「 2009年01月27日 」一覧

無断房住宅、ゼロエネルギー、200年住宅は耐震偽装匹敵か?

たまたまこんなブログを見つけた。住宅研究者では有名な鵜野日出男氏の元旦のブログ!!

そこにはきっぱり、「200年住宅も無暖房住宅、ゼロエネルギーも耐震偽装に匹敵。」

詳しくはここのページをご覧ください。無断房住宅やゼロエネルギーと言って販売しているほとんどが偽装。200年住宅に至っては「官製偽装」ときっぱり言い切っている。そういえば私の恩師である先生も「ゼロエネルギー住宅」で販売しているセキスイハイムの担当者に、3年以上前から「いんちきだ」と言っていた。太陽光発電は初期投資がとても大きいので、ただ単にエネルギーの先払いをしているに過ぎないと。

ここまできっぱり言って頂けると気持ちが良い。私もそう思うし、先回の私のブログでも「新潟では無断房住宅はありえない。」と明言している。住宅が日本の数倍の期間使用(イギリスでは100年は当たり前)される先進諸国でも、200年住宅と言って「販売」している国はない。なぜ日本のような取り壊し平均寿命が30年と言う住宅後進国が200年住宅などと国をあげていえるのだろうか?カナダや米国から住宅を輸入することはあっても、輸出することはない住宅後進国なのに・・・。悲観的意見ではなく、客観的にみると、他国からはそう見える。そういうことである。 家を愛する、愛される、その仕組みを考えて初めて200年メンテナンスされるはず。有名な神社、仏閣のような信仰心と同じ位、その家を愛する気持ちでもなければ、継続することはできない。田舎の古い民家が100年以上あったのは、そういう気持ちに家族、一族がなれる仕組みがあったから。・・・だと思う。


新潟 高気密高断熱での暖房 ペレットストーブ編

これは事務所で使っているFF式石油ストーブ。FF式と言うのは、燃焼ガスと燃焼のために必要な空気を強制的(電気ファン)に外気から取り入れ、屋外排出する方式。室内の空気は一切使わない。

ファンで行うため、煙突はなくても燃焼する。木や灯油が上手に燃焼するためには、安定した空気の供給が必要。だからファンのない(電気を使わない)ストーブには高さがある煙突が必要。

写真は、上のストーブの外部に出ている給排気口。暖房能力7kwと、小さな薪ストーブ並みの能力であるが、こんな小さなものが外にちょこっと突き出ているだけ。ちなみにこの部分はサッシ窓部分で、ガラスの変わりにアルミの5mm程度の板をいれている。こんな簡単に設置できる。

上の写真のストーブはかれこれ18年位使っている。実は10年位前まで拙宅のメインストーブであったが、海の傍では、頻繁(1年に一回)に壊れるため三条に設置されることになった。三条にきてからは一度も故障はない。ただ何回も修理したため、パッキンが甘いのか燃焼ガスの匂いがうっすらとする。怖い・・・。

さて、本題に戻るが、前のブログでも紹介したとおりサンポット社のペレットストーブは、高気密高断熱住宅と相性が良い。高気密高断熱住宅では、連続暖房が基本なのでペレットストーブのように連続稼働時間が長いものは良い。加えてFF式ストーブなので設置が楽。上の写真のような給排気口がちょこっと外部に出るだけ。女性でも十分管理できる。ペレットストーブの欠点だったファンの大きな音は小さくなった。と言うのはこのストーブの消費電力はなんと43W。通常ファン音は消費電力に比例するので他のペレットストーブが200Wくらい※だとすると、その1/5ぐらい。これはすごい。またうれしいオーブン機能(写真上の取ってがある内部)もあるので、いかにも火を使っている感覚。さらに発生熱が最大で4.7Kw 、最小で1.7kwと少なめ。これが高気密高断熱にバッチGOO。ご存知の通り、高気密高断熱住宅では、そんなに多く熱はいらない。その分消費電力が少ないほうがとってもありがたいのである。中で運転すれば朝起きるまでずっと燃焼可能。これは便利。

(2009.02.01加筆 デザインがいまいちだ!とのご意見多数・・・。確かにちょっと・・・重みがないかな。)

Q値が2.0W/Km2の緑の家であれば、述べ床120m2の家でも

2×120×20度の温度差=4.8Kw

あればOK。万一足りなのであれば、エアコン補助暖房のほうが安くつくし、熱発生は分散したほうがムラがなく快適。このストーブはとてもお勧め。ちなみに価格は35万+施工費5万くらい。少し高いけど薪ストーブ90万位に比べると半値。ただし、薪ストーブのような揺らぎ炎は難しいし、停電時は使えないことがデメリット。

※200Wの連続24時間駆動だと電気代は、

0.2×25円×24h=120円→3600円/月

に比べ43Wでは 774円/月

同じ暖かさでこの差は大きい。