続・大変な疑問・・・が収束。基礎断熱の熱損失はAグレードが凄く良い。

大変な疑問・・・基礎断熱の熱損失
また事務所内では騒然となっている。 明日から改定される外皮熱貫流率UA値の計算方法。ところがその計算方法...
大変な疑問・・・基礎断熱の熱損失 その2
4月01日に一部修正 結局以前の熱貫流率で基礎断熱を計算できるらしい。このドタバタ騒ぎは一体何だろう。 「...
続・大変な疑問・・・一年ごとに変わる基礎断熱の熱損失
ちょうど一年前にある疑問で下のブログを載せた。今読み返しても「良文だな」と手前味噌である。 しかし一...

4年前から過去3回にわたって続いてきたこのシリーズもようやく収束の気配。上のリンクは過去3つのブログであり、この話題を知らない人は是非読み返してほしい。そして先月の終わりにこの基礎断熱の件で建研のHPに改定版が上がっていた。それによると・・・

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HEAT20の夏期等熱負荷の削減の提案と外付ブラインド評価の疑義 その1

HEAT20の報道資料より抜粋

(一社)HEAT20のHPに行くと上のPDF文章のリンク先へ行ける。そこには「夏期・中間期を対象とした高みの目標は存在しない」とある。確かに現在の夏期の冷房負荷を検討するための外皮計算では、最も影響を与える窓の日射遮蔽(侵入)が甘くこの新潟以南の本州地域がηAC=3.0~2.7以下となっているだけである。しかし問題はそこではない。

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胎内市の家 スタディ模型完成

平屋らしくシンプルの美しい寄棟の屋根。ほぼ真南側にアプローチの道路。

建て替えとなる「胎内市の家」のスタディ模型が完成した。先のブログの大阪の「堺市1545の家」より少し早くできたのだが、県内の計画のためご説明したいので手渡となり事務所で待機中。

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構造の安全性確認書類と模型製作の道具

2025年の4月から一般的な2階建て木造住宅では、確認申請で構造の安全性の確認を行政がチェックする事になった。この為構造計算を行って安全性を確認した旨の証明書を建て主さんに提出することになる。上の書類は確認申請が下りた時の確認済み証に一緒に添付されるもの。

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網戸無し住宅、暑さは露点温度!からもう10年

網戸を廃止してからもう10年経過。今ならようやく受け入れられるこの提言は、もう10年前の2015年の下のブログで宣言。

提言11 網戸必要なし。
網戸がないとこのような内外の繋がりが出来るがこの事では無い。(2002年の「緑の家」) ええーーと、、 今後書く図...
2015年に提言11として「網戸は必要なし」と宣言した時のブログ

10年前はまだ通風が省エネで推奨されていたので、このことを提言した時は結構大変な逆風だった。今、通風推進住宅はどこへ行ったの?シレっと様変わりする住宅業界である。

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専門分野と情報取得

近年無料で得られる手軽な情報源として、ユーチューブをはじめとする動画や、短文のX等をはじめとするSNSで触れることが多いと思う。私はSNSが自分に合わないので行っておらずほとんど触れることはないが、動画は勝手に紹介もされるのでそのプラットフォームに視聴することもある。そこでいつも思うのが、同じ内容のテーマでもその動画によって様々な論評があるので、受け取る側はとても大変だろうとの事。時には真反対の評価となっていることもある。

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ジブリのような夜景

銭婆(ゼニーバ)へ行く道のよう・・・クリックで大きな画面。

敷地の境界にある門灯が照らす輝き・・・。家まで続くなだらかな道。

ただいまーと心からいえるような温かさが感じ取れるワンショット。建て主さんから送られてきた一枚である。

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ウエザーリングとカビ、地衣類

毎度おなじみの55年以上経た木の外壁で南側のアップ

上は55年経た古い木の外壁(南面)である。「緑の家」ではよく使う画像である。今まではこの木の黒い部分を「カビ」として説明していたが、これはカビと藻類がドッキングした「地衣類」であるらしいというがわかったので訂正する。

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構造用合板耐力壁の耐震チェック

最近の合板には白矢印の文字が追加表記されている。

最近の構造用合板にようやく印字された文字「自動釘打ち機を使用する場合は、空気圧を適切調整すること」であるが、これはどうも建て主さん向けではなく、作り手に忖度している。

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完成検査 神奈川愛川町の家とダム

住宅地にも猿さんが普通にいる。

神奈川県愛川町の「緑の家」がほぼ完成したことで、チェックを行いに先週末現地に伺った。その「緑の家」から徒歩1分のくらいの道中で、2匹のお猿さんに出くわした。彼らは驚いてすぐに擁壁上に上ったが、逃げるわけでもなく様子をこちらの伺っている。こんなところなら農作物の被害は多いだろうと容易に想像つく。

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「未完成」の完成見学会6月21日と22日

2025.6.20 写真を入れ替え

玄関階段は「緑の家」の定番のウッド型。これはシロアリ予防として最も効果的な方法。

急遽今週の末に未完成の家の完成見学会を少し行う予定。場所は神奈川県愛川町の神奈川県立あいかわ公園のすぐ隣接したところ。

これは今日行政(検査機関)の完了検査を受けるので、間違いなく完成しているのであるが、内部はまだ下地のまま・・・。でも一応これで当初から完成との予定で図面を作成している。

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建築基準法改正後の審査料金が8倍値上がり・・・

左は省エネ適判といわれるUa値と一次エネルギー計算審査料金で、右が許容応力度設計による構造計算で提出した確認申請の料金(新潟県で最も安価な住宅センターの料金)で合計9.2万)

この4月から建築基準法で新たな法が施行されたことはご存じの建て主さんも多いだろう。建築前に行政(審査機構)に提出する確認申請の手数料が以前は約1万円~だったのが、なんとほぼ10万円と8倍以上※になった。確認時に構造計算やUa値の計算のいらない仕様規定だともう数割安価だが、折角行政が構造計算やUa値をチェックしてくれるのであれば、計算で取得したほうが良いと普通の建て主さんでは思うはず。※床面積に応じて変化する。

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160万の補助金と一次エネルギー

GX志向型の住宅の基準。新潟県では太陽光発電は必須ではなく、断熱等級6以上で一次エネルギー算定基準で35%以上の削減が条件。

今年の住宅の補助金は高額で160万というGX志向型住宅がある。しかしこのGX基準が・・・というより一次エネルギー算定に納得がいかない。

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情報の受け取り方 米騒動

今日の話題の根拠となる実質県の報告書。

今日は建築外の話で昨今話題がつきない白米の価格である。
新潟県の人なら良く知っていると思うが、一昨年前に収穫されたお米は、近年の中では震え上がるほど状況が悪かった。その年(2023年)の秋ではさらっと報道されたが、私の周りではこれは大変なことが起きるのではとの話題が上がったほど。

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青木村の家 引き渡し

家と外構灯の距離は50mほどある気がするほど敷地は大きい。

上は最後の笠松電機製の外構灯である。これは先週末に長野県青木村に建設された「緑の家」引き渡しの時に設置されていた。

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設計事務所(工事監理者)の上棟のチェック

2階の床の仮敷の前に胴差先張り気密シートの施工写真が朝から順次送られてくる。

昨日新潟県から1000㎞も離れた広島市で、「緑の家」の上棟が行われてた。以前から請負会社さんである永本建設さんにお願いしていたタイムリーな写真が昨日は162枚送られてきており、その全てに目を通す。

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月見町の家 完成写真2

玄関戸横の荷物置き兼ベンチ。

北欧製の木製高断熱戸には、最近の設備であるスマートキー等のオプション設定がない。そのため必ず物理キーを使って開錠するわけだが、その際に両手がふさがっていると大変イライラすることになる。そのためできる限り一時荷物置き台をご提案する。

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月見町の家の完成気密測定

末広がりの階段に自転車昇降用スロープと荷物置きベンチ・・・複雑にコンクリートのエッジ線が入る玄関周りが良い感じ。そしてこのポーチ灯は・・・。

今週完成見学会の予定である昨日月見町の家の完成気密測定が行われたが、その結果の前に建て主さんから完成直前の夜景の写真が送られてきたので紹介する。特に日が長いこの時期、通常夜間撮影ができないので、このような夜景写真は大変ありがたい。

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熊本の家 完成写真

明るい青色のガルバニュームが目を引く玄関アプローチ。地域によってはガルバニューム鋼板が異様に高いこともあると知った熊本の家。完成写真を載せることを、カメラ機材の不手際でその本来の魅力が伝わりにくいことに納得がいかず少し先送りにしていた。

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フック付きせん断補強筋でかぶり厚が70mmになるのでは・・・。

新潟県内でのAグレードの基礎鉄筋の状況。せん断補強筋は17年も前からフック付きが標準。

2025年4月から基礎配筋の基準が変わり、基礎の配筋は原則フック付きの補強筋になる。例外として、フックなしで構造計算がおこなわれた場合と、本来フック部分が溶接で縦筋と主筋が緊結された場合はフックなしでもよい。注意したいのは溶接において従来多く見られたような点付け溶接ではなく緊結といえるほどしっかりとした溶接でないとこれに該当せず、ほとんどが何らかの試験に合格したユニット配筋となる。そして最も注意したいところが実はかぶり厚である。

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最新の換気の査読論文から

注釈がない限りこの記事の図及び表はこの論文からの抜粋となる。

室内におけるコロナ対策としての腰を据えた研究結果が出始めてきている。コロナ禍でも対策はあったのだが簡易的に行っていたことが多く、この論文では2から3年くらい前に換気システム改修などをようやく本格的に行ったその結果と思われる。このように実測を一年くらい行って論文執筆となると、昨年ごろからしっかりした査読論文が出てくる時期となる。この論文の研究者はこの分野の第一線の先生方になる。

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