今朝の事務所の環境です。
21度で33%の湿度・・・まあまあです。この湿度なら露点温度は4度なのでアルミサッシでも結露の心配はありません。湿度は温度によって随分変わります。例えば・・・
23度で相対湿度45%なら20度の時の54%と同じ露点温度を持つ事になります。つまり空気の中の湿気量が同じということ。
一般的に湿度40~60%がよいと巷では言われますが、仮に室温20度で湿度60%なら12度が露点温度で、23度の50%と同じ湿気量になります。つまり湿度40~60%がよいと言っても、室温で相当変わるのが湿度(相対湿度)です。23度の湿度50%って結構湿気があると思ったほうがよいですね。
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さてこんな厳寒期に「緑の家」の基礎工事が行われている現場があります。
一戸建て住宅では相当広いべた基礎です。
その床の配筋を一部アップ(白い四角部分)すると、
縦横の鉄筋のか間隔が違う。配力筋になる上の鉄筋のほうが狭い。これはこのスラブが正方形だから。
シングル配筋の上下筋と鉄筋間隔の違いがわかります。ここで「おやっ」と思う方は構造関係者さんです。
周囲に梁があるスラブの最大応力は中央ではなく梁最端部になり、そのモーメントは基礎の場合、下に配置される鉄筋が負担します。ですので主筋方向は下に配置される鉄筋なります。つまり下に配置される鉄筋の間隔が上に配置される鉄筋の間隔より狭くなるはずですが、上の写真は違っています。
さて、これは・・・
正方形のシングル配筋スラブの時に起きる事です。たった鉄筋13mm分の位置に違いによって、許容応力が変わりますから、同じスパンの正方形では鉄筋を増やさないと同じ強さにはなりません。まあ余裕のある設計なら縦横一緒の配筋ですが、余裕ばかり大きければ経済性からどんどん離れます。
鉄筋一つでいろりろ語れる所が建築のおもしろさです。