②では「キリギリスなった日本人」という内容をお伝えしました。
しかし私の周りではキリギリスさんにほとんどお目にかかりません。皆、一生懸命生きており、子孫へ今の大事なことを引き継ぐ責任を感じ、そしてその未来を信じております。
今、様々な問題が起きている日本ですが・・・この国の国民でとても感謝しております。
こんな事を考えられることも、また発信できる機会も与えられております。日々の感謝なくしては「足をしる」という想いへは到達しません。常に感謝に気持ちを胸に現状の問題点を少し修正できる事を行っていきたいと考えております。
自分にできることは・・・やはり建築士が私の職務なのでこの中で「蟻」になるような事を行っていきます。それが「緑の家」の特徴なのですね。
基礎が高い事でメンテナンスが楽ちん。という事は家を大事にできるということ。
また超高断熱は・・・日本が島国で且つ人口密度が多いため自給自足が今は困難。特に新潟県では冬暗く寒い・・・だからこそ暖房エネルギーを最小化できる「超高断熱」が必要なのです。
ついでに自然素材をそのまま使えば仮に破棄処分するときには燃やす事も可能です(薪ストーブ燃料)。
そして家の「オープンな汎用構造計算」を行いその書類を残すということは、次世代へ今の家の構造を明確にすることで設計者が居なくなった(没)時でも、その汎用な構造資料さえあれば改築も変更も簡単に可能になります。しかし今のハウスメーカーが作る家はすべて構造計算がクローズ(企業秘密)です。これでは未来の人には理解できずバトンタッチできませんよね。つまり取り壊すしかありません。スクラップビルドというバブル時代と同じ事をまだ行っています。
私は今だけのことではなく、先々のことを考えて家の設計をしたい・・・との想いです。
これでこの連載シリーズはおしまいですが、題名の「未来は」ということと何となく違和感を感じられた方、それは正しい感覚です。この次のPSとしてちょっと過激な「未来は」についてようやく少し書きます。今回の連載はちょっと家と関係ない話題でので気分的に違うなと思われた方は読み飛ばしてください。