先日建て主さんとお話しを伺ってびっくりしました。
「緑の家」で家を造る人の殆どが、他社もいろいろご覧になり研究されております。すると色々なお話を聞くそうです。その中で最近驚いたのが
「当社では無垢材に拘り天然材で構造や内部を造るので、長期優良住宅認定はとれません。それは・・・」
「木と木の接合部は、補強金物を使わなくいで昔ながらの大工の接合方法で行ってますから長期優良住宅認定がとれないのです」
と聞いて
「はぁー。」と唸ってしまいました。
自然素材に拘りそのため接合金物がないので長期優良住宅をがとれない事を自慢?していたのが、県内では中堅どころの年間50棟は行っている自然素材の工務店さんなのです。確かに接合部に補強金物を使わずそれでも安全な接合部は作れます。その安全性が確かなら長期優良住宅を認定する行政になんなくそれを説明できるはずですよね。
多分自分勝手な思い込みで安全と思っているのでしょうか?
声を大きくして言います。
「長期優良住宅を否定、または故意にとらない工務店は何か問題がある可能性が高いでしょう」
確かに年間50棟以上行っている大きな工務店さん、また既に5棟以上の補助金申請を行った工務店さんは、国からの補助金100万円がないので長期優良住宅を建て主さんに勧める事はしないでしょう。しかし長期優良住宅認定の家は補助金以外に行政から
「地震に強い家だよ」
「耐久性がある家だよ」
「断熱性がしっかりしている家どだよ」笑
「メンテナンスがしやすい家だよ」
ということが間違いない家ですよというお墨付きがもらえることは純粋に建て主さんにとって良いことです。
自然素材の家、大きい家、デザインに拘った家、窓の大きい数寄屋風の家ほどこのお墨付きをもらう事は意外と大変です。また申請コストもかかります。しかしそれに見合った正しい評価が得られます。
補強金物で長期優良住宅認定を小馬鹿にするような工務店さんはまずその技術を信用しない方が無難です。なぜなら長期優良住宅認定とは良い家の「最低」条件の評価です。
「緑の家」お構造。これだけ露出してもすっきり見えるのは、補強金物がいらない工法だから。ここに補強金物があったならとても野暮ったくなる。