住宅建築寿命の逆行とデシカ湿度。

日本の今までの住宅は短命でよく30年住まえればOKだった。これは住宅支援機構の過去の調査からも平均建て替えとして30年以下となっている。ところが、「緑の家」をはじめとする住宅が現在目指しているのは、長期使用できる住宅である。これはある意味時代に逆行しているのではないとふと思う。

続きを読む

熊本の家 防水検査

18日19時ごろの熊本空港上にある積乱雲(機内窓より撮影)。

一昨夜の件でJALの朝一番便を昨夜中に抑えていたが、その朝5時過ぎに施工会社であるヤスダホームさんから連絡があり、時間の有効利用として空港まで迎えに来ていただけるとのこと。それならばさらに35分早く飛び立つANAのほうが良いと思い・・・

続きを読む


2024年建築学会 学術講演梗概集から 6 厚物合板穴開けの無難性

「無難」な愛される家を目指す「緑の家」⑤ 屋根番外編 雨漏り
こんな細いヒビから漏水する。ここが勾配の少ない平らな屋根の欠点。 モルタルとタイルで出来た堅い床を壊し、露出したFRP...
2016年に投稿したブログ。今回の論文に少し関係があるので紹介。

まずは上の「緑の家」のブログをご覧いただきたい。この投稿では当時ほとんど語られていないルーフバルコニー下の通気の重要性をが今回紹介する報告であり、「緑の家」では20年以上前からこの仕様を標準としていた。ルーフバルコニーは屋根よりはるかに難しい納まりでだと思う。

続きを読む

2024年建築学会 学術講演梗概集から 5 軒裏換気口ありの無難性

こちらは実務的な内容ですぐにでも参考になる報告である。建て主さん(エンドユーザーさん)には軒裏換気口や通気層、屋根通気層の話は難しいかもしれないが、耐久性にかかわるこの部位は関係者ならとても興味がわく話題である。

続きを読む


2024年建築学会 学術講演梗概集から 4  夏季露点の変化 

先ほどダイキンさんのエアコンの設定温度のことを挙げたが、やはり湿度を無視した冷房室温28度(設定でも室温でもよいが)との指標では現在の露点が上昇している気候条件ではだめだろうという論文を紹介する。

2000年、2010年と2023年の露点温度の変化の日本地図。これだけ謙虚だとびっくりする。

今回の紹介は論文というより統計した情報提供と受け取れる梗概である。

続きを読む



2024年建築学会 学術講演梗概集から 3 番外2023年の選抜梗概から 夏型結露 

昨日、一昨日とここの研究室での内容にハマったといったが、その最もハマった論文がこちらである。よって2023年と昨年の梗概集からであるがご紹介したいと思う。きっとカビ、リノベーションに興味がある人はハマると思う。

続きを読む



高気密住宅と低気密住宅の湿気の入り込み調査

2024.08.08.7時14分緑色グラフ差し替え修正

グーグルマップから

今年も梅雨が明ける前の気になる調査した内容を案内する。

拙宅で現在空き家になっている寺泊の家と同じく人が住んでいないotomo vie centの離れで家の湿気の入り込み具合を調査した。
まず両家の位置関係を上のグーグルマップで示すと寺泊(高気密住宅)とotomo vie cent(低気密住宅)は直線で7㎞弱。寺泊は海から30m程度でotomo vie centは海から1500mとなっている。

続きを読む



築130年のotomo vie cent リノベ その46 痛い・・・

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_9949.jpg
山盛りのミョウガと大葉そして山椒の実だけの冷やし中華がうまい。

昨日の定休日にはいつもようにotomo vie centでの奉仕。畑の柵づくりのため竹を切り出して芋用の支柱づくりだった。お昼になり昼食は裏山で豊作の「ミョウガ」と畑の大葉、さらには山椒の塩漬けだけのトッピングで冷やし中華。これを暑い30度の中の離れで頂くことで最高にうまくなる。エアコンの効いたところではまずおいしく食べれないのが、冷やし中華やスイカ等だと思う。

続きを読む

配筋検査と水害対策

高低差600mm程度と小さな擁壁だが、擁壁は慎重に行う。

本日月見町の家の配筋検査(擁壁)に伺った。ここ3件連続して擁壁を設けた敷地での計画で、擁壁は住宅基礎と違い設置時から力が加わり続けるので小さくても配筋の確認は現地でおこなう。

続きを読む


今後のトイレ換気扇の候補

VFP-12XS4 2008年に販売開始されている。

「緑の家」で7年以上使い続けたトイレ換気扇をこの度変更する予定。

トイレの換気扇にこだわる設計者も珍しいと思うが、一日20回ほど使うトイレだからやはり大事な部材である。

続きを読む

アルミ既製品庇と現場制作庇

2024.08.01緑字加筆修正

「緑の家」Bグレードの庇は簾を守るためにある。一方Aグレードは窓上部の雨水保護と取り換えサッシ枠の一部としてある。

先日本所リバーサイドの家に足場外し前の検査で伺った。「緑の家」の外観といえば高基礎の他に庇と簾で象徴されるように庇が標準であるが、近年ガルバニュームの価格があがりまた板金加工全般が高い。そのコストダウンができないかと思って昨年アルミ既製品庇の価格を調査すると、現場制作とトントンか安いと思って本所リバーサイドでは指定した。確かにシャープで良い感じである・・・

続きを読む

三条花火と就寝室温は?

7月27日に三条花火大会が行われますが、オーブルデザインの駐車場を開放ししますので是非ご利用ください。駐車場から徒歩5~8分(子供の速度)で会場に到着できます。ただ3~4台だけなのでもしご利用される方はメイルで一応予約をお入れください。

さて次の本題ですが・・・

続きを読む


真夏にエアコンを使わない魔法の家、そして杉の床の評価

床下で運転中のデシカ。居室(1階)にはほとんど音がしないことが「緑の家」の床下設置メリット。断熱ダクトでもOA口は29.8~27.6度。

今日の日立の家庭用エアコンの撤退のニュースには大変驚いた。その日立のエアコンを全く使わないでデシカ※1台だけで夏季を過ごしている魔法の「緑の家」がある。
※デシカとは換気設備のことで全熱交換型換気扇で、内部にヒートポンプを内蔵している特別な換気システム。

続きを読む




杉の外壁について

杉の外壁と杉の窓枠。赤(心材)と白(辺材)が混入使用。一方シーリングレスで法的に許可済み(個別3条取得)。

SGL(ガルバニューム鋼板)の高騰により「緑の家」では杉の外壁が最も安価な外壁材となった。そこで15年使い続けている杉のこの羽目板の外壁について改めてゆっくりと案内する。

続きを読む

ダイキンのエアコン「湿度」表示が不正確で嫌い。

ダイキンのエアコン設定温度が不正確で嫌い。
2024.08追記 コメント欄でよい情報があるので、スクロールしてコメント欄をお読みいただければと思います。 事...
ダイキンのエアコンのRXシリーズS40YTRXPーW(2021年製)

昨年上のブログを投稿したが、今年は湿度も変?とわかった。

この原因はやはりセンサーの位置にあると思われる。

続きを読む

ワインとピザ 「BEAR・BEAR」

先々週のブログでもご紹介したが、歩いて1分のナポリ風ピザ屋さんの「BEAR BEAR」のマリナーラ。具は最もシンプルでトマト、ニンニク、オレガノ、オリーブオイル。生地はフワフワのもちもちの縁をもつので生地とオリーブオイルの相性が大事で、ここが私の好みである。

続きを読む

シーリングレス外壁で14年間雨漏れ無しと無難な気密シート

香りが大変よく癖のない味で焼酎初心者にはぴったしの鳥飼。

5月に「焼酎デビュー」という記事を書いて、私が実質焼酎を飲み始めたことを紹介した。その焼酎がおいしかったので近所の大きな酒屋さんに売っていないかと見てみると、販売していたのですぐに購入。ロックで夏の酒として楽しんでいる。もっと大きい瓶があればいいのにね。

続きを読む




雑談 無難な換気と通気層のこと

左は著名な大学の研究室から借りた多分校正済みのCo2濃度測定器。右は事務所で使うCo2濃度測定機器。示す数値はほぼ同じで正確さは十分である。

換気は難しいと何度もこのブログに投稿している。特にこの真夏シーズンにはいるといつもそう思う。同時に先日夏至をすぎてこれから一日ごとに日が早く沈む切なさも感じるのがこの季節。

続きを読む

新潟市66番の家

このスタディー模型では周囲の家を省略しているが、3方を隣家に取り囲まれた住宅密集地となるので、光庭をもうけるご要望で計画。

新潟駅近くに計画中のスタディー模型※が完成した。
※簡易模型であり完成形の模型ではなく計画を確認するための模型。この模型を見ながら変更する箇所や内容を把握する。

今回の全景はまず上空からみたアングルが計画趣旨を理解しやすい。

続きを読む


梅雨時のメンテナンス2件

夏仕様の「緑の家」は簾がしっかり設置されている。玄関はコストとシロアリ対策でアイアンウッドとコンクリートのハイブリッド仕様。

先週「緑の家」のメンテナンス(2か月)に伺ってきた。

引き渡し当時は外構、植樹がない状態で少し寂しかったが、それも完成しようやく「住まい」になった。

続きを読む

築130年のotomo vie cent リノベ その43 梅雨の空気

現在6点の温湿度をスマホで監視できる。事務所は定休日なので空調は控えめで行っており、上の通りの温湿度で、宿泊しているotomo vie centのアトリエ棟は23.3度48%と温度湿度ともに低くサラッとする。

梅雨が始まりうっとうしい雨が降る。外気温は22.6度RH94%でありほぼほぼ外気が露点状態でまさしくじめじめ。一方私が宿泊しているotomo vie centのアトリエ棟は23.3度RH48%のカラカラ状態。

続きを読む

夏の復習 遮熱ガラスと遮熱装置

遮熱装置である外付けブラインド(ルーバー)設置の伊達の家

夏になると日射遮蔽が気になる時期だと思う・・・。

情報としては使い古されているが、日射遮蔽ガラスと日射遮蔽装置(ブラインド、簾、レースのカーテン等)を改めて見比べる。

続きを読む


1 2 3 4 5 6 7 8 112