今年も執筆させて頂きました。建築技術1月号

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今日発行の「建築技術2013年1月号」にオーブルデザインの浅間が、昨年に引き続き2P分ですが執筆させて頂きました。

まず最初にこの執筆は監修者である南先生※からの原稿依頼であり、その内容に答えるように書かせて頂きました。
毎年推薦して頂き、ありがとうございます。また、今回の記事にデーター収集に快諾頂いた「緑の家」の超高断熱住宅にお住まいの皆様にお礼申し上げます。

この執筆させて頂いた「建築技術」という雑誌は、建築関係者、業界では技術系雑誌として一番有名な書籍で、その内容は非常に最先端且つ確かな内容を掲載する事で有名です。その中で毎年1月号はここ10年以上南先生の監修や執筆で行われており、所謂「高気密高断熱」を始めとする環境系記事の特集が行われております。

執筆されている諸先生はとても有名な方が多く、坂本雄三先生を始めこの分野では必ず見かける名前の方々です。

その内容はとても濃く、我々専門家でも読み解く事が難しい事も含まれておりますが、一読の価値はありますので、これから超高断熱住宅を建築しようと思う方は是非この建築技術1月号を購入してお読み頂ければ、必ず「そうか!」と思う事があるでしょう。

さて私のテーマですが・・・
「新潟でQ値1.0をクリヤーする住宅」です。

その冒頭に・・・
「なぜQ値1.0W/m2Kを目指すか?」とあり、その答えは監修者の南先生と全く同じで、
「関東(東京)と同じ旧Ⅳ地区でありながら、実際は暖房負荷が関東の倍になる新潟は、暖房費が単純に倍かかるので、新潟では生活費に対する暖房費負担が大変大きい。だから関東と同じ暖房費にするためQ値(断熱性能値)を倍良くするのである」
とSSプランという10年ぶりに仕様アップした時の想いです。

 ここ数年で建築されたQ値1.0程度の「緑の家」達。形はそれぞれ全く違うが、性能はどれも県内トップクラス。

さて・・・超高断熱Q値1.0以下の住宅でも、24時間家中暖房すると下の通り厳寒期で月当たり3万程度の電気代を払っている家庭があります。つまり巷で行われている普通の高気密高断熱Q値1.6~1.9だとその倍はかかるので、暖房を我慢する家庭もあります。折角性能の良い家を造ったと思って、暖房を我慢するようでは私達建築技術者としては許せない、恥ずかしい家となります。

 上の写真の番号がこのグラフの番号と同じ。クリックで拡大。

知っていますか?高気密高断熱はただの技術で、目的は無理なく家中暖房できる家を造る事です。だから暖房費がかからない技術=高気密高断熱を取り入れただけの事です。もし大金持ちで、エネルギー消費も気にならない且つ勿体ない気持ちが起きなければ、高気密高断熱という家はいりません。大きなエネルギーを投入して家中暖房をすれば良いだけです。そのような技術は欧州や北米にあります(大型ラジエターやコンベクターによる大量暖房)。

実は超高断熱は普通・一般・庶民にこそ必要な家なのですね。
また、私の書いた原稿が他の諸先生と少し違うのは、耐震、コストや白アリ、メンテナンスを考慮したとふれているところです。断熱の事だからと言ってもそれだけで仕様が決まる事はありません。必ず耐震性を始め多角的に見た視点で断熱仕様を決める事にふれなくてはなりません。この辺りが実務設計者としての大事な資質なのです。

※南雄三・・・建築評論家として日本一有名というか建築評論家と言えば南雄三とも言えるほど。特に環境分野では普通の建築技術者を凌駕する知識を持っており、住宅の設計(監修)を手がける事も多数あり。

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コメント

  1. 秋葉区の現場監督 より:

    23日ですね。ありがとうございます。駐車場は近くによくお世話になっているお寺があるので、頼んでみます。
    初めて見る緑の家を楽しみにしてます。

  2. 匿名 より:

    秋葉区の現場監督様
     メイルをお送りしたのですが、エラーで帰ってくるのでこちらに書きます。
    23日の午前中(10時から12時頃)如何でしょうか?ただ、駐車場所がご用意できるかわからないので、会場近くにおとめ頂き現地にお越し頂ければと思っております。申し訳ありませんが敷地事情をご理解を頂ければありがたいです。
    >兵庫の松尾設計さんがブログにて評価していました。
    ご紹介ありがとうございます。評価・・・ありがたいです。

  3. 秋葉区の現場監督 より:

    兵庫の松尾設計さんがブログにて評価していました。