「女川いのちの石碑」って知っていますか?

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先日の報道で、

「いのちの石碑プロジェクト」が着実に進んでいる

事を伝えていた。
女川桜守りの会からの転載で紹介すると

「いのちの石碑プロジェクト」は、311で被災した女川町の,中学校の入学式を間近に控えた当時小学校六年生だった生徒達が中心となり、3年間考え、実行したプロジェクトです。

この石碑は

「後世の町民が津波で命を落とさぬよう、津波到達地点より高い場所に建立されている(海抜39m付近)。費用は小口寄付金などで賄う。完成した石碑には、震災直後に生徒たちが詠んだ句が刻まれている。」

これを先日知ったとき少しほっとした。

過去の私の下のブログで

女川町の復興3 語り部
国道沿いの異様な形状で目立つ津波非難タワー 東松島市だった思うが、女川町に向かう途中見たものは津波避難タワー・・・。 ...

女川町の復興が進むことは素晴らしいことだが、その復興の中心にあり観光客を呼び込む女川駅付近に私が訪問した当時(2016年1月)、このような海抜表示を示す避難を促す案内板が観光客向けに見当たらなかった。

震災前の女川駅は海抜3mくらいであり、震災後再建された女川町の駅は土を10mほど盛って作られたとのことであるが、海抜表記は駅などに目立つ場所になかった。

これでは何のための教訓かわからない。地域住民には告知されていると思うが、もし観光客を大事にするならやはり目立つ場所にこのような石碑のような想いのある表記は必要だろうと私は当時のブログで紹介した(観光地に避難タワーがあると人がこなくなると考えているのでは)。

2016年以来女川町へ伺う機会がないが、現在はそのような表示板が目立つ場所にあるのだろうか?この「いのちの石碑」は女川駅から北に120mほどの海抜39mの女川中学校敷地にあるという・・・。純粋に命の大切さを最優先することができる小中学生だからできた石碑であり、経済優先で考えがちな大人は見習う必要がある。

最後にこの石に刻まれている素直な言葉を紹介する。

「ここは津波が到達した地点なので絶対に移動させないで下さい。もし大きな地震が来たら、この石碑より上に逃げて下さい。逃げない人がいても無理矢理でも連れ出してください。家に戻ろうとしている人がいれば絶対に引き止めて下さい。」

と刻まれている。

「語り部」が高齢者ではなく小学生だったことになにかやるせない気持ちになる。

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