ですから、地震に強いと言ったら間違いなく「誇大広告」です。
何とか耐震等級2を取れるようになって頂きたい、そんな家を建て主さんに提供してほしいと、同じ建築士、設計者として応援します。

上は新潟県の長期優良住宅普及促進事業(100万の補助金)に申請した事業者名です(9月30日まで)。11月までで全58件。さすがに新潟県はまじめな建設会社が多いです。
こちらに載っていない会社さんは、補助金の要らない方か、耐震性が低い、又は高気密高断熱に興味ない方かな ??
オーブルデザインではこの募集期間に該当する家が1件しかなかったのですが、多棟あるのに申し込みは1件と言う会社さんも不思議です。


緑と木の外壁・・・そして石の外構とエアコン

寺泊の小さな拙宅は今年で19年目に入ります。外壁は無塗装の木で貼り増してから3年経ちました。どんどん良い雰囲気になります。ここが自然素材の良いところでしょう。
ケヤキも立派になりました。夏の暑い時期には家に優しい木陰を提供してくれます。
今の時期は花がちょっと少なくなりますね。庭には朝顔やトマトの花、そしてコスモスのような主張が少ない花達だけです。
正面から見えないように設置してある今年13年目のエアコンがとうとう壊れました。潮風で室外機のケース下半分がなくなったり、基盤の腐食でとりかえたりして13年間お世話になりましたが、とうとうお役ごめんです。東芝の255SDという当時はCOPが4.6あるトップクラスのエアコンでした。
ありがとう。感謝です。


新潟の家 長期優良住宅先導的モデルに再び申し込みました。

国土交通省が行う長期優良住宅先導的モデルに再び申し込みました。内容は前回とあまり変わりません。というのは、先回の内容に自信があるのは勿論ですが、それ以上に先回の申し込み以降に始まった「長期優良住宅の補助金」の進捗状況が期待ほど良くないからです。申請受理数は↓のページです。
http://www.cyj-shien.jp/shinsei.html
このように最大で一戸あたり100万を補助して頂けるすごい制度ですが、なんと8月末までで全国で537戸と全体枠の1/10程度です。たぶんこの9月10月が一番多い申請月になると思いますが、それにしても少ない状況です。新潟市役所に伺ったところ、新潟市の管轄で50棟くらいの長期優良住宅申請があり、内40棟が大手ハウスメーカーだそうで、この補助金は大手ハウスメーカーは受けれませんから10棟が補助金該当物件です。
↓は県内の申請建設会社名が検索可能です。(当事務所該当住宅は仲村建設という会社名となりまだアップされてませんが10月になる予定です)このリストにある会社のこの家は、耐震等級が2と公に認められた家です。・・・が、結構大きい建設会社さんが多い割には、物件数が単数で少ない気がします。それ以外の建物は長期優良住宅ではないということでしょうか?100万もらえるのに使わないという事はどういう理由なのでしょうか?
http://www.cyj-shien.jp/search.php
(今回の補助金申請は「設計事務所」ではだめで「建設会社」の申請になります。不思議な制度ですがしかたありません。ここら辺が政治力なのかも知れません。)

話を元に戻し、これだけ補助金を受けれる長期優良住宅が少ない原因は、やはり一般工務店ではその設計ハードルが高い事が理由です。当事務所が申請したERIさんや新潟市役所さんでは、申請代理者が工務店(建設会社)ではなくほとんどが設計事務所と聞いております。これも設計のハードルが高い事を表してます。
そんな現況の中、さらに技術的に高い「先導的モデル」では誰も真似しないでしょう。当事務所が応募した先導的モデルとは、その内容がこれからの長期優良住宅にふさわしいから補助金を頂けないか?という原点に立ったものです。税金で捻出する補助金で「ふさわしい」とは、普及性がなければ何にも意味がありません。誰で少しがんばれば「よい長期優良住宅」が造れるそういう事です。だからどんなにそのモデルが良くても特許で固められた家(例えば大手メーカー)では先導的モデルとして本来補助金の対象とはなりにくいはずです。
そこで今回の主旨は「ローテクで簡単で効果的な長期優良住宅」として申し込みました。小さな設計事務所が行える技術ですから当たり前です。内容は前回とほとんど変わりませんが、主旨を次のように簡素にしてわかりやすくしました。
1.床下に専用の設備空間
2.初期および将来の断熱強化
の二つです。非常に簡単で両方とも造る側である工務店と住む側である建て主さんと多くの同意が得られる内容です。←内容は以前のブログにあります。

これからの50年を考えただけでもこの2つが家の性能の中心となることは間違いないと思います。というのはこの性能の強化なしでは今後のエネルギー革命(石油枯渇)とそれが原因による設備更新に対応不可能(大きなお金が掛かる)です。


新潟の家 設計事務所の管理者が受ける法定講習 べた基礎の会話

昨日は管理建築士講習とその修了考査を受けてきました。おおよそ9時から18時と丸一日で、きつかったですね。最近集中力を持続させることが非常につらいのが実感できます。30代の頃は一日講習でも全く問題ないのに、最近は努力しないと集中が続きません。

さて、この講習は設計事務所登録している団体や個人の管理者が必ず受けなければならない講習と考査(試験)です。ですので、設計、施工関係者ばかりです。広くない会場では席に座ると後ろの会話がいやでも聞こえてきます。

「長期優良住宅の申請が大変で困っている。べた基礎が申請で通らない。仕様規定の鉄筋配置では、ダブル配筋が標準なので、シングル配筋にしようとすると、構造計算が必要で家の全重量を計算しなければならない。これができない・・・。」と普段は構造計算していないべた基礎だと言っています。またトイレ内では

Aさん:「確認申請の設計者の名義貸しだめになったの?」

Bさん:「そうらよ。」

Aさん:「今までみたいな事できないの?」

Bさん:「そうそう。設計者の名前だけかりて申請はできないよ」

とかまあごく普通の会話だと思いますが、建て主さんが聞いたらぶっ飛びますね。でもこれが業界の実態です。実は聞いていた私もこんなにあからさまにされる会話はびっくりです。で、ネガティブ話題では暗いのでうまそうな写真だけ・・・を。

一昨日の仙台市での帰りに食べようと楽しみにしていたマルコポーロ〔最近の情報では中華マルコとなってました。味はどうなんだろう)のラーメン。・・・が食べることができませんでした。道の駅 阿賀の里のHPでは22時までやっているとあるので(←古い情報でした)、仙台市の帰りに、わざわざICを降りて立ち寄りました。20時30分ごろ着いたのですが阿賀の里は真っ暗。灯りひとつありませせんでした。残念。上は2年前に食べた写真です。私の大好きな普通の鶏がらラーメンです。一度は食べて見てください。鶏がらスープがこんなにうまいの?という味(個人差ありですが)です。昔のラーメン定番のナルトが泣かせます(但しこの2年間は行ってません場所と名前が変わったことで味が変わっていなければいいのですが・・・)。

http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_24c4.html


新潟の住まい IHコンロとガスコンロの未来にも踏み込むシンポジウム②

その①からです。下の写真は発表者が質疑応答に答えているところです。

日本建築学会内に設置された空気環境運営委員会の住宅厨房換気WGが主宰するシンポジウムで、「IH機器は更に今後も伸び続け、将来にはIHコンロがほとんどの住まいのコンロになるのではないか?」との過激な意見が司会者(某換気大御所の先生)から大手ガス会社さんに投げかけられました。

大手ガス会社の発表者は、

「おっしゃるような状況にならないように、様々な努力をしております。先ほど発表しましたように、安全性はIH並みに、操作性もIH並みに、掃除のしやすさも改善し以前より飛躍的に上がりました。」

ということです。司会者は「省エネという観点で空気を汚すタバコが、室内空間から締め出されている。この傾向はさらに加速されると、同じように室内の空気を汚すガスコンロの立場は同じように扱われるのではないか?」とういうガス会社さんにはつらい意見がだされました。たしかにIHコンロの換気扇の新提案として、排気循環型換気扇(吸った排気をフィルターや匂い吸着することで屋外に排出しないで室内に戻す)のイメージ図もありました。

私はとてもびっくりしましたが、ここで恩師の次に大好きな(質問や意見をする)千葉工業大学小峰裕己先生登場!!ばっさりと

一番左が恩師である赤林先生。右が小峰先生(千葉工業大学)。真ん中が近藤先生(東京都市大学)

「匂いや油煙はそれで処理できたとしても、料理中に発生する「熱」「水蒸気」は処理できない。やはり調理排気は屋外が良い」との意見。まったくそのとおりですね。私もIHだろうがガスだろうが熱や水蒸気は高度な処理が必要で、だったら屋外に出したほうが手っ取り早いことは自然な考え。この排煙処理は飛行機や宇宙船などの完全に閉ざされた技術だろうと思います。さらに小峰先生は「このWGの皆さんの最終研究目標は何ですか?ただ実験やシュミレーションをすればよいというわけでもないでしょう。最近の建築学会の発表はその傾向がとても強く、研究者として一番大事なことを忘れている気がする。」とキツイ意見。そういえば小峰先生は最近建築学会の大会での論文発表を取りやめていて、空調学会で発表していらっしゃいます。建築学会大会での一刀両断の質問や意見が聞けないのは残念ですが、私も発表に数年間携わった一人から見ても小峰先生のお考えを支持したいとおもいます。

私も当時の自分の研究は「各社エアコンの仕様がもっと詳細に発表されれば、その設置される環境に最適なエアコン設置が可能で、それがエネルギー削減につながる良い手段。目的は最小エネルギーで快適に過ごせる家を妥当な金額でご提案すること。その一部として研究していましたが、若い人に目標を持たずに研究発表している人が多いと感じたことがあります。若い人ほどもっと旺盛な好奇心と目標が必要ですね(自戒をこめて)。

ちなみにIHコンロはガスコンロに比べて特段エコではありません。一次エネルギー換算ではほぼ同じです。よくIHは効率90%といわれますが、発電効率は40%くらいのなので0.9か×0.4=0.36くらいです。ガスコンロは最初から0.4くらいですので、高効率コンロを使えば0.55くらいまで効率が上がり、IHコンロよりもっとエコとなります。ただIHのほうが経済的(使用料金が安い)ではあります。

このブログで「エコ」とは、如何にエネルギーを大事に使うか?目的使用の効率のよさと思ってください。ランニングコストが安くなるかどうかではありません。


新潟の住まい IHコンロとガスコンロの未来にも踏み込むシンポジウム①

昨日、仙台市で行われた2009年度の日本建築学会の前日に行われる恒例のシンポジウムに出席しました。建築学会は医学会の次に大きな学会の大会だそうで、延べ数万人の移動といわれてます。

このシンポジウムは日本建築学会内に設置された空気環境運営委員会の住宅厨房換気WGが主宰するシンポジウム。このWGの責任者は、私の恩師であり、議題も興味があったため(来い!と暗黙の脅迫(^-^;かも)仙台まで片道300KM、一日で往復600kMも走りました(今日はまた講習会なので日帰りしなければなりません。ちょっと疲れました)。

もともと、IHコンロの排煙の捕集の特性(ガスコンロのような燃焼による上昇気流がまったくない)がガスコンロとは違うのではないか?もし違っていたらどのような評価をするか?そして各方式のコンロに最適なレンジフードの基礎提案をすることで、住まいの更なる快適性と省エネルギー性への寄与を目的としています。

IHコンロの普及率は急激で、既に市場のコンロの10%という統計があります。更に今後も伸び続け「将来にはIHコンロがほとんどの住まいのコンロになるのではないか?」との過激な意見が司会者(某換気大御所の先生)から大手ガス会社さんに投げかけられました。  ガス会社さんは・・・

続きは②で。




浸水した道路

アメダスデータによると、昨日の三条市は約50mmの雨が降りました。すると三条の道路はあっというまにこのような状態になります。

排水が間に合わないので、低地では水がたまるのですね。

さて住宅の床下(べた基礎)が浸水した後たまった水が速やかに排水できるように排水管をつけては?というご意見を以前聞きました。我々設計者は、あれば一番よいがなくてもそう問題ではないという気持ちです。というのは、まず床下浸水する地域は過去の歴史や各市町村が発行するハザードマップを見れば大体把握できます。危険地域では排水口があれば一番よいですが、そうでない地域は考える必要は薄いですね。それよりきっと家の構造計算をして安全性を高める方が優先します。家の崩壊は生命維持不可能状態になる可能も高いですが、排水が速やかにいかなくても生命維持にはほとんど影響しません。が、必要と思われる人にはあえて否定することもありません。排水口一個1万くらいあれば充分ですね。


完成見学会 いらっしゃる事ができなかった人のために2 リビング

この写真は見学会で使った手袋を洗濯して再利用しようと干している光景です。乾いたらきれいな手袋は次の見学会に再利用して、ほころびているものや、汚れが落ちていないものは、野良仕事用になります。どうも使い捨てはできなので当事務所では手間がかかっても再利用します。今回の数は約100双(200個)でした。

これはリビングですね。外観がライトのデザインの基本を真似ておりますので、内部も天井をデザインするインテリアです。

埋め込まれた建築化照明がその雰囲気を出します。ライトといえば幾何学的デザインで有名ですが、そこはコストにも影響するのであっさりめです。

大きな扉を開けると和風の空間と一体になり広く使えます。

和室との境は、324mm角のケヤキ柱です。通常「緑の家」では銘木は使いませんが、これは銘木ではありません。白太や節がありそれが味わいを出してます。

食卓のテーブルも特注です。天板デザインは建て主さんで、そこに足のデザインと配置を決めました。

もちろん、特注ですのでこのようなコンセント通し穴もあり、コンロを使ってもケーブルで足を引っ掛ける事が少ないでしょう。

そしてキッチンは大きな食器棚部屋があり、そこにレンジから炊飯器、ポット、トースター、食器、ゴミ、

パントリー機能まですべて入ってます。だから戸を閉めれば全く見えなくなります。


エアコンから水漏れ 恒例!室内機から滴り

毎年恒例になってしまった事務所エアコンの水漏れ。過酷に運転しているこのエアコンは24時間可動が多いので、いつもドレン管は湿りっぱなし。そこで湿気取りの最高潮である真夏に水漏れが発生する。

いつものように修理。

さて まず屋外に出ているドレン管を確認。

そこに簡易ポンプ(灯油タンクのときに使うようなもの)をきっちりと接続。

後は吸い出せば出てくる出てくる。カビ球。これは一回目。

二回目には大きなカビ球が数個出てきました。

一応これで当分大丈夫。

最近はほとんど断熱ドレイン(内部にでこぼこがないもの)になっているのでこういう「詰まり」は少ないと思いますが、古い機種や蛇腹ドレインの場合は、お試しください。修理を呼びますと約1万円です


完成見学会 いらっしゃる事ができなかった人のために 和室

いらっしゃいませ。

正面の壁はいぶし陶器の壁。職人さんの心意気の作品。いぶし還元された色は銀色に光る。壁や天井も天然素材の「中霧島壁」で鏝仕上げ。

廊下の隅柱で 140mmの杉柱。私は銘木(貴重であるため価格が高い木)は好きではないが、この杢は見ていてよい感じ。

廊下は全て畳敷き。左に曲がって正面が月の間。左の大柱はケヤキ343mm。目の形と色が面白い貴重な木。価格は・・・思ったより高価ではなかった。

ふすまは框もないシンプルな太鼓ふすま。表紙は「手漉き本鳥の子」で主原料は三椏(ミツマタ)。光沢で模様が浮き上がる。

ふすまを開け中に入ると南正面から穏やかに光る全面紙障子。

これ以上ないくらいシンプルな床の間。2間あり、床框は絹のたたみヘリ。紺色であるが、この明るさでは黒っぽく見える。

振り返り。スイッチやコンセント、照明器具も見えない和室。奥に見える横格子は、温風の吹き出し口兼コンセント口。

床を拝見して座ると、黄色い月が空にあるような欄間。先ごろの日食にも取れるようなその形から「月の間」という名前がつけられる。


新潟の住まい 見学会 25日26日27日 質実剛健 超断熱

とうとう完成です。写真はリビングですが、正統な洋風インテリアは、天井にもデザインします。今回は、スッキリと直線で!天井高は2.7m。この高さが重要ですね。

外構と駐車場はまだ施工中ですが、今週に見学会を行います。左のバーにリンクがあります。

今回の特徴は、

1.オール4寸120mm+大柱2本240mmと135mm

2.床下暖房採用(蓄熱型)

3.外部は中霧島壁、内部も中霧島壁を採用

4.染色による色付けした木のリビング

5.適材適所の大収納計画(造りつけ)

6.薪ストーブと薪小屋(現在施工中)

7.屋根のある縁側を設置。

8.Q値 1.6w/m2kと超断熱SSプランに近い

等などです。収納関係は建て主さんが力を入れただけあり、至る所に収納が考えられております。唯一茶室となる和室だけには、収納と言う無粋なものはありません。他の空間で「しつらえ」を準備する予定です。確かに茶の席では「座布団」もないですからね。重要な客間には収納がなくスッキリとしております。あるのは「気」と「花」もしくは「掛け軸」だけ・・・かな?

2階はいつものような「緑の家」です。そういえば今まで計画した染色又は着色された家でも全棟2階は「素」のままの木でした。つまり完全無塗装の木のインテリア。と言うことは寝室などの個室は無塗装の部屋がいいと言うことにもなりますね。

環境に四季があり、春に新らしい葉をつける木々を見て育つ日本人は、古いものも好きなんですが、真新しい木が大好きです・・・。


スズメの子供!  o(*^▽^*)o

かわいいです。文句なく。

「 事務所の窓」の外で巣立つスズメ。

最後の勇気を振るしぼり羽ばたけ。

自由な空が待っているよ。

写真後1時間していなくなったと思い窓を開けると

「ぱっ」と飛び立ちました。

最後にうしろから押してしまったかも・・・。でも綺麗に旋回して飛んでいきました。

ありがとう!!


日食見ました。

今、日食見てます。すごいですね。実姉がわざわざグラスを持ってきてくれました。ありがとう!!

今デザインしている和室の欄間みたいです。感動!!


新潟県での長期優良住宅申請の状況

長期優良住宅認定が始まってから1ヶ月を過ぎました。当社でもそろそろ提出しようと思い、技術検証をどの機関に出そうか下調べを開始しました。まず、新潟県では住宅の確認申請ではトップの(財)新潟県建築センターに現況をお聞きしました。すると、

w(゚o゚)w 

「まだ長期優良住宅」の技術検証取得は「0」です。申請は何件かありましたが、いずれも床剛性の計算の仕方が×で、耐震等級2をクリヤーできませんでした」との事(できなくて訂正して再び申請でなく、あきらめたのでしょうか?)。

(財)新潟県建築センターでは、長期優良住宅の元となった性能評価申請は既にある程度の件数は行っていますが、いづれも耐震評価は等級1だったとお聞きしました。どうりでべた基礎の計画や配筋が正しく行われていないはずですね。耐震等級1では、基礎のチェックは事実上ありませんから・・・。さてこれで地震に強い家と宣伝するのはほとんどいんちきでしょう。

三井ホームさんやアイフルホーム、スェーデンハウス、住友林業さん等や大手フランチャイズ系さんは、既に取得されていると思いますが、地場建設会社さんはまだほとんどなさそうです。なんとかオーブルデザインが一番のりになるとうれしいですが、後1週間ほど書類準備がかかりそうです。


夏はまだ足踏み 海の家から

今日の寺泊の海です。昨日の荒れ模様とは打って変わって穏やかです。
でも気温は低め20度で、風は春のようですね。
連休で寺泊は県外ナンバーが半分以上。しかし昨日は土砂降りと強風。無理やりバーベキュウを軒下で行っている光景があちこちで見られました。
今日は晴れたけれど気温が低く海に入ると海から出た時に恐怖かも。何とか気温が上がって海にきた子供たちを喜ばしてください。とはいっても子供たちは気温が低くても問題なく入るだろうな~。

下は昨日の様子です。


見学会の地図が間違ってました。  感動の壁!!

まず最初に、当ホームページの見学会の地図のご案内で、一ヶ所地図のリンクが間違ってました。25日、26日、27日開催の見学会の場所は、

http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=37.63455484&lon=138.96100444&sc=4&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=37.64326083&hlon=138.95784889

です。申し訳ありませんでした。

さて、その会場で是非この壁をご覧ください。玄関正面の壁に「平板いぶし陶器」を積みました。厚さ15mmの陶器なので、寸法や平滑性はまちまち。それをいかにバランスよく組み立てるかが「職人」さんの仕事です。決して特別高価な素材ではありませんが、使い方と仕事への気持ちでこれほどになるとは・・・。

照明で照らされた瞬間「感動」ものです。見事ですね。この仕事。

この照明のスイッチを始めてONしたのは、貼ったご本人。仕上がりを見て大満足。拍手です。

和室の照明もスイッチON。こちらも見事な金色のあかり。和室使いとしてはよい感じです。茶室としては少し派手気味ですが、お茶は照明レスで行う事が基本ですからOKです。


ご馳走様です。Q値0.99w/℃m2以下の超断熱の家 出航ですね。

昨日建て主さんから好物のシフォンケーキをハーフホール頂きました。ご馳走様です。

写真の取り方がいまいちなので伝わりにくいと思いますが、「幸せな」味です。 現在実施図面が終わり見積もりです。完成までまだ5ヶ月もありますが、とっても楽しみです。

そのWAKUWAKUした楽しみとは・・・

国交省の「長期優良住宅の先進的モデル事業」に応募した時に「モデル」となった家で、オーブルの過去12年間の内容とこれからの「緑の家」の姿、すべて投入したそんな家です。細かい納まり部分に力が入ります。計画中にもこんなにWAKUWAKUしますから、完成するころには、気絶するかもしれません。(*^-^)

ざっと革新的な部分としては、

・玄関床と家の縁が切れており、土壌型シロアリに対し万全の構造

・床下に排湯熱回収システムを設置

・小屋裏剛構造(床倍率3)

・床下と基礎の高さの最適化

・内装に本物漆喰壁全面採用

です。もちろん仕様はQ値0.99w/℃m2以下の超断熱SSプランでかつコンパクトな家となっており、家周囲にはご実家の広い菜園も完備、無論太陽光発電設置・・・などなどこれからの家のお手本になりますね。また、私自身も水には多少拘りがあるのですが、私でも「なるほど」と思うような「超軟水計画」や「プラグインカーコンセント」、「自流仕上げ」、「重曹食洗機」・・・等など。ここに中水利用とと太陽光温水が加われば、エコ住宅の教科書の表紙を飾るようなそんな家です。私にとってエコとはただ単に天然素材やカーボンフリーな燃料で暖や冷をとる家ではなく、快適性を損なうことなく、合理的、科学的に無駄のない「様」の家と楽しむ生活そのものと思っております。特に汎用の技術で簡単、ローコストと言うのがキーワードです。

さて今回は、光栄にも私にも漆喰の施工をさせて頂ける名誉付です。さて、設計はすごく自信があるのですが、鏝さばきは・・・(^-^; いえ、自信があります。そのころまでには・・・。(o^-^o)

たぶん鏝塗りの予行練習を他の建物で秋くらいに行えるので、大丈夫だと思います。任せてください!!(笑)

完成模型です。シンプルな造詣です。


新潟 住まい 耐震性が不安な建物

この写真は当事務所現在進行形の現場近くのある施工中のお宅。

わざと画像を荒くしモザイクをかけてあるので見にくいと思いますが、1階が車庫でその上全てに2階が乗っている計画です。通常このような場合は、1階の耐力壁と呼ばれる地震に抵抗し壊れないようにする壁は、両脇にあるのが普通です。また最近は剛接(一番下写真)と呼ばれる接合で耐える方法もあります。

がこれは、そのような計画がなさそうです。両脇に45cm程度の壁らしきものがありますが、法律的にも、構造的にもこれでは耐力壁とはなりません。

5年前におきた中越地震のときに、比較的新しい建物が倒壊又は半壊したものは、このように1階が大開口部(車庫や店舗)があり、耐力壁のバランスが崩れていた建物でした。

それを学んだ新潟県人は、ここ数年このようなアクロバット的建物は慎しんできましたが、「のど元過ぎれば何とやら・・・」で、再びこのような建物が建築され始めました。

これを見ている皆さんは「確か、建築基準法が改正され、みんな地震に強い建物になるように、行政の確認申請チェックが厳しくなったのでは?」と思われると思いますが、このような普通の木造建築は、行政では耐震性のチェックをしません。つまり耐震性については行政は全く関与しません。(←そういう法律になってます。)それが問題になって来ているので、国では最近、「長期優良住宅」という耐震性を行政でチェックする住宅が優遇される政策を推進してます。

もしこのままこの建物が耐震性に配慮に配慮されることなく完成したら残念です。

この写真は、大開口部を剛接にした「緑の家」の柱と梁。柱部分は直接基礎に16φの太いアンカーボルト2本で固定され、梁と柱は、アラミド繊維で補強されています。


自然(天然)素材の外壁 色の変化

7月25、26、27日に予定している見学会の外壁で天然素材ならでは手間のかかる施工をご案内します。

この写真は、天然素材の「中霧島そとん壁」の施工直後(一日経過)の写真です。

色を見てください。AとCでは明らかに違いますね。Cはメーカー塗り見本。Aはまだ湿っている中霧島そとん壁です。よく見ると乾き始めているBの部分がCに近くなっています。

最初塗りたてを見たときには、Aよりももっと濃かったので「色を間違えた?」と思ったほどでしたが、次第にC色になっていくので安心しました。

最終的には、

こんな感じになります(施工後4日目の日のあたるところ)。

同じ日の日のあたらないところは、このような感じです。

自然(天然)素材は不思議ですが、気象によって大きく色が変わります。それは空気中の水分で、所謂「濡れ色」になり、色が濃くなったり、鮮やかに見えたりします。また、日のあたるところと当たらないところの色味が違ったりします。まさしく天然ですね。

上の写真と下の写真のホワイトバランスが若干違いますが、概ねこんな印象です。人口的に造られた外壁や塗装は、湿気、雨で色が変化しません。だから人工物が直感でほとんどの人にわかります←これ、重要です。自然の木や石と同じく変化がある、だから見ていると癒されるのですね。

この外壁は中霧島そとん壁に掻き落としという仕上げを施しました。掻き落としは50年以上前から数奇屋建築で一般的に採用されている方法です。左官壁表面が半乾きのうちにワイヤーブラシで丁寧に撫でます。手間がかかりますし、タイミングと天候にも左右されますが、いかにも職人仕上げと言う感じで、数奇屋建築になくてはならない上品な仕上げ方法です。無論洋風建築にも合い、大正ロマンの時代の洋風建築は、この仕上げが好んで持ちいれられています。(まっ平らに塗るより簡単ですが)

縦6m、横10mの広い外壁を3人が縦に並んで一気に塗りきります。そうしないと色が変わったり、仕上げが変わったりするので、左官工事は通常一気に行います。だから手際、段取りが重要です。

やっぱり天然素材の色はいいですね。


自然素材の不思議 新潟の住まい 天然素材と自然染料でのこと

  「緑の家」の床や枠は基本的に無塗装が多い。それは年月と共に味が出てくるため、ゆっくりと天然素材を楽しむところから来ている。決して急がないことを大事としているが、時には建て主さんのご依頼で急ぐこともある(つまり時間が経過したような色をつけること)。

写真は木にブラウン系の色をつけたインテリアとするために、染色と呼ばれる作業をしている現在進行中の家内部。一般的には「塗装」と表現されているが、あえて染色と呼ぶ。それはこの色をつける工程が「染物」の工程に似ているから。

上の写真の黄色い丸の中の色は明らかに違うことがわかる。ところがこれが7日くらいたつとほぼ同じくなる。というのは、最初に塗った染料が、仕上げに塗る渋の力で酸化促進され、色が変化するから。まるで染物と同じ。染料の中に布ををいれて引き上げると最初は「ぱっと」しない色。なんか変と思いながら乾かし数日経つと鮮やかな色に変わる。染物をしたことがある人なら経験があるあるはず。また布の素材でも変わる。木もまったく同じで、木の繊維の性質によって、また樹脂によって色が変わるのである。

昨日、職人さんが驚いて事務所に染色したばかりのサンプルをもってこられ「色がぜんぜん違う」と言って心配されてきた。あまりにも波動が強かったため、心配がこちらにも移り、染料メーカーに急いで確認。するとその心配がメーカーにも影響しいまいち歯切れが悪い返答。しかし次に対応した責任者らしき人が「大丈夫。渋を塗り時間が経てば色は変わる」というものだから、トーメイな渋を塗りサンプル見ながら事務所で議論しながら30分位。すると、どんどんサンプルの色が変わってくるのがわかった。みんな絶句「・・・」。そこで思い出した。そういえば、数年前にも使ったときそうだった・・・。

さてこの染料は「久米蔵」というものである。詳しくは下の写真をアップして読んで頂きたい。完全水性系で、渋を最後に使うので最初は少し「すっぱい」匂いがするが、7日経てばなくなる。染料なので乾く前に手につくと、なかなか落ちない(落ちたら困る)。価格は自然塗料(アウロやリボス、オスも)より50%増しであるが、日本古来の染色方法であり、その染色後の触感もほとんど無塗装時と比べ遜色ない優れもの。但し艶は光沢は一切ないのでピカピカが好きな方には向かない。蛇足であるがよく無垢床用に販売されている「蜜蝋」が入ったワックスは絶対塗らないほうがよい。私は以前とても懲りているし、塗った人の経験談でもそのように言う人が多い。これは「蝋」と言うものが常温で固体であるがゆえに悪さをする。つまり蝋を塗った木の表面が気持ちいいかどうか想像していただければわかるはず。蝋は皮膚呼吸を止めるくらいの強い作用がある。人の肌には合わない。蜜蝋ワックスを勧める人は、木の気持ちよさをわかっていない。

この染料と出会えたのは、柏崎Tさんのおかげ。ありがとうございます

また次の日は外壁がやはり天然素材だったのので驚くことになる。この続きはまたこの次に。


偽装か?長期優良住宅の維持管理計画 国交省は・・・。

この表は昨日の「長期優良住宅の技術的講習会」で配布された資料である。その中の法律で定められた「維持保全計画」の参考例としてあったものをコピーした。

長期優良住宅は、その名のとおり、「よい家を作って上手に維持管理し、長持ちさせよう」という指針でその具体的基準が策定されている。だから性能表示の劣化防止の等級は最高ランクの等級3が条件である。

その仕様は、地面から1m以内にある腐りやすい外周部分の木には、最高ランクの防腐防蟻措置をしなければならない。

最高ランクがゆえに、 巷で自慢げに宣伝行われている「通気工法」だけでは不十分で、通気工法のうえ柱は13.5cm以上にするか、高ランクの薬剤処理が必要。薬剤処理するためには、外壁を貼る前でないと処理は不可能。と言うことは、下の写真のように、上棟後直ぐに薬剤が散布されている。

大手の一条工務店は工場で既に注入されており、その効果は75年と紹介されているが、薬剤業界では30年が常識と言われている。これならまだ納得するが、普通の建設会社が行う一般的な現場散布では5年が保障期間で、効果は10年とされている。10年以上の効果の薬剤もあるが、効果が強いと人間にも影響があるので、10年くらい薬剤が普通である。すると10年くらいで塗布し直しが必要。だから上の参考維持保全方法では、土台や床組みには5年ごとに塗布すると書かれる。しかし、土台と床組みと同等いやそれ以上に外周壁にある大事な柱の根元、耐力壁の根元には、塗布計画がない。信じられない参考例である。これを国が薦める講習会の資料として配布するのだから驚き!!単なる間違いではなく、「意識的に」書かなかったと思われる。と言うのは、写真のとおり、外周壁にきちんと塗布できるのは、外壁がない事が条件。つまり5年ごとに外壁をはずして塗布すると言うことになる。これでは「長期優良住宅」ではない。腐りにくい部分だから再塗布必要ないのであれば最初から薬剤塗布はやめてしまえばいい。信じられないくらい矛盾している。

これは国をあげての「偽装」と言えるのではないか?

国と言うと問題がありそうで・・・一応訂正線を入れます。

もっと詳しくはオーブルデザインのホームページの最新ニュース&コラムでご覧いただけます。


新潟 こだわりの設計者 建築士Jさんのご紹介 

とってもセンスがよくて拘りの家作りのお手伝い(設計工事監理)をする新潟市内の建築士Jさん(設計事務所)のご紹介。何で同業者をご紹介?と思われるかも知れませんが、設計者と建て主さんは呼吸や感性が合わないと「縁」がないことが多いと思います。従ってオーブルデザインでは感性がだめだ(汗)と思われる方はJさんがぴったりと言う場合が多いでしょう。(・_・)エッ….?

Jさんとはもう15年くらい前からのお付き合いです。2年くらい前に独立して設計事務所をされてます。なんと言ってもそのセンスの良さは脱帽です。それを裏付けるかのようにJさんの周りのものはすべて拘りの「物」だらけ。特に愛車のMiniのイングランドのスコットヤード仕様(違っていたらごめんなさい)は、これ一台だけと言うほど珍しい車でかつ洗練されています。そのほかミニ(BMWではない旧式)を所有してます。たしか一番最初の車こそトヨタの初代ミッドシップMR2だったと聞いてますが、それ以後ずーとミニとか・・・。既に顔が「ミニ」になっていると思います。(^-^;

Jさんのホームページはこちらです。

http://www9.ocn.ne.jp/~na-di/


新潟 自然素材で性能表示 正真正銘の耐震等級2の家 完成見学会その2

完成です(見学会詳細は左のバーで選んでクリック)。

キッチンですね。造り付けの棚。食器棚(扉寸法を間違えたようで作り直し中)。天蓋。カウンター。・・・トータルバランスを考えてコーディネイトしました。

わざわざアンティークな棚受け金物です。シンクはFRP製。陶器製と迷いましたが、ガラスコップを落としてもわれにくい素材のFRPにしました。水栓は米国製ですね。レンジフードもカントリー風の物を建て主さんが見つけました。

カントリーやアンティーク調というと木はすべて茶色のイメージが強いが、ここは床の色は松の素地のまま。これでもとっても感じがよい。触感のよさとのバランス。薪ストーブはたっての希望のオーブン付の機種。給気に工夫があります。

トイレの手洗いも雰囲気優先。蛇口は真鍮製で時間がたつと下のような使い込んだ色になる。これがよい。排水管もシルバーではなく銅めっき。時間がたつと水栓と同じような色がつく。するとタオル掛けとすべて色の感じがそろう仕掛け。緑の家は急ぎません。

4年後の水栓の雰囲気。

使い込んだレンガを敷く。

カントリーハウスにつきものの外部バルコニー。照明器具も海外製。

今日はERIさんの「性能表示」の建設評価のチェック。細かいところまで確認をされている。


新潟の住まい 自然素材と高気密高断熱の「緑の家」の見学会初日

今日は天候があまりすぐれない中、遠方よりお越し頂き感謝します。

特に見附市、新潟市、そして新発田市からわざわざお越し頂き本当に感謝しております。ほとんど信仰のような拙者の「無塗装の外壁」の話を、皆様あたたかく聞いてくださいました。ありがとうございます。そんな遠方から貴重な時間を割いておこし頂けたその気持ちがとても、とてもありがたいです。

7、8年位前、見学会の度にわざわざ富山県から来ていただいた方もいらっしゃいました。4度目くらいの見学会のとき設計の依頼を打診されたのですが、富山県はやはり遠方、自信がなくてお断りしました。ほんとにそんな遠方からお越しいただける事が言葉に尽くせないくらい感謝です。きっと今はすばらしい家に素敵なご家族で楽しく暮らしていると確信しております。

明日、そして来週と見学会を行います。またすばらしい出会いがあることを願っております。

合掌

写真は無塗装の外壁の3年後のシルバーグレー。愛すべき拙宅と20年乗っている愛車。 緑と共に・・・。


新潟 自然素材の木の家 今日、明日見学会です。

予告していた見学会を行います。詳細はこちらから。ローコストでできる木の外壁をどうぞご覧くださいませ。

来週行われる見学会にも「木の無塗装の外壁」の納屋があります。

最近の新築の換気扇にこのようなシールが貼られてます。今まで見たことがない内容がかかれてます。

「設計上の使用期間13年。これを超えて使用されると発火、怪我などの事故に至る恐れがあります。」

相変わらず日本のあいまいさがありますね。「恐れがある」からどうしろというのだろう。交換?検査?修理?「13年経ったら新しい機種と交換してください」といえば良いのではないだろうか?せっかく良い制度になってきたのに、最後の文言があいまいである。「交換してね」と是非書いてほしい。車だったらしっかりと10年車検時交換とか10万kmで交換とあるのに残念。さてこの制度になったのは以前のブログでお伝えしたこの件のせいかな?と思って探したらやっぱりです。

換気扇の寿命が13年と言うことをどのように見るか?短いか?長いか?家の寿命は誰もが50年ぐらいは持ちこたえてほしいと願うだろう。するとその半分25年が重要な設備(換気扇は法律で設置が義務付けられている)の寿命になるようにがんばってほしいもの。当事務所がSプランに設置している換気扇は、パイプファンという汎用品。価格も1台1万程度で簡単に取替えができるので、今のところいいかな?


新潟 自然素材の木の家 「木の外壁に塗装なんかしない家」今週見学会です。

外構も完成寸前です。今週の土日に間に合いますね。

今回の「木の外壁に塗装なんかしない家」のシンボルツリーは山帽子です。この「木の外壁に塗装なんかしない家」の重要ポイントは、樹との調和で年月を重ねる家です。

木の外壁を塗装しないには、好き嫌いがありますが、周囲の緑が美しい中で、シルバーグレーの家は映えます。周囲に緑がないときには寂しくなりますので、それだけ自然樹(花等)が重要なポイントです。私がオーブルデザインという会社名にしたのは、「木をデザインする」という意味を持たせたかったのです(フランス語でオーブルとは「樹」を意味します)。12年経ったいま、「樹々に調和する家のデザイン」に変わりそうです。木で造る事がなくても、周囲の木になじみ調和すればそれでよいという気持ちにもなっています。だから決して奇抜な外観ではなく、家自体は目立つことなく、とはいっても端正な外観でなければなりません。現在の「環境」を大事にして緑に感謝する気持ちを家造りに活かせれば幸いです。

建て主さんから、施工途中にオリジナル家具の依頼も受けました。基本デザインは建て主さんで、実施デザインはオーブルです。シンプルなキューブデザインの家具ですが、素材はテーブルが「米ヒバ」、そのほかの家具がヒノキ、ベットのみ杉です。天板はヒノキを3層に加工したJパネルを利用しました。変形が少なく、無垢らしい感じを残しているやわらかい家具です。設計事務所に依頼するよい点は、今回の家具追加注文のように、施工途中でも「家具だけの相見積もりが可能」ということにも現れます。普通請負契約すると、その後は価格もお任せが多いと思いますが、最後まで色々比較できる家造りができます。家具の詳細はここにアップします。


新潟 住まい 自然素材の壁塗り 漆喰の左官仕上げ

漆喰を塗り始めました。

この壁は本当に自然素材の仕上げです。自然素材の定義は色々あると思いますので省きますが、簡単なことを言えば、「少量ならなめても大丈夫か?昔(戦前)から存在していたか?」と考えると、まさしくそれに相当します。

名称は漆喰です。がしかし日本の漆喰とは違い、すさ、のりを全く含んでいない西洋漆喰です。その販売店によると・・・

すさ、のりは自然素材と思って大丈夫と思っても、実は化学調整したのりを自然の材料から作ったものとして売っています。少しでも自然素材が混じればそのように宣伝するのがこの業界。珪藻土と同じように!!」

だそうで、仮に漆喰100%でいかにもよさそうなものとして販売されていたとしても、その下に塗るシーラーと呼ばれる吸い込み調整剤が化学物質でできているので、乾く過程で表面に出てきます。たしかに現在の漆喰仕上げは、土壁の上に塗ることはほとんどされていないから、プラスターボード下地です。このプラスターボード下地が水をあまりにも吸い込みすぎて、こままでは繊細な漆喰は塗れません。だからシーラーという吸い込み防止剤を表面に塗り、漆喰を塗りやすいくしてます。ところがこのシーラーはなめることはできない化学材料です。これでは自然素材100%とは言えないので、今回は

こんにゃくのり」を使います。

材料はこんにゃく。確かにこんにゃくを薄く塗れば、プラスターボード表面に膜ができ水の吸い込みは防止できます。しかもなめることも可能。さらに、ジョイントは「綿100%」の目地テープを使っているという徹底ぶり。ここまでやるか!!という感じです。

これが西洋漆喰。すさ、のりを全く含んでいない。塗りやすくするため、石の粉が入っているところが、日本の漆喰と違う。こてむらもよい雰囲気で可能。

左官職人さんの手は、魔法の手。最初不均一だったものが、見る見るうちに平らになっていく。


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