NEDOの補助金 20年度2回目公募募集に申し込みました。

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まず最初に、今週末完成見学会を新潟市で行うので是非足をお運びください。詳しくはここです。

NEDOの補助金は金額が非常に大きい。実質今日が締め切りになるが、本日ヤマト宅配便午前中着便で申し込んだ。予定補助金額は100万/件を超える。今まで行われた太陽光発電パネルの補助金でさえも通常30万がMAXなのに、それに比べNEDOの補助金は3倍以上にもなる。だから申し込みが多いかと思うと確かに今年は多かったが、申し込み絶対数は少ない。新潟県ではほとんどが大手ハウスメーカーとなる。

なぜか?それは補助金の申請が「設計的」にとても難しい。まず新築の補助金の絶対条件が住宅設計性能表示取得だからである。この取得で温熱環境の等級4(所謂、次世代断熱基準)は、高気密高断熱の技術者なら比較的簡単。問題は住宅設計性能表示申請はすべての10項目の申請が必要であるため、他の性能もあからさまになってしまうからいやがられる。しかしこの言い分はユーザーを無視している。この住宅設計性能表示の法律の趣旨は、ユーザー(建て主)に家の性能を客観的にオープン評価にしようといいうものであるからだ。つまり各業者の表示はいい加減と言うこと。

たとえば耐震性と言う項目があるが、地震に強い家と言ったら、性能表示の等級2、3だろう。等級1は、建築基準法のぎりぎりレベル。つまり最低限の耐震性でこれ以下はない。だから「うちは地震に強い家です。」と言って営業して取得できた耐震性の表示が等級1だったらほとんど「詐欺」である。これ以下はない基準しか取得できないで地震に強い家はないから。通常等級1も計算していない自由設計と言っている建設会社は、この性能表示を申請することを嫌うのである(口では何とでも言えると言うこと)。また自由設計(注文住宅)は、基本設計の段階から耐震性をチェックしなければ等級2、3は取得しにくい。営業職がプランを行う会社は、チェックできないのでこれも嫌われる原因である。しかし、すべて建て主側から見ればまったくおかしい理由となる。

「緑の家」の耐震基準は「等級2」である。等級2とは、大きな地震がきたときに避難する公共の体育館や学校、市役所などの建築設計基準と同じ。自分の家より体育館が安心というのは、住宅設計者として恥ずかしいこと。自分の家が避難所とおなじくらい安心という家が私のポリシー。

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