200年住宅のコンセプト その②

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Dousa6400 2月頃、「200年住宅のコンセプト」について申し上げたとおりである。その思いは変わりないのであるが、実は国土交通省が募集した、「200年住宅=超長期住宅先導的モデル事業の提案の第一回公募」に免震装置で有名な「IAU」さんのシステムで申し込んだ。7月ごろOKもしくはNGがでるので、OKがでれば200万の補助金がその装置を導入した家に支払われる。ほぼ申し込み最終日に申請書を仕上げるあたり、IAUさんには大変お世話になった。

なぜ免震装置に興味があったというと、当HPのコラムに載せた時には「新潟県の平野部では効果は少ない」と結論付けた。この時の理由は、新潟県の平野部の大部分は第3種地盤(但し法律上では第3種と指定されていないため、各地盤調査データ分析で決める)というとても地盤が悪いところだから。それを裏付けるように、昨年起きた中越沖地震で多大な被害が出た柏崎中央商店街では、その地面である砂丘地のゆれの周期が約0.75s(所謂軟弱地盤の周期)だったので、大ゆれの後半に壊れかけた家のゆれ周期が0.75s(壊れる前は0.2~0.3である)と共振し、一気に倒壊したという結果が出ている。やはり軟弱地盤の恐怖である。当事務所が設計した家は、ほとんど無傷で問題なかったが、備品の一部が棚から落ちて割れ、タンスはひっくり返ったので、揺れによる「恐怖」はあると思う。そこでその恐怖を低減できる免震装置に興味が湧いた。そこで事務所のある三条に計画中の家に免震装置が付けられるかどうかと、実際の費用と構造が知りたくて「IAU」さんに問い合わせた。結果はぎりぎりOKの地盤らしい。となると、後は費用の問題。補助金200万の他どの位の費用で設置可能か?多分更に300万以上はかかると思われるが、これはこれからしっかりと詰めたい。もし皆様で免震装置をつけたい方は、当事務所に申し込んでほしい。補助金申請はシステムで行ったので、地盤さえクリヤーすればどなたでも免震装置の取り付けた家の設計施工可能である。(三条に決定すれば今期分は終了)免新装置のメリットは、はやり震度7クラスの大地震でも、4程度の揺れしか感じない事。これは家具の転倒や恐怖を感じない揺れである。すると200年に一度起こる大地震でも等級2クラス(住宅性能表示制度)の耐震性で倒壊しない家となる。この等級2くらいが重要で、免震装置がなくても大地震が来ても倒壊しない等級3になると、窓が小さくなり、大きな空間も出来きにくい。こういった制約がなくなることがメリットだ。さらに、マニアックなこの装置は、200年住宅の大事なコンセプト=「愛する家」につながる。愛することのできる家は、200年住宅の最大のポイント「メンテナンスをしてくれる家」となるからだ。デメリットは「緑の家」のコンセプトになるかもしれない「基礎断熱」→「床断熱」となり「床下収納」がほぼ使えなくなること。まあ、屋外物置と考えれば使えるが、洋服等はしまえなくなる。CO2問題で太陽光発電や太陽光給湯に目が行きやすいが、こういう基本的な性能にコストを掛けるのも悪くはないはずだ。

上図はIAUさんのHPから転載 (2008年6月に加筆修正)

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